宇宙で”あるはずがない”と考えられてきた場所から高速電波バーストが届いて天文学者が困惑?!

オカルトオンラインでも何度も紹介していた宇宙に関する様々な話題・・・。

考えていると楽しくもあり、そして、ちょっと怖くもあるわけですが、実際、宇宙のことを私達人間はほとんど解っていない状態です。

人類はやっと太陽系外に自分達が作ったものを到達させることが出来そうだという段階・・・。宇宙の広大さを考えれば何も知らないと言っても良いかもしれません。

そんな中で宇宙開発や宇宙に関する研究が続けられています。

宇宙の研究をする上で、宇宙から届いている電波を観測するというものがあるのですが、私達が普通に生活している中で気づくことがない電波が宇宙から届いているのをご存じでしたか?

宇宙から届く高速電波バースト”FRB”

高速電波バースト・・・「あぁ、高速電波バーストねーうんうん」という方はかなりの宇宙好きなはず(°°;)

一般的には聞き慣れない言葉ですよね。

高速電波バースト(FRB)は、2007年に初めて観測された電波パルスで「どうしてどこで起っているのか」は全く解っていない謎の現象です。

高速電波バーストのエネルギーはとても大きく、陽が3日かかって放出するエネルギーをわずか数秒で放出しているのではないかと考えられています。

詳細不明・・・そして、予測も、どこから届くかもはっきりと解っていません。

観測することも難しい高速電波バーストですが、とても遠い天体から放出されているため地球に届く電波はとても微弱・・・太陽の5億倍とも言われるとんでもないエネルギーを放っているとされていますが、実際に地球に届くエネルギーは月面からの携帯電話の電波の1000分の1より小さいそう。

謎に包まれた高速電波バーストが「ありえないところで観測された」そうなんです。

天文学者も首をかしげる?!高速電波バーストの発信元とは

謎に包まれた高速電波バーストですが、それでも高速電波バーストの発生源に関してはいくつかの説があります。

  • 中性子星・ブラックホール
  • マグネター
  • 星の崩壊
  • 宇宙説

などなど。

この中で有力とされているのが、マグネターです。

マグネターは超高密度の天体のことで強力な磁力を持っている天体のこと。108 T(テスラ)という強力な磁場を持つ中性子星より磁場が強く、X線やガンマ線バーストこともあるそう。

そして、昨年、地球から比較的近い天の川銀河内で電波バーストが起り、その発信源がマグネターだったというのです。

これだけでもすごい発見なわけですが、話はこれで終わりません。

実は、2020年には別の電波バーストも観測されたのですが、こちらの電波バーストには「奇妙なこと」があったんです。それは「繰り返し発生している」ということ。

天の川銀河内での電波バーストほど近いところではなかったようですが、球状星団という場所が発信元だったそうです。

ですが、ここで天文学者は「首をかしげること」にってしまいます。

実は、この星団にはマグネターのような強力な天体が存在してしないのではないかと考えられてきたから・・・

渦巻銀河M81(球状星団)は古い星が集っている場所・・・つまり、仮に電波バーストの発信元がマグネターだとしたら電波バーストが起るはずがない場所だからです。古い星の集まりというだけでなく質量も軽い星が多く、中性子星より強力な磁場を持つ重い天体のマグネターが存在しているとはちょっと考えにくいというわけ。

天文学者のカブライアン・ゲンズラー氏も

「ここは高速電波バーストがあるはずがない場所だ」

引用:謎の高速電波バーストを観測、「あるはずがない場所」で発生

と首をかしげているそう。

つまり

  • あるはずがない場所
  • 繰り返し観測

という二つの謎現象が起っているということになります。

強力なエネルギーを放出する電波バースト・・・一体何が原因なのか、マグネター以外の原因でも電波バーストが起ることがあるのか、それとも地球外生命体の活動によるものなのか・・・まだまだ謎が多い現象です。

参考資料:謎の高速電波バーストを観測、「あるはずがない場所」で発生

宇宙のありえない場所から強力な電波。静かなはずの一帯で何が?

宇宙のあり得ない場所から来た「電波バースト」の謎が深すぎる…

マグネター フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』