人の形をした物には、魂が宿るといいます。
その人形が愛情を注がれればいいのですが、捨てられたりいじめられたりすると、人間と同じように悲しみ、怒り、憎しみでいっぱいになります。
そんな人形は持ち主に復讐し、残った憎悪は呪いとなり、人々を無差別に襲うことも…。
こうしたテーマが軸になる「人形×ホラー映画」って、実はけっこう面白い。
「アナベル」のように実在する呪いの人形もあるという事実が、ホラー映画なのに妙なリアリティを感じさせてくれたりします。
意外と悲しい過去があったりと、大人向けの作品が多いことも人形ホラー映画の魅力!
そんな人形たちが登場するホラー映画を、いくつかご紹介します。
定番すぎて怖くない?『チャッキー』(1988~)
「人形が出てくるホラー映画は?」と聞かれて、まずほぼ全員が思い浮かぶだろうキャラクターといえば「チャッキー」ですね。
今や、ホラー人形の代名詞的な存在です。
そもそもチャッキーとは、殺人者の魂が”グッドガイ人形”と呼ばれる人形に入り込み、殺人衝動を抑えられなくなった姿。
1、2、3作目までは正統派ホラー作品でしたが、4作目からコメディー化したり、5作目でチャッキーの子どもが生まれたりと、ものすごい路線変更ぶり!
その甲斐もあって(?)1988年の公開から2019年の新作『チャイルド・プレイ』まで、合計8作品も作られるロングヒットシリーズになっています。
人間の魂が入った人形ということで、ちょっと悲しいストーリーもあったり…。
今となっては古い作品ですが、1作目から鑑賞する価値は十分にありますよ!
新生ホラー人形爆誕!『アナベル』(2013~)
古典的なチャッキーと対を成す、2013年に初登場した新生ホラー人形「アナベル」。
『死霊館』シリーズとして何本もの映画が作られるほど、今世紀を代表するホラー人形です。
このアナベルは、なんと実在する人形がモデルになっています。
シリーズ第一作『死霊館』そのものも実話をベースにしており、この作品にアナベル人形が初登場します。
それ以降、アナベルがピックアップされたり外伝が作られたり…年1本のペースで公開されていながらどれも面白いという、人形ホラー殿堂入りのシリーズなのです!
実話ベースということを知りながら観ると、リアリティが半端じゃないですよ。
『SAW』『ワイルド・スピード SKY MISSION』『アクアマン』のジェームズ・ワンがすべて製作に関わっていて、ホラー映画としての面白さもお墨付き。
そういえば『SAW』シリーズにも、ダークヒーロー「ジグソウ」が人形姿で登場しますね。
こっちもトラウマ級のデザインですよね…。
カルト的人気のホラー映画シリーズ『パペット・マスター』(1989~)
1989年に第一作が公開されて以来「13作品」ものシリーズが製作されている、カルト的人気を誇るホラー映画『パペット・マスター』。
この映画で登場する人形は、パペット。
1989年の古い映画ながら、人形たちの造形にセンスとパンチを感じます。
この人形を買い集める人もいるくらい。
B級とも王道ホラー映画とも違う、まさにサイコでカルトな通好みの作品です!
腹話術人形の恐怖!『デッド・サイレンス』(2007)
ホラー映画好き界隈では有名、一般的な知名度はイマイチ…という通な人形ホラー作品が『デッド・サイレンス』。
『SAW』『アナベル』のジェームズ・ワン監督による、異色のホラー作品です。
この映画に登場するビリー人形、ホラー人形界でも屈指の強さ。
身体能力、残虐性、デザイン、すべてにおいて抜きん出てます。
もし人形版『アベンジャーズ』が作られたら、間違いなく主人公勢もしくはサノス枠。
シリーズものじゃないのに強烈なインパクトがあり、予想できないラストも含めてぜひ鑑賞してほしい作品です。
ホラー通の人形映画といえばこれ!『ドールズ』(1986)
この2年後に『チャッキー』が公開され、日本ではそちらが有名になったことで印象の薄い作品…。
しかしホラー映画好きには、
- この時代の手作り感
- 可愛らしい人形の残酷な殺人シーン
- 爽快なストーリー展開
などなど、観ていて飽きない良作ホラー!
