今回紹介するのは「マックス・ヘッドルーム事件」についてです。
1987年アメリカのテレビ局のセキュリティーを破り、未解決のまま事件を閉じた「マック・ヘッドルーム事件」。テレビ局の放送信号に割り込み、不気味な映像を数秒間〜数分間の間に無断で流し込んだのです。
この映像はゴールデンタイムに放送されていため、多くの人がこの映像を目にすることとなりました。
翌日の新聞では一面を飾るほどの大騒動になったそうです。
今回は、この事件の詳細について詳しく解説していきたいと思います。
ゴールデンタイムに突如テレビに現れた謎の男
1987年11月22日、アメリカのシカゴ一帯で全米を震撼させる不気味な電波ジャック事件が起きました。
時刻は夜の9時14分、9chと10chの「9時のニュース」でスポーツキャスターのダン・ローンが地元のフットボールチームの試合のハイライトが生放送で解説されている時に事件は起こります。
皆がテレビの前でくつろいでいる時にいきなり画面が暗転しました。
すると下記の映像が突如として放送されたのです。
サングラスに不気味な笑みを浮かべたマスクを被り、半回転しているストライブを背景に男が立ち尽くして何かをしているだけの映像が流れます。
テレビスタッフたちが放送の周波数を変更したため、最初の電波ジャックは15秒ほどで途切れました。
2回目の電波ジャック
再び放送が復活するとダン・ローンが戸惑いながらもこう言います。
「みなさん。何が起こったのか不思議に思っているのだとしたら」・・・苦笑い
「お互い様です」と語りました。
すると再び下記の映像が流れます。
2回目の放送は約2分程度続いたのです。
犯人は誰だったのか?
結論から言うと、この事件の犯人はわからないままなのです。
テレビ局の技術スタッフは内部からの犯行を疑い妨害が始まった2分後に建物中を探し回ったが、侵入者やそれらしい人物を見つけることが出来ませんでした。
後々わかったことなのですが、この放送で流れた物は前もって録画されていた物だったのです。
「マックス・ヘッドルーム」とは?
事件名にもなっている「マック・ヘッドルーム」とは1984年に「コンピューターによって生成された世界初のテレビ司会者」と言う設定でイギリスの音楽番組が作ったCGキャラクターです。
当時は奇妙がられていたため、カルト的な人気を誇っていたのです。
「マックス・ヘッドルーム(Max Headroom)は、1984年にイギリス「チャンネル4」の音楽番組のバーチャル司会者として登場したCGキャラクター。俳優マット・フリューワーをモデルとしている。同年映画化された。1986年にはコカ・コーラの100周年記念のCMのキャラクターとして採用。その後1987年にアメリカの制作会社ロリマー・テレピクチャーズが権利を買収し、ABCでテレビドラマとして全14話が放映された。日本ではテレビ放送に先んじてビデオソフトが発売されて人気になった。NHKは、 BS2でアメリカ版TVドラマを『マックス・ヘッドルーム』の題で14話中6話のみ放送されたのち、地上波の総合テレビで『未来テレビ局 ネットワーク23』として放送された他、CSでも放送され、またビデオソフトがRCAコロムビアから発売された。」
引用:Wikipedia
まとめ
いかがだったでしょうか?
映像を見たらわかると思うのですが、非常に不気味な内容でしたね。
この映像を見て恐怖を感じる方も多いと思います。実際筆者もこの映像に恐怖を覚えました。
なお、この「マックス・ヘッドルーム」はエミネムの「Rap God」のPVのイメージにもなっているのです!