※これはかつて、家族が寝静まる深夜に自宅から7歳の少女が姿を消した『石井 舞ちゃん行方不明事件』に関する記事の【パート4】です。本記事をお読みになる前に、ぜひとも【パート1~3】をお読みください。
【未解決事件】『石井 舞ちゃん行方不明事件』の真相に迫る -1- 【考察シリーズ】
【未解決事件】『石井 舞ちゃん行方不明事件』の真相に迫る -2- 【考察シリーズ】
【未解決事件】『石井 舞ちゃん行方不明事件』の真相に迫る -3- 【考察シリーズ】
舞ちゃん失踪発覚後 事件の動き
7月25日
午前中(事件発覚直後)
通報を受けた三春警察署が舞ちゃんの捜索を開始。
事件当時の行動から最も疑わしいKはこの日のうちに連行され、事情聴取を受ける。事情聴取でKは事件について「何も知らない」と答える。
昼過ぎ
応援要請を受けた福島県警の鑑識係と特殊班による現場検証がはじまる。
舞ちゃんの失踪現場である石井さん宅からは、石井家に住む人物以外の指紋は発見されなかった。また外部から何者かが侵入した形跡もなかった。
⇒この事実から、第三者による犯行の可能性は極めて低いといえる。つまり内部の犯行という見方が濃厚。
さらに警察犬を導入したところ、警察犬は1階玄関前で立ち止まった。
⇒これは1階玄関前で舞ちゃんの匂いが途絶えているということである。つまり舞ちゃんがそこから車で連れ去られたという裏付けとなる。
7月26日
県警本部と三春署は引き続き連携態勢で捜査に臨み、署員を総動員。しかし有力な手掛かりが掴めないため、舞ちゃんの顔写真公開に踏み切る。
事件の知らせを受け、舞ちゃんの通う船引小学校で緊急職員会議。PTA役員も交えながら対応策を協議。
- 事件当夜、石井さん宅周辺に駐停車してあった車両をしらみつぶしに調べ上げる。実はこの事件当夜、1台の白い不審車両が近隣住民に目撃されている(詳細は後述)。ところが、この不審車両だけ調べが付かなかった。
- 母ヨシ子さんが外出するKを目撃した24日22時30分頃、周辺での不審人物に関する情報はなし。
- 現場検証の結果から身内の犯行を視野に入れた警察は、賢一さん、ヨシ子さん、賢一さん両親に嫌疑の目を向ける。
7月27日
9時、船引小学校の教職員とPTA約80人が加わった異例ともいえる大捜索が行われた。このとき、県警本部刑事部長が現地を訪れ、捜査状況などを視察した。
捜索の範囲は石井さん宅周辺からさらに範囲を広げ、周囲約4km四方にまで及んだ。しかしながら手掛かりは掴めず。
この事態を重くみて、この日行われる予定であったPTA主催のイベントや、舞ちゃんが卒園した福島わかくさ幼稚園の花火大会は中止となった。
7月30日
船引小学校PTA関係者が情報提供を求めるビラを船引町各所に掲示。さらにビラを新聞の折り込み広告に入れ、町民の協力を呼びかける。
7月31日
県警本部と三春署は「船引町における女子小学生行方不明事案対策本部」を設置。
記者会見の際、対策本部長が「一日でも早く舞ちゃんを発見したい」とのコメントをした上で報道陣に協力要請をした。
ちなみに、行方不明事件で対策本部設けられたのは、これが福島県警史上初となった。
またちょうどこの頃、三春署は事件の状況から、石井家の内情(石井さん宅の構造や石井さん家族の生活様式など)に精通している者による犯行であるとの見解を示した。
8月6日
舞ちゃんの誕生日。
母ヨシ子さん、たくさんの人から贈られた誕生日プレゼントと共に、この日で8歳となった舞ちゃんの帰りを待つ。
以上、【パート4】となる本編では、その後の事件の動きをお伝えしました。事件捜査の進捗状況、事件の重要参考人であるKの事件当時の行動など、いよいよ事件の深層部分に入っていきます。気になる続きは【パート5】にて。