現在、都市伝説好きや漫画好きの間で話題になっているのが、未来を予言していた漫画です。
映画化もされた超有名な漫画、大友克洋氏の『AKIRA』が2020年の東京オリンピック延期や新型コロナウイルスの流行を予言していたのです。
ということで今回は、他にも未来を予言していた漫画を集めてみました。
911アメリカ同時多発テロを予言した『ジョジョの奇妙な冒険』、311東日本大震災を予言した『私が見た未来』、311に伴う福島原発事故を予言した『ヤマタイカ』、プロゲーマーやテレビ会議といった現代社会を予言した『こち亀』など、5つを厳選して紹介!
311東日本大震災を予言した漫画『私が見た未来』
最初は311東日本大震災を予言した漫画、『私が見た未来』です。
作者はたつき諒氏、1996年『ほんとにあった怖い話』9月号に掲載されました。
予知夢が見える主人公の少女は1981年に、大津波の夢を見ます。その15年後、1996年に少女はその予知夢を漫画化します。
そして1996年の15年後、つまり2011年3月11日に東日本大震災で大津波による未曾有の災害が引き起こされたことは皆さんご存知だと思います。
実は作者のたつき諒氏自身が何度も予知夢を見ると語っており、主人公が漫画家ということから、作者が見た予知夢である可能性があります。
1999年に単行本化された際には、表紙にバッチリと「大災害は2011年3月」と書かれています。さらに主人公の予知夢では津波は5時頃と書いてありますが、東日本大震災が起きたのは、日本標準時では14時ですが、UTC(世界協定時刻)では5時。
この漫画の凄いところは、ただ漫画に描かれた未来が偶然当たったのではなく、しっかりと予言というかたちで記してあることです。それも年代、月、時刻、災害内容までピッタリ。
さらにこの漫画、主人公の意味深なモノローグで終わります。
「津波の原因は、私にはわかりません。津波に襲われた町がどこなのか? 単なる夢でおわるのか? 予知なのか? は。──もうすぐわかるから……」
津波の原因は普通に考えたら地震です。それをわざわざこんな書き方をしているということは、311は人工地震だったとまで唱えていた可能性があります。
しかし一番恐ろしいのは、こんな完璧な予言をした作者のたつき諒氏が、現在行方不明という事実かもしれません……。
ちなみに単行本は現在プレミアがついていて、10万円近い値段になっています。
福島原発事故を予言した漫画『ヤマタイカ』
2つ目は、311の中でも福島原発事故や東電との対立を予言した漫画『ヤマタイカ』です。
作者はSF漫画家の大家、星野之宣氏。『月刊コミックトム』1986年から1991年まで連載されました。
邪馬台国や縄文人、アイヌといった古代史ロマンから、富士山が噴火し奈良の大仏が立ち上がり、最後には戦艦大和が蘇ってアメリカの艦隊と対決するという、荒唐無稽でありながら天才的なストーリーテリングと圧倒的な画力でグイグイ読ませる大傑作。日本人なら必読のSF漫画です。
沖縄での噴火をきっかけに、地震と噴火が北へ北へと飛び火していきます。ここで何気に、火山のない近畿地方に太古存在した「瀬戸内火山帯」を登場させ、近畿地方に『大地震が起こる!』とまで言っています(阪神淡路大地震の起こる4年前に)。
そしてついに東北地方で大地震が発生。
なんと福島の原発事故が起こり、放射能漏れが。しかも放射能から逃げる東北の人々は「東京に電力を送るための原発に東北が犠牲にされるんだ」と叫んでいます。
これ、まさに311の時に起こった福島原発と東電への非難まんまですよね。
SF漫画家としてテクノロジーだけでなく日本人の精神まで見通した星野之宣氏だからこそ描けた予言でしょう。
ヤマタイカは現在もkindleや文庫で全6巻と簡単に手に入るのでオススメです。SFや古代史好きには必携の名作ですが、アニメ化は絶対に不可能ですね(笑)。
2020年東京オリンピック延期や新型コロナウイルスを予言した漫画『AKIRA』
3つ目は現在話題の2020年東京オリンピック延期や新型コロナウイルスを予言した漫画『AKIRA』。
