コロナウイルスの感染が全国に拡がり、これ以上の拡大を防ぐため映画館では払い戻しに応じているそう。
新作映画が観られないのはつらいですが、こんなとき、マリー・アントワネットならこう言う。
劇場で観れなければ、家で観ればいいじゃない。
ということで今回は、コロナウイルスの予習・予防・対策にもなる(?)『ウイルス映画』のご紹介です。
感染の脅威が迫っている今だからこそリアリティがあり、他人事ではないと感じることができるでしょう。
有名作品からマイナーどころまで、さまざまなウイルス映画をチェックです。
走るゾンビが怖すぎる!『28日後…』
古典ホラー映画『ゾンビ』で”ゾンビは歩くもの”というイメージを定着させた、ジョージ・A・ロメロ監督。
そんなロメロ監督をリスペクトしつつ、「ゾンビが走ってもいいんじゃない?」というアイデアを形にし、”走るゾンビ”の先駆けとなった作品が『28日後…』。
続編の『28週後…』もおすすめ!
『28日後…』は、「ゾンビは絶対走らない信仰」のあるゾンビ映画ファンも納得させる、ウイルスの設定がうまい。
この映画のウイルスに感染すると、肉体が腐ってゾンビ化するのではなく、ほぼ人間のまま”凶暴化”してしまうのです。
今では凶暴化も走るゾンビも当たり前になっちゃいましたが、その当たり前をブチ壊した『28日後…』はなかなか革命的だったのです。
主人公1人に焦点をあてたロード・ムービー(旅中に起こる出来事そのものの映画化)である点も面白く、感染なんてなさそうな平穏なシーンと凶暴化した感染者とのギャップが、「今にでも襲われるんじゃ…」という緊張感を引き立ててくれます。
アクション系の映画に飽きてしまった人は、『28日後…』でのんびりしましょう。
POV映画の傑作!『REC/レック』シリーズ
- POV(主観)映像の斬新さ
- いつ襲われるかわからないドキドキ感
- タフで強い女性主人公
などなど、ビデオカメラ映像と感染モノをうまく組み合わせた、パンデミック映画『REC/レック』。
4作品のシリーズ化がされている、POV映画界で最も有名な感染映画です。
『REC』のストーリーは、至ってシンプル。
感染が広がったアパート内に閉じ込められた主人公たちが、凶暴化した感染者から逃げる。
たったこれだけ。たったこれだけなのに、めちゃくちゃ面白い。
2作目になると”謎解き要素”が加わり、
- ウイルスの正体は?
- 発生源は??
- 何者かの陰謀か…!?
というミステリー要素まで楽しめる贅沢ぶり!
- ミステリー
- サスペンス
- パンデミック
- ホラー
いろんなジャンルを上手に織り交ぜた、傑作POV映画です。
画面酔いに注意!
感染の規模No.1!『ワールド・ウォーZ』
- 感染者数No.1
- ウイルス映画の規模No.1
- ブラピ主演の映画興行収入No.1(当時)
などなど、とにかく大規模な感染映画を観たい時は『ワールド・ウォーZ』で決まり!
本作最大の魅力は、なんといっても感染の規模。
津波のように押し寄せる膨大な感染者たちの映像は、本当に圧巻…!
絶対助からねぇ…
と思わずにはいられない、圧倒的な迫力と恐怖感デス。
その魅力は映像にとどまらず、ワクチンを作ろうと奮闘する主人公たちもまた素敵。
タイトルの「Z」はアルファベットの最後の文字であり、”終末”という意味があります。
この世の終わりをダイナミックに描き、世界を救おうと奮闘する主人公たちを応援したくなる、感染・ウイルス系映画の傑作です!
リアルすぎて怖い。『コンテイジョン』
感染映画の定番といえば、『コンテイジョン』。
世界規模のパンデミックをどう防ぐのかを、
- 名俳優・女優の確かな演技
- 実際の感染拡大を想定したリアリティある脚本
- 多人数の視点からパンデミックの世界を描く、群像劇スタイル
などを通して楽しめる、地に足のついた硬派な作品。
コロナウイルスでもちきりの今こそ、本作は鑑賞すべし。
鑑賞後すぐに手を消毒したくなるくらい、この映画のパンデミック描写は恐ろしく感じられます…。
このウイルスがもしコロナだったら…
と想像すると、ものすごく怖い。
リアリティ重視の感染映画が見たい人におすすめ!
