※これはかつて、父親が目を離した僅か40秒の間に息子が姿を消した『松岡 伸矢くん行方不明事件』に関する記事の【パート4】です。本記事をお読みになる前に、ぜひとも【パート1~3】をお読みください。
【未解決事件】『松岡 伸矢くん行方不明事件』の真相に迫る -1- 【考察シリーズ】
【未解決事件】『松岡 伸矢くん行方不明事件』の真相に迫る -2- 【考察シリーズ】
【未解決事件】『松岡 伸矢くん行方不明事件』の真相に迫る -3- 【考察シリーズ】
伸矢くん失踪後
目撃情報の数々
伸矢くんが失踪したのは1989年3月7日―。
1998年 レンタルビデオ店従業員による証言 (中国地方)
“伸矢くんの想像写真にそっくりの少年が店に来た。男の子の手首には傷があった。彼は映画「タイタニック」のポスターを買っていったが、このとき少年は店の出入り口付近にいたヤクザ風の男にポスターを見せ、(これでいいの?)といったように確認してからレジに来た“
このとき会計を担当した従業員はすぐに店長へ報告。これを受けた店長はすぐに表通りに2人の姿がないか探しに行った。ところがすでに2人の姿はなく、店長は警察に通報。その後の手がかりはなし。
2000年 伸矢くんの母・圭子さんの親友の知人
“伸矢くん失踪の翌月(1989年4月)、徳島県日和佐の海岸で伸矢くんらしき男の子をみた。30代後半くらいの男が彼を抱いていたが、親子にしてはどこか不自然な印象を受けた。男の子の顔が伸矢くんによく似ていた“
目撃者が男の子の顔をよく見るために覗き込もうとすると、男は抱いていた男の子を隠すように姿勢を変え、その後白い乗用車に乗って去っていったという。
この目撃者は徳島育ちであり、伸矢くんが行方不明になったことを事件発生間もないときから知っていたという。しかし、この目撃証言をしたのは事件からおよそ11年経過してからである。このことに関して証言者は、「当時はこれを証言することで警察や松岡さん一家にあれやこれや訊かれるのが億劫だった」と語っている。
このように、全国で伸矢くんの目撃情報が相次いだ―。
2018年 事件は急展開を迎える
解決の糸口がつかめないまま、伸矢くんの失踪から30年を迎えようという2018年、事件は急展開を迎えます―。
2018年1月31日に放送された『緊急!公開大捜索SP ’18春』(TBS)。これに出演した和田 竜人(わだ りゅうと/仮名)さんに視聴者の注目が集まった。
和田さんは記憶喪失となり、自分が誰なのか分からなくなってしまった。そこで、自分の身元を捜すため、その協力を仰ぐために同番組に依頼者として出演した。
視聴者が注目したのはそこではなく、和田さんのその容姿であった。本事件の被害者である伸矢くんにそっくりだったのだ。放送中はもとより放送終了後、世間はざわつくことになる。
“和田さんこそが、1989年に失踪した伸矢くんに違いない”
同番組が放送されたこの日から、世間の憶測は加速した―。
番組出演時の和田さん
和田 竜人さんに関する情報 (本人による証言)
番組出演によって、世間に衝撃と事件解決の期待をもたらした和田さん。記憶喪失であるという和田さんですが、残されたその記憶の数々を番組内で語っています。
「和田さん=伸矢くん」説―。その真実味を帯びさせたのは、その容姿もさることながら、番組内での和田さんによる激白の数々でした。
17年間、知らないおじさんに軟禁されていた
自身曰く、「4歳から17年間軟禁されていた」という。そして、「あるとき軟禁先から脱出し、2014年7月29日に愛知県弥富市のショッピングセンター内で意識不明の状態で倒れているところを保護された」。
和田さんの軟禁生活のはじまりが、伸矢くん失踪時の年齢である4歳と合致したため、”和田さんは伸矢くんではないのか”と考える視聴者の憶測は確信へと近づいていった。
【パート4】はここまで。和田 竜人さんに関するさらなる情報は【パート5】にて。