※これは人を操る話術『コールド・リーディング』に関する記事の【パート3】です。本編をお読みになる前に、ぜひとも【パート1~2】をお読みください。
【保存版】究極の話術『コールド・リーディング』を徹底解説 -1-
【保存版】究極の話術『コールド・リーディング』を徹底解説 -2-
【実践パート】:『コールド・リーディング』の技法
それでは、いよいよ【実践パート】に入ります。
ここからは『コールド・リーディング』の習得を目指す方のために、その技法を詳しく解説していきます。技法の解説をはじめる前に、まずは以下をチェックしておきましょう。
『コールド・リーディング』を習得しやすい人・しづらい人
ここまでお伝えしているとおり、『コールド・リーディング』は”話術”です。そのため、人との会話を得意としている人はこれに向いているといえます。俗にいう“コミュニケーション能力の高い人”はこれを習得する上で非常に有利であることは間違いないでしょう。
反対に初対面の人との会話が苦手な人(人見知りする人)は、習得が少々大変となります。こうした人はコールド・リーディングを実践する際に、表情や言葉、声のトーンなどに自身の精神状態が表れてしまうので対象者を操りにくくなります。とはいえ、訓練を重ねることで人見知りを克服することは可能ですし、会話術も向上していきます。ですから何も心配はいりません。”向いている人”よりもちょっぴり遠回りするだけです。
また、コールド・リーディングには鋭い観察力も求められます。そのため、日常の中の些細な変化に気が付いたり、気の利く性格の人はこの点において適性があるといえるでしょう。
総合的にいえば、頭の回転の速い人はコールド・リーディングに向いている人、つまり習得しやすい人となります。
コールド・リーダーに求められる資質 (コールド・リーダー:コールド・リーディングを行う人のこと)
- 高いコミュニケーション能力
- 鋭い観察眼
- 高い演技力
- イレギュラーに動じない度胸
『コールド・リーディング』 基本テクニック
いよいよここからは、『コールド・リーディング(以下:リーディング)』のプロセスを具体的に解説していきます。ここでお伝えするのは基本テクニックですから、まずはこれをしっかりと理解しましょう。各ステップごとのポイントをしっかりと押さえることが、習得への近道です。
※以下に登場する「リーダー」とは”リーディングを行う人(あなた)”を指します。
ステップ1 対象者の心を開く
リーディングに入る前に、まずは対象者を”協力姿勢”にさせる。これはいわば、作業を行いやすくするための下地作り。料理でいえば「下ごしらえ」、スポーツでいえば「準備運動」にあたる。
【実践例】
私の頭の中には、あなたに関することがイメージとして飛び込んできます。しかし、私にはそれが何を指しているのか分からない場合があります。このイメージが何を意味しているのかということは、きっとあなたの方が分かるかと思いますので、そうしたときにはどうか協力してください―。
POINT 実践例を解説
ここで注目したいのは、”自分には特殊な能力がある”としながらも、”それは決して100%ではない(明確なイメージではない)”と、まずは断りを入れている点である。
これは―、
- リーディングのハードルを下げている
- 潜在的に対象者を協力体制にしている
⇒そもそも対象者は”救われたい”という思いであなたにリーディングを依頼しているので、最初から協力的な姿勢ではあるが、これをさらに強めている。またプラスαのメリットとして、対象者が協力体制になり、あなたに寄り添うことでその心を開かせる - 説得力を増大させている
⇒”完璧なものはない”。これはすべてのことにいえることであるが、リーディングも例外ではないことを強調。これに対し、「100%の能力ではないのか」と文句を言う対象者はいない。逆にまるで神のような全知全能であると胡散臭くなる。完璧ではない方がリアルであり、結果的に説得力が増す
【パート3】はここまで。コールド・リーディングの基本テクニック―。その「ステップ2」は【パート4】にて。