ペンギンは宇宙から来た?!ペンギンの糞から見つかったホスフィンってどんな物質

 

突然ですが・・・ペンギンってかわいいですよね。
ちょこちょこ歩く姿や、丸みのあるフォルム、白黒の身体につぶらな瞳。

かわいくてペンギンが好きという人は多いでしょうし、キャラクターにもよく使われている動物です。水族館でも人気者です。

南極という過酷な環境で生活するペンギンですが、ペンギンが鳥の仲間だと言うことは皆さんもご存じでしょう。
ですが・・・もし「ペンギンって宇宙からきたのかもよ?」と言われたらどう思いますか?

ちょっとびっくり!ペンギンに宇宙人説が浮上している?

「ペンギンが宇宙人かも・・・」そんなことを言われたら「いやいや、何言ってるの」と思う方が多いでしょう。どうみても地球の生き物ですよね。

ですが、実は、ペンギンの糞から「ある物質」が見つかったことでそういう可能性があるかもしれないと言われているんです。

ペンギンの糞から見つかった物質は“ホスフィン”と呼ばれる物質です。

このホスフィンが見つかったことで「もしかしたらペンギンは宇宙から来たのでは?」という説まで浮上しているんです。

 

びっくりしてしまようなペンギン宇宙人説の理由になる“ホスフィン”ですが、別に未知の物質というわけではありません。

ホスフィンはPH₃で表される物質でリンと水素の無機化合物です。別名は水素化リンとも呼ばれます。

そして、このホスフィンですが、昨年、金星の大気ガスの層から発見された物質でもあります。

金星の大気中のホスフィンについても「微生物が作ったのではないか」という検証が行われていましたが、最終的には検証に関しても疑問符がつけられていました。

“ホスフィン”が、金星から3800万マイル(約6100万キロメートル)も離れた地球に存在する理由については説明できないものの、研究者らは英フォークランド諸島に棲息するジェンツーペンギンがこの物質を生み出す過程について、彼らの生活スタイルから研究を進めていくという。

引用:ペンギンに「宇宙人の可能性」が浮上 糞から金星にある化学物質 – ライブドアニュース

ということ。

なぜ、ペンギンの体内でホスフィンが作られているのかはまだ解っていません。

金星の大気に含まれる物質と同じものが糞に含まれていたことで「ペンギン宇宙って宇宙人だったの?」とちょっと話題になっているんです。

では、本当にペンギンが宇宙から来た可能性はあるんでしょうか。

ペンギンは本当に宇宙人なのか


オカルトを取り扱っているオカルトオンラインですから「ペンギンは宇宙人かもしれない」と言いたいところ・・・ではあるんですが、ご存じのとおりペンギンは地球上の生き物です。

もちろん、あんなにかわいい宇宙人だったら大歓迎したいところですが、ホスフィンって地球上に普通に存在する物質なんですよね。別に金星にしか存在しないというものでもありません。

そして、ホスフィンはアナグマや池の泥などからも検出される物質で別に珍しいものではないんです。

ではどうして今回「も、も、も、も、も、もしかしてペンギンは宇宙人なのでは?」とまことしやかにささやかれているのかというと

「ペンギンの体内でホスフィンが作られる過程が解らない」からでしょう。

そして、金星の大気にホスフィンが含まれていることが解ったのも昨年のことでしたから、タイミングが重なったのですね。

最近、宇宙関係の話題はとても多く、米軍が撮影した謎の飛行体や水中を移動する物体など、かなり現実味があるものもありますが、今回のペンギン宇宙人説にはそこまでの現実味は感じられないというのが正直なところでしょう。

もちろん、ペンギンの体内でどうやってホスフィンが作られるのかは今から研究が重ねられていく事になるでしょう。ですが、ペンギンが宇宙から来たんだ!と結論づける理由としてはやや弱い印象です。

ホスフィンももしかすると、ペンギンの体内で作られているわけではなくて、食べたものの中に含まれていたという可能性もありそうです。

「あの可愛らしいペンギンが宇宙から来た?」なんて、ちょっと楽しい妄想が広がってしまいますが、残念ながらペンギンが宇宙人だという可能性は低そうです。

 

参考資料

「金星に生命の痕跡」に反証続々、ホスフィンは誤検出の可能性

ペンギンに「宇宙人の可能性」が浮上 糞から金星にある化学物質 – ライブドアニュース