最近はテレビでホラー映画を放送する機会が減っていますが、動画配信サイトや映画館などで大人と一緒にホラー映画を見る子供は多いです。でも子供にとってあまりにもグロテスクだったり、心理的にキツイ作品だと、トラウマになって大人になってもホラーが苦手、特定のものが怖いといったことになることも。
しかしホラー映画界はジャンルが豊富で、子供でも安心してみることのできるコメディタッチなものや、描写が比較的緩い作品もあります。今回は子供でも見ることのできるホラー映画をご紹介してきますので、ご家族で映画視聴をするときの参考にしてくださいね。
子供でも見られる怖い映画1：学校の怪談シリーズ
ホラー映画といえば海外ものが主流で、日本では「呪怨」や「リング」などが定番ですよね。でも子供でも見ることのできるホラー作品として「学校の怪談シリーズ」も有名なんですよ。
学校の怪談シリーズは文字通り学校の七不思議や学校にまつわる階段話を映像化したもの。舞台が身近な学校だけに子供だけでなく大人も昔を思い出して怖さを感じる人もいるほど。主人公は子供ですが、グロ表現などはそれほどありません。
学校の怪談は1～4までと番外編でスペシャルものが作成されています。
学校の怪談 呪いスペシャル
「恐怖心理学入門」、「アサギの呪い」、「ドロップ」、「おぞけ」の4話を収録。
学校の怪談 物の怪(け)スペシャル
オムニバス形式で「怪猫伝説、「何かが憑いている」、「俺たちの文化祭」、「花子さん」の4話が収録されています。
学校の怪談 呪いの言霊
学校で長年起こっていた数々の怪奇現象を描いた作品。
学校の怪談 めちゃ怖 「呪われた心霊フィルム」 驚愕のドキュメント
「心霊会談」、「呪われた心霊フィルム」、「小池壮彦怪談/心霊写真」、「解禁恐怖投稿映像/ホームビデオ/仏壇/ドライブ」の4話収録。
学校の怪談 春のたたりスペシャル
「先生、僕が見えますか」、「たたり」、「悪魔の選択」、「呪われた課外授業」の4話収録。
DVDやBlu-rayのレンタルも可能ですが、u-nextなどの動画視聴サイトで配信していることもありますよ。
子供でも見られる怖い映画2：幽幻道士シリーズ
アラフォー以上の世代には懐かしいと言う人の多い「幽幻道士シリーズ」。こちらは台湾映画であちらの「キョンシー」という中国の妖怪が敵で、それを退治する道士さまとその弟子の子供たちの戦いを描いた作品。
シリアスな一面もありますが、どちらかというと道士様より子供たちがメインでコメディタッチで描かれているので子供でも怖いよりは楽しいという気持で見ることができますよ。
シリーズもので1～4と「新・幽幻道士 立体奇兵」というものが作成されていますが、それ以外にも外伝で以下の作品が作られています。
来来！キョンシーズ
この作品、実はTBSが出資し完全日本向けの放送目的で台湾で作られているので、台湾語版は存在しないというある意味レアな作品なんです。今までの作品では大人のキョンシーが敵でしたが、この作品ではまさかの「ベビーキョンシー」が道士の敵として登場します。
霊幻少女 帰ってきたテンテン
こちらの作品本来は前後編予定だったのですが、残念なことに制作会社が倒産してしまったため、後編は作成されておらずこの作品が幽幻同士シリーズ最後の作品です。主要キャラクターも金おじいさん、トンボ、テンテンという構成で魔界から復活したクマラという魔教主を相手に戦います。
幽幻道士シリーズは最近になってリマスターも作成され、動画視聴サイトなどでも視聴することが可能になっていることが多いです。
子供でも見られる怖い映画3：バイオハザード（3Dアニメシリーズ）
バイオハザードといえばミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写版を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は3Dアニメ映画も作成されているんです！
こちらはフルCGで作成されており、ストーリーや時系列的にゲームとのつながりがある作品です。実際にゲームをプレイしていない状態でも、作品単体で楽しめる作りになっています。
3Dアニメシリーズは2020年3月現在、以下の3作品が作られDVDなども販売されていますし、u-nextなどの動画視聴サイトでも配信していることがありますよ。
バイオハザード ディジェネレーション
アンブレラ社が極秘に開発していたT-ウィルス漏洩事件から数年後の時代設定になっており、ストーリー的に「バイオハザード2」の続編で、4と5の間に位置している作品。アンブレラ社が極秘に開発していたT-ウィルス漏洩事件から数年後。クレアは「テラセイブ」というNGO団体で薬害やバイオテロの被災者を救済、レオンは大統領直轄のエージェントになり極秘任務をこなしていました。
