※これはかつて、父親が目を離した僅か40秒の間に息子が姿を消した『松岡 伸矢くん行方不明事件』に関する記事の【パート7】です。本記事をお読みになる前に、ぜひとも【パート1~6】をお読みください。
【未解決事件】『松岡 伸矢くん行方不明事件』の真相に迫る 【考察シリーズ】
【パート1】【パート2】【パート3】【パート4】【パート5】【パート6】
和田 竜人さんを斬る
かつて昼の情報番組に出演していた
実はこの和田さん、2018年1月の『緊急!公開大捜索SP ’18春(以下 公開大捜索)』(TBS)出演以前に、アイドルグループ「AKB48」のマニアとして『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)に出演している。そのほか、新聞社の取材にも応じていたことも明らかになっている。彼はこのときの取材で「北澤 尚(きたざわ ひさし)」として受けている。つまり、和田さんが「キタザワ ヒサシ=北澤 尚」であることはもはや間違いない。
和田さんは記憶喪失者として公開大捜索に出演し、”私が誰であるか教えてください”と視聴者に訴えかけている。しかし、それ以前に彼は、「北澤 尚」として取材を受けたり、メディアに露出している。
この事実から、和田さん(北澤さん)は記憶喪失者を演じて公開大捜索に出演していたことになる。
つまり、端から伸矢くんの父・正伸さんと和田さんに親子関係があるはずもなく、そもそもDNA鑑定など必要なかったのだ―。
-昼のワイドショーに出演のAKBマニア「北澤 尚」さん- 眼鏡こそかけているが、どこからどうみても”和田さん”である
-筆者が斬る その2- 『緊急!公開大捜索SP』シリーズ (制作:TBS)
『緊急!公開大捜索SP(以下 公開大捜索SP)』シリーズ―。
主に行方不明者や記憶喪失者の身元につながる情報を番組特設の電話とホームページで募集しながら、リアルタイムで視聴者と共に解決を目指す。ドキュメンタリー形式を採る生放送の特別番組である。
2014年から放送が開始。これまでほぼ毎年のペースで年1回放送されている。いずれの回も3時間ほどの長尺番組となっている。(2020年6月現在)
この公開大捜索SPは、かねてより”ヤラセ疑惑”が浮上していた。先述の「北澤 尚」さんにより、もうすでに公開大捜索SPがヤラセであることは決定的であるが、さらなる証拠をここで明かす。
『緊急!公開大捜索SP』(2019年2月6日放送)
この日の放送でとりわけ印象的であったのは、記憶喪失により”自身の身元が分からない”というひとりの男性。仮名として岡山 三郎を名乗っている。
記憶喪失の岡山 三郎さん(仮名)
2018年11月4日、彼は岡山県へ向かっていた。ところがその新幹線の中で記憶を失い、11月7日に山口県の徳山駅で保護される。番組出演時の自身曰く、”3か月前からの記憶しかない”という。
自身によれば、趣味はミニ四駆(モーターを搭載し、自走することのできる自動車プラモデル)。また、スマートフォンのアプリゲームである「ポケモンGO」にハマっていた。さらに横浜ベイスターズが好きなプロ野球ファンであるとも語った。ビールを好み、喫煙者であるほか、神奈川県相模原市で人と会うことが多かったという。
岡山さんの趣味である「ミニ四駆」(イメージ)
番組が進行していくにつれて、やがて岡山さんに関する情報が次々と舞い込み、その中で彼が過去に郵便局で働いていたことなどが明らかになった。
そんな中、番組に出演していたアナウンサーが失言。ここで岡山さんのことを”近藤さん”と呼んでしまう。この「近藤」という名字こそ、岡山さんの正体だったのだ。
生放送の番組 その場の空気が凍りつく放送事故となった
アナウンサーによる”近藤さん”発言から、インターネット住民が岡山さんの正体を特定。これにより、『緊急!公開大捜索SP』シリーズのヤラセが露呈することに。
特定された”岡山さん”のFacebook
岡山さんの本名は「近藤 義晴(こんどう よしはる)」さんといい、TBSの役者であるとのこと。番組のために用意したアカウントだろうか、岡山さんのTwitterアカウントも見つかっている。
岡山さんによるツイート
ここまでお伝えしたとおり、公開大捜索SPは”救済”や”協力”を謳ったフィクション番組であり、伸矢くんの父・正伸さんはこのエンターテイメントショーの被害者であるといえるだろう。
次なる【パート8】では、いよいよ本記事筆者 テンペ・ワゾウスキによる『松岡 伸矢くん行方不明事件』の考察に入ります。