「ホラー映画は嘘くさい」
という人に観てほしい、実話を題材にしたホラー作品たちをご紹介!
ホラー映画に欠けているものが”リアリティ”だとしたら、
「実話を映画化すればいいじゃん!」
という話です。
実話ベースなら、いくら悪魔が襲ってきても、超常現象に巻き込まれても、
「これ、実話かよ……」
って思って楽しめる!
そんなあざとさを面白さに換える、素晴らしき実話ホラー作品をチェックしていきましょう!
『サイコ』
サスペンス映画の神様と呼ばれる、アルフレッド・ヒッチコック監督のスリラー映画。
この映画のBGM、絶対どこかで聞いたことあると思う。
アメリカの殺人鬼「エド・ゲイン」がモデルになっています。
エド・ゲインの猟奇性がヤバすぎる
殺人鬼であるというより、その”猟奇性”がとにかくヤバイ。
- 人間の死体で作ったランプシェイド
- 複数の乳首で作ったベルト
- 人肉で作った靴下
- スープボウルのように見える、人間の脳天
などなど、まさに人知を超えたサイコパス。
20世紀のアメリカを代表する殺人鬼に数えられています。
正直、映画より怖い…。
関連記事>>映画『IT』のモデル「ジョン・ゲイシー」の生い立ちと異常心理の考察
『IT』シリーズ
ホラー映画で最も有名なピエロといえば?
そう、『IT』の”ペニーワイズ“。
このペニーワイズも、実在した人物がモデルになっています。
そのモデルが、少年ばかりを狙い殺害した、ジョン・ゲイシー。
まさに『IT』のペニーワイズとターゲットが同じであり、共通点も多く見つかります。
ピエロの格好で少年を狙う、ジョン・ゲイシー
貧しい家庭に生まれたジョン・ゲイシーは、ボーイスカウトに所属し他人にも優しく接する模範的な人物でした。
しかし、
- 愛していた父親からの虐待と、その父親の死
- 同性愛であり、それをひた隠しにしていたこと
- 殺害する少年を誘うため、よくピエロの格好していたこと
などから、「キラー・クラウン(殺人ピエロ)」と呼ばれるように。
1972年から78年の間に33名もの人間を殺害したとして、1994年に死刑が執行されました。
非人道的な殺人衝動を持っていたことは事実ですが、生い立ちや環境が彼を殺人鬼に変えた側面も見受けられる、非常に複雑な人物でもあります。
『死霊館』シリーズ
- 『ソウ』
- 『ワイルド・スピード SKY MISSION』
- 『アクアマン』
などを手がけた名監督ジェームズ・ワンによる、大ヒットホラー映画シリーズ。
ほぼ年一で新作が公開されていて、そのどれもがヒットしているというスーパー・ヒットメーカー。
『死霊館』は、その大ヒットシリーズの第一作です。
>>目が合うと死ぬ!?実在する「アナベル人形」誕生の物語と呪いの数々
超常現象研究家、ウォーレン夫妻
アメリカの有名な超常現象研究家「ウォーレン夫妻」が、
「これまでの調査で最も恐ろしい出来事」
と話し、長年多くを語らなかった事件を題材にしています。
超常系ホラー映画ですが、実話ベースだからか妙なリアリティ…。
ジェームズ・ワンの巧みな演出も光り、B級臭は一切ありません。
この映画に登場したアナベル人形は続々とシリーズ化され、今やチャッキーと並ぶホラー・アイコンにまで成長!
- 『アナベル 死霊館の人形』
- 『死霊館 エンフィールド事件』
- 『死霊館のシスター』
- 『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』
- 『アナベル 死霊博物館』
と続いていくので、気になる方は『死霊館』からチェック!
