オカルトオンラインで度々、紹介してきた大きすぎる宇宙のお話・・・【太陽1年分をたった4秒で?!】最強の恒星!最強の恒星R136a1のスケールがヤバイ】とか【想像を絶する規模!宇宙にある星の数は”地球にある砂粒の数”より多い】 とか【隣の星を吸い取る?!吸血鬼みたいな星!ヴァンパイア・スター
宇宙っておっそろしい程に大きくてスケールが桁違い・・・そんな広い宇宙で”最も明るい天体”ってなんだか知っています?
もちろん、地球から見て一番明るい星は太陽ですが、それは近くにあるからで宇宙の規模(とは言っても観測できる範囲の宇宙だけですが・・・)からみれば太陽が特別に明るい星というわけではありません。
宇宙で最も明るい天体は”クエーサー”と呼ばれる遙か彼方にある謎の天体です。
宇宙でもっとも明るい天体”クエーサー”ってなに?
クエーサーは、観測できる範囲で最も明るい天体です。
距離がとても遠く、そして、明るい天体のため望遠鏡で内部構造を観測することが極めて難しい謎の天体でもあります。恒星のような光る点として観測することができるそうですが、恒星とはまた別の要素をもった天体だと言われています。
最も遠いクエーサーは、129億光年という途方もない彼方にある天体・・・太陽やシリウスのような恒星ではなくクエーサーは、る活動銀河核の一種つまり銀河の一種ではないかと言われています。
129億光年っていったら光の速さで129億年かかる距離・・・想像もつかないほど遠いこの天体を観測することができるのは、クエーサーが非常に明るいからです。
もちろん、特殊な望遠鏡を使わなければ観測することはできませんが、129億光年前の天体を見ると言うことは、129億年前の光を見ているということ・・・つまり過去を見ているのです。129億光年前ということは、宇宙が誕生したビッグバンからわずか7億7000万年後の光を今、地球が見ているということになります。
クエーサーのエネルギーはどのくらい?
129億光年離れていても地球が観測できるほど明るい天体のクエーサーですが、そのエネルギー量は銀河の100倍程度と推定されています。
これまでに数百個のクエーサーが発見されているのですが、もっと明るく見えるクエーサーは13等級・・・肉眼では見えませんが、望遠鏡があれば観測できるのです。これだけ遠くにある天体で13等級ですから、クエーサーがどれほど明るい天体かが少し解るのではないでしょうか。
ちなみに、太陽や月を除いて地球が最も明るく見える星のシリウスは8.6光年ですから、遙か彼方にあるクエーサーの13等級という明るさはとんでもない数値と言えます。
クエーサーを観測することは初期宇宙の観測?
さきほども少し触れたのですが、129億光年前もの彼方の天体クエーサーが発する光は、129億光年前の光・・・。
つまり、ビックバンから7億7000万年後しかっていない初期宇宙の光を地球から見ているのです。ということは・・・クエーサーを観測することは初期宇宙を観測しているのと同じ事。つまり、宇宙を観測するときに遠くの天体を観測するということは、過去を見ているのと同義です。
宇宙はどうやってできたのか、初期宇宙のことを知る上でも最も遠いクエーサーの観測はとても意味があるもの・・・ですから、天文学者はまるて競い合うようにより遠くの天体を観測しようとしているのです。
まとめ
宇宙で最も明るい天体のクエーサーは、遙か彼方にある銀河ではないかと言われている天体です。
クエーサーは数百個観測されていますが、最も遠いクエーサーは129億光年の彼方にあるとんでもなく明るい天体です。ビッグバンからわずか7億7000万年後にクエーサーが発した光が今、地球が見ている光・・・。つまり初期宇宙の光を観測しているということになります。
遠く、そして、明るすぎるため内部構造を望遠鏡で観測することが難しいクエーサーは謎に包まれた天体ではっきりとした正体はわかっていません。
広大すすぎる宇宙のスケールを前にすると、私たちが絶対的なモノとして持っている時間という概念のもろさ痛感せざるを得ません。
参考資料:クエーサーの最遠記録が更新
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