王道のエンタメ感染作品!『新感染 ファイナル・エクスプレス』
アカデミー賞を受賞した『パラサイト』と同じく、
韓国映画すごい!
と素直に感動しちゃう、傑作ウイルス映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』。
“新感染”と”新幹線”がかかってるっぽいですね。
『新感染』のストーリーは、
実質密室状態の高速列車内で感染が起こり、人々が凶暴化。逃げ場のない中でサバイバルが繰り広げられる…。
という、悪く言うとよくある展開。
しかしながら、
- 逃げ場のない密室設定をうまく使った、ドキドキ・ハラハラ
- 主人公たちを邪魔する、イライラキャラクター
- 本当に怖いのは、感染者より人間
というお決まりのテーマを無駄なく取り入れつつ、シンプルなエンタメ作品ながら最後まで飽きずに楽しめる点が凄い!
感染×アクション映画のお手本のようで、誰にでもおすすめできる良作です。
珍しい邦画×ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』
感染といえばゾンビ。ゾンビといえば土葬。土葬といえば海外。
日本には土葬文化がないため、邦画のゾンビ作品は希有ですよね。
そんな国産ゾンビ映画の中でも、何か1つおすすめするなら『アイアムアヒーロー』。
「主人公が頼りない」という設定が邦画ならではであり、大泉洋のハマり役ぶりを堪能できます。
この映画も『28日後…』のようなロード・ムービーになっており、
- 安全な場所へ移動する
- 籠城してやり過ごす
- 裏切りを働く利己的な人間がいる
といった展開も含めて、ストーリーは王道中の王道。
自分も、
ハリウッドには敵わんでしょ。
と思って最初は油断してましたが、意外にもアクションの出来がいい!
- 冒頭のワンカット撮影
- 高速道路上でのハイスピード・カーアクション
- 猟銃を使える主人公の、一世一代の奮闘
などなど、邦画によくあるチープ感がなく安心して観られます。
『GANTZ』や『キングダム』『いぬやしき』の佐藤信介監督らしい、アニメ的アクションと世界観がうまく噛み合った良作ゾンビ映画です。
あと、有村架純ゾンビがめちゃくちゃ可愛い。
絶望度MAX!『クレイジーズ』
ウイルス映画というと、「感染者は理性を失う」のが定番ですよね。
本作『クレイジーズ』は、その定番を崩し、理性が残ったまま凶暴化するという設定が斬新!
さらには”仲間以外全員敵”という構図で物語が進むため、絶望度は感染映画の中でもトップクラス。
究極のサバイバルとは、まさにこのこと。
よく描かれるウイルス映画は、
- 船にたどり着けば安心
- ワクチンを打てば安心
- 誰かが何とかしてくれて、結果安心
こんな希望があるものですが、『クレイジーズ』は知的に襲いかかってくる個性的な感染者はもちろん、軍人や政府も感染をもみ消そうと躍起になっており、主人公からすれば完全に敵。どいつもこいつもクレイジー。
本当に救いがないなか、めちゃくちゃ奮闘する主人公たちを応援したくなります。
ウイルス映画でも屈指のパニック要素を楽しめます!
ウイルス映画でコロナ対策!?
- 28日後…
- REC/レック
- ワールド・ウォーZ
- コンテイジョン
- 新感染 ファイナル・エクスプレス
- アイアムアヒーロー
- クレイジーズ
コロナウイルスで外出できない今こそ、自宅にこもって映画鑑賞すべし。
感染映画を観れば、コロナウイルスの脅威も身近に感じ、意識改革にもなるはず。
- エンタメ映画が観たいなら、ワールド・ウォーZ
- リアルな感染映画なら、コンテイジョン
- 変わり種なら、REC/レック
この3作品が特におすすめ。
気になる映画があれば、ぜひチェックしてみてください!
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