皆さんは子供のころに見てトラウマになってしまった映画はありますか?
成長するに従って、トラウマになった映画のことを忘れてしまう人は多いですが、中には大人になってもトラウマ映画の影響でホラーがダメという人も多いですよね。大人は平気でも、ホラー映画が感受性豊かな子供たちに与える影響は大きいものです。
今回は子供にとってトラウマになるであろう映画を10本ご紹介していきます!
チャイルドプレイシリーズ
凶悪殺人犯のチャールズ・リー・レイという人物が、亡くなる直前にとある呪文を唱えて近くにあったグッドガイ人形に乗り移るのですが、そこからさらに人間に乗り移るために試行錯誤していきます。しかし人形に乗り移っても殺人への欲求は抑えられず、乗り移るためにピッタリな人物を探しつつ殺人を犯していくというストーリー。
小さな子供にとって人形は遊び道具のひとつでとても身近なものですが、その人形が持ち主や周囲の人々を襲っていく様子がトラウマになったという人は多いです。
1998年に1作目が公開されましたが、途中コメディ路線に走っているものもありました。2020年3月現在は8作品、最新作は2019年7月に日本でも劇場公開されたリブート版で、2020年にはテレビシリーズも予定されています。
ソウシリーズ
大人でもトラウマになるという人がいるほど痛い・グロイ・精神的ダメージ大なシーンの多いソウシリーズは7作品目の「ソウ ザ・ファイナル」で完了しています。
1作品目は2人の男性が密室に閉じ込められ、猟奇殺人半のジグソウに脱出するためのゲームを強要されるというものなのですが、そのゲームをクリアするために自分の足を切断したり、相手を殺したり…と痛い・グロイシーン満載、回を重ねるごとにグロさ・痛さ表現がパワーアップしていく点に注意!
この作品のマスコットのような存在のビリー人形も子供にとっては恐怖の対象になりえると思います。
ムカデ人間シリーズ
「ムカデ人間」と聞いて大抵の人は人間とムカデを掛け合わせたような姿を想像すると思いますが、この作品はそんな常識をぶち破る狂気に満ちた作品なんです。この作品のムカデ人間は「人間と人間をつなぎ合わせる」というもので、人間の口と肛門をつなぎ合わせていくスタイル。
1作品目ではシャム双生児の分離手術で有名だったヨーゼフ・ハイター博士が、2作品目ではムカデ人間のDVDを見た男性がムカデ人間を作り出し、3作品目では警察署長の右腕でムカデ人間シリーズファンの刑務所会計士が、所長を言いくるめて刑務所の受刑者をムカデ人間にしていくというもの。
大人なら「どうしてそうなった」的に思うことでも、ビジュアル的に子供にはショックが大きい映画でしょう。
IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
出典:映画.com「 IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」
ホラー映画の原作作家として有名なスティーヴン・キングの小説を実写化した「IT」は、1990年に初実写化され2017年にリメイクされ、日本では2019年に劇場公開されたのがこの作品です。人間の心の弱い部分に漬け込むピエロの姿をしたペニーワイズの姿を見て、海外では大人でもピエロ恐怖症になる人も出るほど。
ペニーワイズの設定が子供にしか見えないというところがポイントで、子供たちの世界を脅かす存在として恐怖の対象となっています。
ゾンビ(ジョージ・A・ロメロ監督作品)
出典:映画.com「ゾンビ」
「ゾンビ映画の創始者」として名高いジョージ・A・ロメロ監督の作品「ゾンビ」は、子どもにとってトラウマになること間違いなし!