作者は大友克洋氏。『週刊ヤングマガジン』で1982年から1990年まで連載されました。
1988年に映画化もされた超有名作で、現在でもSF漫画・アクション漫画の金字塔です。「さんをつけろよデコ助野郎ォ」といったセリフや、バイクのテールランプの残像を初めて描いたなどの伝説はあまりにも有名。
実はAKIRAの世界では、2020年に東京オリンピックが開かれる予定だったのですが、災害(というか第3次世界大戦)が起こり、中止になってしまいます。
2020年の東京オリンピックが決まった時は『AKIRA』の予言と話題になったのですが、まさか『AKIRA』の世界同様開催されないことになってしまうとは誰も思っていませんでした。
さらに『AKIRA』ではその後、大東京帝国という世紀末チックな独立国家が誕生するのですが、その壁新聞に「WHO、伝染症対策を非難」と書いてあるのです。
2020年東京オリンピック延期から新型コロナウイルスの流行まで予言してしまうとは……さすがSF漫画家は違います。とりあえず漫画通りに第3次世界大戦が起こらないことを祈るばかりです。
原作漫画もアニメも超名作ですので、未読の方はこの機会にどうぞ。
911アメリカ同時多発テロを予言した漫画『ジョジョの奇妙な冒険』
4つ目は911アメリカ同時多発テロを予言した漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。
作者は荒木飛呂彦氏、『週刊少年ジャンプ』から『月刊ウルトラジャンプ』へ連載誌を移して2020年現在も連載中の超人気シリーズですね。
こちらも都市伝説好きの間では有名なエピソードなのですが……1991年に発売された第20巻に、オインゴ・ボインゴ兄弟というスタンド使い(能力者)が登場します。
ボインゴは未来を予知する能力をもっており、予知した未来が漫画として本に描かれるのですが、その中にこんなシーンが。
「911」と書かれた服を着た旅人が、「お、10時半だ」と言ってバスに乗るも、事故にあって電柱に首が突き刺さって死んでしまうのです。
服に書かれた911といえば、2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを思わせます。しかもテロでビルが崩壊した時刻は、男が話した10時半。
さらに首が電柱に刺さったイラストの左下には怪しい笑顔を浮かべる飛行機、その上部にはイスラムの象徴である月が……。
作者の荒木飛呂彦氏といえば、まったく見た目が老けない吸血鬼漫画家としても有名です。本人も予知能力をもっていたとしても不思議ではありませんよね。
プロゲーマーやテレビ会議といった現代社会を予言した漫画『こち亀』
ここまで怖い話ばかり紹介してきたので、最後にほのぼとした予言を紹介します。秋本治氏による『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称こち亀です。
こちらも1976年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載した超人気漫画ですね。
主人公である両さんが様々なアイデア商品やサービスを開発するも、最後には失敗してしまうという話が多いのですが、その中に実際に実現したものがいくつもあるのです。
たとえば1981年に発売された19巻には、お掃除ロボットが登場します。これは2002年に発売したルンバですよね。
1983年に発売された28巻では、両さんがテレビゲームのプロを目指しますが、プロゲーマーという職業が誕生したのは2000年に入ってからです。
他にも1989年に発売された59巻では、有線で繋いだ大量のモニターテレビを一カ所に集めてリモート同窓会を行っていますが、これはまさに現在話題のテレビ会議、オンライン飲み会です。
今でこそ、読み返すと様々な発見があるかもしれません。
オカルトオンラインでは、他にも新型コロナや東京オリンピック延期を予言していたイルミナティカードについても紹介しています。コチラの記事から、ぜひご覧ください。