この人形たち、アナベルや呪怨のような無差別に呪い殺すことはなく、なんと悪人だけを裁く良心があるのです!
人が殺されてるのについ応援したくなっちゃう、ある意味ハートフル(?)な映画だったりします。
人形ホラー映画の名作として、『ドールズ』もぜひ!
このB級感がたまらない!『恐怖人形』(2019)
日向坂46の小坂菜緒が映画初主演を飾る、王道かつ超絶B級の人形ホラー映画。
あらすじは、
突如現れた日本人形が巨大化し、次々と人を襲い、激しい殺戮で血祭りにあげていくオカルト・サイコサスペンスムービー。
Wikipedia「恐怖人形」より引用
という、この手の映画が好きな人にはたまらない展開&恐怖描写が楽しめちゃいます。
B級ものだと思って見に行くと、予想通りB級ものでものすごく楽しめます。
真面目に見る映画じゃないです、でもそこがいいんです!
アイデアが秀逸!『血を吸う粘土』(2017)
粘土が人を襲い、襲った人を取り込み、どんどん凶悪化していく…。
文字にすると安っぽいですが、アイデアが面白くシリーズ化もされている作品。
ホラー好きの中でも知る人ぞ知る、和製ホラー映画です。
- リング
- 呪怨
- 着信アリ
のような有名じゃない和製ホラーって、ハマる人にはものすごくハマります。
B級感はありますが、暇つぶし程度で観始めるとのめり込んじゃうかも…。
マネキンの無機質さにゾッとする…。『デビルズ・ゾーン』(1978)
- IT
- シャイニング
- ペット・セメタリー
などを書いたホラー小説界の巨匠「スティーヴン・キング」が絶賛したとされる、マネキン×ホラー映画。
この映画に出てくるマネキンが、とにかく不気味でゾッとする。
無感情のマネキンが変な動きで襲ってくる描写が、子ども時代のトラウマだという人も少なくありません…。
洋モノのホラー作品が好きな人は、この映画の突拍子のなさも好きになれるはず!
あなたも必ず騙される!?『ザ・ボーイ 人形少年の館』(2016)
「またこういう展開か~」と思っていると、最後の最後で裏切られるサスペンス系ホラー映画『ザ・ボーイ 人形少年の館』。
あらすじは、
ベビーシッターとしてやって来た家の主は、なんと人形を子どものようにお世話していた。「人形だからルールを守らなくてもバレないだろう」と思っていたら、やがて怪奇現象が起こり始め…。
という、ありそうでないストーリー展開。
騙される系の映画が好きな人は、ぜひ鑑賞してほしい!
主人公の女性がめちゃくちゃタフで、観ていてイライラしないところもおすすめです。
グロ描写好きに観てほしい!『蝋人形の館』(2005)
デーモン閣下は出ませんよ。
- エスター
- アンノウン
- ジャングル・クルーズ
を手がけた「ジャウム・コレット=セラ監督」の初監督作品。
人気のない町の蝋人形館に入った若者が、蝋人形に襲われる…というお話。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督が製作に加わっていたりと、クオリティが高くて期待以上に楽しめます。
見どころは、バック・トゥ・ザ・フューチャーを作った人の作品とは思えない容赦ないグロさ。
蝋人形の造形もおどろおどろしく斬新で、ホラー映画に慣れている人も見る価値ありです!
ホラーと人形は縁が深くて面白い!
日本人なら誰しも、「お雛様の髪が伸びていて…」とか「藁人形に釘を打って…」的な話を一度は聞いたことがありますよね。
だからこそ、私たちにとって人形映画は完全にファンタジーではなく、どこか馴染みがあって物語に入り込みやすいジャンルでもあるのです。
そんな私たちが人形ホラー映画を楽しまないなんて、実にもったいない!!
この機会に、いろんなホラー人形映画を知って楽しんでいただけたら嬉しいです。
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今回は「人形×ホラー」の傑作を10選、ご紹介してきました。
ホラー人形映画って、作品数も多いのですが、マイナー過ぎたり古い作品になるとレンタル屋さんにも在庫すら無かったりという経験はありませんか?
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