実際筆者も幼い頃テレビで放送していたのを見て、3日間夢に見たことがあります。子供にはゾンビが大勢で1人の人間に群がって内臓を食べる様が、グロテスクでショッキングな映像でした。一番印象に残っているのはエレベーターが開くと同時にゾンビが押し寄せ、中にいた男性の体が食べられるシーンです。
昔は今と違ってレーティングや視覚的表現などそこまでうるさくなかったという背景もあってか、大人でもホラーやグロい映画が苦手という人もトラウマになるかもしれない作品です。
エクソシストシリーズ
ホラー映画好きな人では知らない人がいないというほどの定番作品で、少女に憑りついた悪魔と悪魔祓いをおこなう神父との戦いを描いている作品です。1990年代に3作目まで作成され、2004年に「エクソシスト ビギニング」というタイトルで、1作目に登場したメリン神父を主人公にした作品が作られています。
悪魔に取りつかれた少女の顔の変貌や首が180度回転する、ブリッジ状態で階段を物凄い勢いで駆け降りるシーンなど、子供にとっては衝撃的なシーンが多いです。ヒロインが憑りつかれたときの悪魔メイクは3時間もかかっていることもあり、不気味であの顔を見ただけでも怖くて泣く子もいることでしょう。
ヘルレイザーシリーズ
地獄の門を開くというパズルアイテムを手にした主人公が出会う、地獄の魔道士たちの姿がとても不気味で、リーダーの「ピンヘッド」は顔中にピンを付けているという奇妙な外見をしています。
地獄の門を開いた人物は魔道士たちに連れて行かれるのですが、そのまま連行されるという生易しいものではなく、全身にカギ爪を付けられ肉体を引き裂かれるという痛々しいもの。また一度引き裂かれたにもかかわらず、再生しようとしているシーンも人体模型を見ているかのようで不気味かグロテスクなシーンもあります。体を引き裂かれるシーンや肉体再生の様子など、幼い子供にはトラウマになる作品でしょう。
2020年3月現在、9作品まで日本で見ることができますが、1~3はシリーズものなので通してみたほうがよいですが、4以降は単独でも楽しむことが可能です。ちなみに海外では10作品目が公開されていますが、日本では劇場未公開・DVDも日本版は販売されていません。
呪怨シリーズ
今やジャパニーズホラーの代表作品として世界中で知られている「呪怨」は、ハリウッドでリメイクもされています。
登場する幽霊・伽椰子とその息子・俊雄の全身真っ白な姿もインパクトが強く心に残るという大人も多いですよね。舞台は日本のごく普通の一般家庭ですし、幽霊は日本ではとても身近な存在なこともあって、子供たちは自分の身近な場所などをイメージしやすいためトラウマになりやすいのではないでしょうか。
震える舌
ホラー映画でトラウマになる作品を紹介してきましたが、この「震える舌」は実はホラーではなく医療系・サスペンス系の映画。外で泥遊びをしていた女の子が、ちょっとしたケガから破傷風菌に感染してしまい、看病をする両親や本人の様子を描いている作品です。
幽霊や悪魔などオカルト的要素はないものの、娘役の子の舌をかみ切る勢いでけいれん発作を起こす演技が迫力ありすぎて怖いと、アラフォー世代など子供時代にこの作品を見た人は今でもトラウマになっている人もいるほど。作品全体が暗い雰囲気に包まれているのが怖さを増しています。
ちなみに筆者はなぜか小学生の時にこの作品を学校の行事か何かで見た覚えがあるのですが、今は怖いとは思わず衝撃的なシーンだったな、くらいの感覚で記憶に残っている程度です。
三木卓さんが執筆している原作小説もあるので、映像で見るのが怖いという人は小説を読んでみてはいかがでしょうか。
ハンニバル
こちらの作品は1991年に公開された連続猟奇殺人ものの「羊たちの沈黙」の続編にあたる作品で、R-15指定になっていますが人気のある作品で海外ではドラマも作られているほど。
前作で逃亡したレクター博士を追う2人の刑事と潜伏中のレクター博士のサイコパスな行動が描かれている作品ですが、かなりグロテスクで猟奇的。食人行動だけでなく博士の命令がかなり具体的でグロテスクかつ痛々しいものが多く、人間の心の中の闇の部分が強く描かれています。
まとめ
子供は大人よりも感受性が強く想像力も豊かなので、今回ご紹介した作品以外でもトラウマになることはあります。子供が怖い映画が見たいというのであれば、子供向けのライトな作品やコメディタッチの作品を選ぶことをおすすめします。
子供向けのホラー映画おすすめ、こちらの記事で紹介しているので参考にしてくださいね。