【保存版】究極の話術『コールド・リーディング』を徹底解説 -1-

-霊能力者の方々、どうか私(わたくし)テンペ・ワゾウスキを営業妨害で訴えないでください-

“何も伝えていないのに、なぜそんなことを知っているんだろう”

“まるで見透かされているみたい”

あなたが信じる超常的な力、実はそこにはカラクリがありました。
超能力でも魔法でもない、単なる話術。これを利用して自らの霊能力を謳う。あなたが崇めるあの人も、またあの人も、みんな―。

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1999年7月に人類が滅亡するといわれた「ノストラダムスの大予言」―。
同年7月目下(もっか)、人類滅亡の時を前に人々の緊張感はピークに達した。しかし”恐怖の大王”は訪れずこれが杞憂に終わったことで、それまで高まりをみせていた「オカルトブーム」や「終末ブーム」の火は次第に小さくなっていく。
これらと入れ替わるように2000年以降、細木 数子を筆頭に江原 啓之美輪 明宏などの霊能力者や占術家(占い師)と呼ばれる人たちが脚光を浴びはじめ、やがて「スピリチュアルブーム」が到来。これと共に、”スピリチュアル”という言葉が世間に広がっていった。
2005年頃にはこのムーブメントが最高潮となり、当時スピリチュアルは日本国内を席巻。とりわけ”霊能力者”と呼ばれる江原 啓之や美輪 明宏などは、時の「カリスマ」として崇められるような存在となった―。


本記事では、霊能力者や占い師をはじめ、宗教家、セールスマン、さらには詐欺師などが用いる話術、『コールド・リーディング』を徹底解説します。

造詣を深めるための【知識パート】、技法を解説しながらその習得を目的とする【実践パート】。これら2つのパートに分けて大解剖。
実生活でも活用、さまざまなシーンで応用できるコールド・リーディング。人の心を動かしたい方は必見です。

【知識パート】:『コールド・リーディング』とは

コールド・リーディング (Cold reading)


これを和訳すると、「事前の準備なしで相手の心を読み取る」という意味になる。「Cold=冷たい」ではないので注意。

『コールド・リーディング』を簡潔に説明すると―
何気ない会話を交わし、そのやりとりの中で相手の情報を引き出す話術。相手からすれば、こちらが知り得るはずのないことを言い当てられたと錯覚する。それ故に、これを使う人間のことを超常的な能力の持ち主であると思い込んでしまう。

「コールド・リーディングにおける高い技術」「ある程度の演技力」を備えれば、これらを併せることで相手の心を読み取ってしまう超能力者になることができる。ここにカリスマ性が加味されれば、”教祖様”にさえなり得る。

コールド・リーディング × 演技力
  1. 会話の中から巧みに相手の情報を引き出す 【必要なスキル:コールド・リーディング】
  2. 引き出した情報を整理 【必要なスキル:コールド・リーディング】
    ⇒手に入れたいくつもの情報を目利きして、それぞれの”チカラ(相手をどれだけ驚かせるか)”を正確に捉える。そして、これらの情報をチカラ順に並べ替える。[チカラ:小→大]といったように、チカラの大きいメインは最後のトドメに使うのがポイント。
  3. 相手の心を読んでいるようなアクション(演技)をする 【必要なスキル:演技力】
    ⇒これは例えば、「しばし目を閉じて精神を集中するような様子」であったり、「相手の頭に手をかざす」などさまざま。これは個々のオリジナリティーが活きる部分である。
  4. 引き出した情報を相手に告げる 【必要なスキル:演技力】
    ⇒このときクールにさらりと言ってもよし、勿体ぶりながら重々しく言うのもよし。自身のお好みに合わせて選ぶべし。引き出した情報を相手に告げるこの瞬間こそ至高であり、”霊能者”の醍醐味ともいえる。相手の驚くリアクションを存分に楽しもう。

このように、コールド・リーディングはその技術を習得して応用すれば、人を信じさせる(説得力を高める)ことができる。
例えば、セールスマンやサラリーマンであれば「営業」や「交渉事」警察関係者であれば「尋問(取り調べ)」催眠療法家であれば「セラピー」学問的観点では「筆跡診断」など、とりわけ駆け引きが重要となる場面においてその効力が活きる。”駆け引き”といえば、恋愛。コールド・リーディングは「人の心を読み取る=人の心を操る」スキルであるので、恋愛においても大いに役立つ。こうして、コールドリーディングはプラス方向に使えば生活を豊かにすることができる。
一方で、これをマイナス方向に使えば人を騙すこともまた可能である。現にこれを駆使して詐欺行為をはたらく詐欺師がいるほどである。(悪用厳禁)

ここに注目 「筆跡診断」

はじめに、”筆跡鑑定”ではない点に注意。
あくまで「筆跡診断」。これとほぼ同義の「筆跡学(グラフォロジー)」というものがある。混同しがちなこれらのイメージとしては、「筆跡学」に「筆跡診断」が含まれる形である。筆跡学は”学”を冠しているが、厳密にいえば学問ではない。
筆跡診断の内容としては、「手書き文字の分析」や、「書き手の心理的特性(性格や心理)の推測」などがある。

日本においてはまだマイナーな存在であり、発展途上である。ちなみに、筆跡心理の学問研究活動が活発なフランスでは「筆跡診断士」という国家資格がある。隣国イタリアもこれに倣うように、近年では筆跡診断がメジャーになりつつある。(2020年6月現在)


パート2】へ続く。

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『自分が読んでつまらないものは、誰が読んでもつまらない』これをモットーに100%クオリティの記事をお届け。執筆傾向は主に、「もしも○○したらどうなる?」の疑問を解消する【どうなるシリーズ】、未解決事件などを徹底リサーチ&自身の視点で切り込んでいく【考察シリーズ】。そのほか面白いテーマを見つけては記事にしています。心霊現象は完全否定派(ここだけの話)なので、心霊系の記事についてはいまのところ執筆する予定はありません(2020年3月現在)。 記事にしてほしいテーマのリクエスト受付中。どんなテーマでもOKですのでお気軽にどうぞ。