ある日仕事でハーバードヴィル空港に到着したクレアは、こともあろうに利用者の中にゾンビを発見。ゾンビは近くにいた人に噛みつきあっという間に感染者が増え、空港は閉鎖されてしまい…。
バイオハザード ダムネーション
「ディジェネレーション」の続編でバイオハザード5と6の間のストーリー。
もとソ連の構成国だった東欧の小さな国、東スラブ共和国は貧困問題が重大な問題になっており独立運動が行われていましたが、この国初の女性大統領・ベリコバの呼びかけにより収束しつつありました。しかし反政府側が自治している地区に有用資源があることがわかり、政府は再度攻撃をはじめ内戦が勃発。
生物兵器である「B.O.W.」が使用されたという情報を受け、レオンは単独潜入を行いますが、なぜかその直後に撤退命令が出されます。しかしレオンは命令を無視し一人単独で内戦地域へと向かい…。
バイオハザード ヴェンデッタ
ゲームのバイオハザード6と7の間のストーリー。
対バイオテロ組織のBSAA北米支部隊長となったクリスは、メキシコ軍特殊部隊と共に生物兵器を扱っている武器商人アリアスにとらえられたエージェント救出に向かいますが、ゾンビの襲撃により部隊は壊滅。
4ヵ月後、S.T.A.R.S時代に同僚だったレベッカがゾンビ化を起こすウィルスを発見し、ワクチン開発に取り掛かりますが、大学内でバイオテロが発生し大切なデータや試作として作られたワクチンが失われてしまいます。
レベッカの研究でゾンビ化ウィルスが寄生虫プラーガと似ていることを突き止めたクリスたちは、プラーガを悪用していたカルト教団と戦った経験のあるレオンに接触しますが…。
この作品レオンがヤサグレモードに突入していますが、後半やっぱり人間とは思えない動きをしています。
3Dアニメバージョンはレオンファンにはたまらない作品じゃないかと思うのですが、回を増すごとにレオンの人間離れした動きにも驚かされる人は多いのではないでしょうか。
子供でも見られる怖い映画4：ホーンテッドマンション
ディズニーにアトラクションがあるのでご存じの方も多いと思いますが、アトラクションが先で映画が後に作られているんです。こちらの作品、ディズニー映画ということで子供でも安心して見ることのできるコメディタッチな作品に仕上がっています。
ディズニー好きはもちろん、コメディ作品好きな子供にオススメです！
子供でも見られる怖い映画5：グレムリン
筆者と同じアラフォー世代や中高年にとって懐かしい映画のひとつ「グレムリン」。当時人形を持っていたという大人は多いのではないでしょうか。
全体的にそこまで暗い雰囲気はなく、ギズモの愛らしい姿や主人公とのやりとり、そしてどこかコメディタッチなグレムリンとの対決など子供でも視聴しやすい作品で2作品作られています。2の後に「グレムリン 異種誕生」というタイトルの作品が作られていますが、こちらはギズモは出てこずクリーチャーが異形系なものなので続編と思って視聴するとガッカリするかもしれません。
グレムリン
とある骨董屋で譲り受け、「ギズモ」と名付けられた不思議な生き物。ギズモを育てるには3つの約束ごとがあるのですが、主人公はそのひとつを破ってしまい、愛らしいギズモとは真逆のいたずら好きで残酷なグレムリンが登場、人々をパニックに陥れます。
グレムリン2 新・種・誕・生
ストーリー的に前作の続編で、不動産王のダニエル・クランプの所有する高層ビルで働いていたビリーとケイト。クランプはチャイナタウンを再開発しようとダウンタウンの破壊工事を始めたところ、隠れていたギズモを発見し連れ帰りますが、研究材料にされる直前にビリーに救出されます。しかしビリーがいない間に水を浴びてしまったために、グレムリンが大量発生してしまい…。
子供でも見られる怖い映画6：フランケンウィニー
ティム・バートン監督作品で知られている「フランケンウィニー」。実は1984年にディズニー映画として実写で短編が作成されています。しかし今回ご紹介するのは2012年に作成されたリメイクの3Dかつモノクロで作成されたストップモーション・アニメ作品。
コミカルな印象のキャラクターがかわいらしいので、モノクロでも怖さを感じることがありません。主人公と親友である犬のスパーキーの友情を描いた作品です。
子供でも見られる怖い映画7：ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
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筆者も大好きな「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。ハロウィン時期やクリスマス時期になると、主人公のジャックのキャラクターグッズをよく目にします。東京ディズニーランドでは、ハロウィン時期から年末までホーンデッドマンションがナイトメアーバージョンになり、主人公たちの姿を見ることができますよ。
