埼玉県の最恐心霊スポットというと、昔から満場一致で「新井さんの家」という廃墟が挙げられます。
新井さんの家は、群馬県と埼玉県の県境にある「神流湖(かんなこ)」のほとりにあります。神流湖は「下久保ダム」のダム湖であり、日本最大の人工湖でもあります。
なぜ心霊スポットになったのかというと、かつて一家惨殺事件があったというのですね。しかもその事件は、下久保ダムの建設と関わっていたとか……。
事件の真相は? 廃墟は本当に心霊スポットなのか?
埼玉県の心霊スポット、新井さんの家の謎を徹底追及します!
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まずは埼玉県の心霊スポット「新井さんの家」にまつわる、有名な噂を紹介します。
この廃墟には、かつて「新井」という名の一家が住んでいました。しかしある日、この家で一家惨殺事件が起こったといいます。
精神がおかしくしてしまった父親が、妻や子どもたち家族全員をチェーンソーで惨殺し、その後自分も風呂場で自殺したというのです。
本当だとしたら、あまりにも酷く、また悲しいお話ですよね。
今は廃墟になってしまいましたが、廃墟の近くには今も「新井家之墓」と彫られた墓が立っており、幼い子どもを供養する地蔵菩薩もあります。
新井さんの家はそういったいわれもあり、古くから有名な心霊スポットとして、多くの人が肝試しに訪れました。
以下に、新井さんの家で語られる心霊現象のいくつかを紹介します。
ただし、今では「新井さんの家」の家屋はほとんど解体されてしまいました。
では、なぜ「新井さんの家」の主人は精神がおかしくなってしまったのでしょうか?
調べていくと新井さんの家だけでなく、新井さんの家の前に広がる「神流湖」や、そのダムである「下久保ダム」、そして湖にかけられた「金毘羅橋(琴平橋)」なども心霊スポットとして認知されており、神流湖周辺で大量の心霊現象が起こっていることがわかります。
金毘羅橋は自殺の名所で、神流湖の湖水が枯渇してくると、沈んでいる車や自殺者の遺体が橋の上から見えるという話は有名です。
金毘羅橋については、コチラの記事でくわしく紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。
こうなると、金毘羅橋の心霊現象の大本は、神流湖そのものにあるような気がしてきますよね。
実は下久保ダムが造られた際に、310世帯もの人が住んでいた集落を1つ水没させているのです。そして「新井さんの家」もまた、下久保ダムと関係があると噂されています。
新井さんはダムを建設するためにやってきた工事業者の1人だったとか、はたまたダムの下に沈んだ村の住人であり、新井さんの家は抗議活動の拠点とするために建てられた家だったとも……。はっきりしないのですが、とにかくダムの関係者だったという見方が有力です。
この地に「新井」の性を持つ家が多いことや、家のすぐ側に「新井家之墓」と彫られた墓が立てられていることから、地元に古くから住む、ダム建設反対派の人間だったと考えるのが自然かもしれません。
こういった理由から、新井さんの家の主人がおかしくなってしまったのは、ダム建設に原因があるとされています。
ちなみに下久保ダムの近くには、ダム建設による殉職者の慰霊碑も建てられています。殉職者も多く出たのです。
新聞記事を調べればわかるのですが、この地域で一家惨殺事件のような事件は起こっていません。
そして「新井さんの家」は単なる転居後の廃墟であり、さらに接触を試みた人によると、地権者は「新井さん」ですらなく、現在も存命だというのです。
つまり、新井さんの家の噂はすべて真っ赤なデマだったということです。
しかし、ではなぜ新井さんの家でこうも多くの心霊体験が語られているのでしょうか?
そして神流湖と、そこにかかる金毘羅橋が自殺の名所であることは紛れもない事実です。村がダムの底に沈んだのも、殉職者が出たのも事実です。
新井さんの家を含む神流湖の心霊現象は、神流湖に沈められた村人の怨念によって引き起こされているのではないでしょうか?
今回は埼玉県の心霊スポット、新井さんの家の謎を徹底追及しました。
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