アニメーションながらもミュージカルを取り入れているので、キャラクターが歌って踊る楽しい作品で、子供が躍り出すことも。ティム・バートン監督の作品で、主人公のジャックが自分たちの住むハロウィンタウンと異なるクリスマス・タウンを見たことで、ハロウィンタウンでクリスマスをしようと奔走する姿を描いています。
あまり知られていないようですが、この作品の主題歌「This is Halloween」をあのマリリン・マンソンがカバーしていて、2011年には3Dで作品がリマスターされています。
子供でも見られる怖い映画8：コープスブライド
ティム・バートン監督のこの作品はストップモーション・アニメーションで作られていて、主人公のヴィクター・ヴァン・ドートの声をあのジョニー・デップが演じています。
個性豊かなキャラクター達、そして死者の世界とオカルト要素満載ですがストーリー全体を通してホラーというよりはダークファンタジーといったほうがピッタリな作品で、痛い・グロイといった表現もなし。上映時間も70分ちょっとと映画としては短めなので、お子さんでも視聴しやすいですよ。
子供でも見られる怖い映画9：アダムス・ファミリー
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ホラー好きな人の間では有名なこの作品、もともとは海外の漫画作品でしたが、テレビドラマとなり映画が作成されたといういきさつがあります。個性豊かでアクの強い人外のアダムスファミリー一家やその親戚、また登場人物のブラックコメディ溢れる言動に楽しさを覚える子供も多いことでしょう。
アダムスファミリーは次の2作品がレンタルや画視聴サイトなどで見ることができますよ。
アダムスファミリー
25年間失踪中の兄フェスタ―を気にかけるゴメズでしたが一家は借金で首が回らず。そんなときフェスターそっくりな自分の息子を使いばくだいな資産を奪い取ろうと高利貸のアビゲイルが悪知恵を働かせますが……。
アダムスファミリー2
一家に赤ん坊なのに口ひげを生やした子供が誕生！しかし迷信を信じている姉ウェンズデーと兄パグズリーに殺されかけるという始末。そこで雇ったベビーシッターは、資産家男性と結婚、遺産目当てに殺害していくという連続殺人犯というとんでもない人物でフェスターを標的にするのですが…。
アメリカでは2019年に3DCGアニメの新作が公開されているようです。
子供でも見られる怖い映画10：ゴーストバスターズ
「ゴーストバスターズ」と聞いて真っ先に男性4人組を思い浮かべる人は間違いなく中高年世代でしょう。1980年代に人気のあったホラーコメディ映画で1989年には続編「ゴーストバスターズ2」が作成され、2016年にリブート版が劇場公開、2020年7月に新作の公開が予定されています。
この作品で登場する幽霊は日本のようにおどろおどろしいものではなく、コミカルでどこか憎めないそんなキモカワイイ幽霊たちなので、怖いというよりは楽しいという感覚で見ることができますよ。
ゴーストバスターズ（1984年版）
幽霊退治を専門とする男性3人組が、実際に幽霊を退治していくことで有名になります。そんなとき人間の体を利用し悪魔が支配する世界を作ろうと、門の神と鍵の神が動き出し4人はピンチに陥ります。
ゴーストバスターズ2
ゴーストバスターズの5年後のニューヨーク。破壊神から世界を救ったものの、破壊された建造物などの賠償金を州と市から請求、違法行為に関しても責任を問われ会社が破産し4人は別々の人生を歩んでいました。しかしニューヨークの地下に潜んでいた無数の怨念と悪神が姿を現したことで、4人は再び幽霊退治に赴きます。
ゴーストバスターズ（2016年リブート版）
リブート版の主人公チームはなんと全員女性で、ホラーというよりはアクションコメディタッチな作品。主人公は大学の素粒子物理学者で、研究費が打ち切られてしまったため幽霊専門退治会社を設立、自身の研究テーマである「心霊現象を科学的な方面から解明する」ことを成し遂げようとしますが…。
まとめ
今回ご紹介した子供でも見ることのできるホラー映画はほんの一部で、アニメ作品でも子供が見ることのできるコミカルタッチなホラー映画などもあります。
動画視聴サイトなどでも子供向けのホラー作品を扱っているので、子供がホラー映画をみたいと言ったときは事前にネットなどでストーリーや口コミ・感想を調べることで、子供でも安心して見ることのできる作品を探せますよ。
子供が見たらトラウマになる映画、こちらの記事でこっそり紹介しています。