面白かったら一気観してほしいシリーズです。
『NY心霊捜査官』
霊感をもつニューヨーク市警の捜査官「ラルフ・サーキ」を主人公にした、ミステリー・ホラー映画。
『特殊な力を用いて事件を解決する』
というテーマは作品のテンプレートのようですが、この映画は何より実話がベース。
ラルフ・サーキ自らの著作「エクソシスト・コップ NY心霊事件ファイル」をもとに作られており、
「これが実話!?」
と驚く場面がたくさん見られます。
実在する心霊捜査官、ラルフ・サーキ
そもそも、心霊捜査官が実在して、その力を使って活躍すること自体、特に日本ではフィクションのようで馴染みがありませんよね。
それでも実話がベースなので、リアリティが半端じゃありません。
- フィクションとして観ようとすると、そのリアリティにハラハラする
- 実話と知って観ると、驚愕のシーンや出来事の数々に恐れおののく
どちらの立場で鑑賞してもおいしい、良作ミステリー・ホラーです。
『サランドラ』
荒れ地に住み、人を殺して肉を食うカニバリズム一家を描いた映画。
監督は、有名なホラーキャラクター”フレディ”で知られる『エルム街の悪夢』のウェス・クレイヴン。
カニバリズム界(?)で有名な「ソニー・ビーン」が、本作のモデルとなっている。
カニバリズム代表、ソニー・ビーン
「カニバリズム」といえば、ソニー・ビーン。
15世紀のスコットランドにおいて、
- 家族総出で人間を殺害し、人肉を食べる
- ソニー・ビーンの子どもの子どもも引き連れて、一族全員で殺人&食人を繰り返す
などなど、大胆不敵で恐ろしすぎる人物です…。
ここまで大胆すぎると、映画化すると滑稽に見えがち。
しかし実話ベースだから、笑える前に人間不信になりそうなくらい恐ろしい…。
まさに、カニバリズムを代表する恐ろしさです。
『ポゼッション』
呪われた箱を手に入れた少女に起こる不可解な出来事を描いた、ホラー映画『ポゼッション』。
本作に登場する、実在する呪いの箱「ディビュークの箱」がモデルとなっています。
呪われた「ディビュークの箱」
「ディビューク(Dybbuk)」とは、古代ヘブライ語で「封じ込めた霊」を意味する言葉です。
その名の通り悪魔が封じ込められているとされており、箱を持つ者の周りで次々と怪奇現象が起こり、そのたびに持ち主が変わり、今は博物館に展示されている…といういわくつきのアイテム。
その途中で「封印に成功した」とされていますが、その真偽やいかに…。
映画も映画で、
- 箱の持ち主全員が「虫を見た」というエピソードになぞらえて、撮影時に本物の”蛾(ガ)”を2000匹使った
- 撮影に本物のディビュークの箱を使った
- 箱の保管場所で火災が起こるなど、撮影時に怪奇現象が頻発した
という、体当たり的な作品になっています。
何もそこまでやらなくても…と思うくらいのリアリティは、画面越しでもひしひしと感じられます。
「箱に呪いが込められている」というテーマは、日本では「コトリバコ」が有名ですね。
舞台が日本なだけに、妙に想像を掻き立てられる怖さがあります…。
『サイレント・ハウス』
- 画面がカットされない「ワンカット」の映像
- ビデオカメラで撮影された「POV(ポイント・オブ・ビュー)」の臨場感
この独特の撮影手法を使い、殺人鬼と対峙する女性を描いたサスペンス・ホラー作品。
『アベンジャーズ』シリーズでスカーレット・ウィッチを演じた演技派女優「エリザベス・オルセン」が主演の、低予算と思えないクオリティが魅力です!
1944年に起きたウルグアイの未解決殺人事件
『サイレント・ハウス』のモデルとなった事件は、1944年に起きたウルグアイでの男性惨殺事件。
- 目や舌を切り抜かれた拷問痕
- 死体のそばにあった数枚のポラロイド写真
- 首都に近い町ゴドイで起きたこと
- 今でも事件は未解決のまま
という点が当時のウルグアイ国民に衝撃を与え、様々な憶測を呼びました。
『サイレント・ハウス』はハリウッド・リメイクであり、リメイク前の映画『SHOT/ショット』はウルグアイが製作しています。
自国の事件を題材にするくらいに、衝撃的な事件だったということですね…。
『ディアトロフ・インシデント』
『ダイ・ハード2』で有名なレニー・ハーリン監督による、ドキュメンタリータッチの映画。
ビデオカメラ視点で物語が進み、リアリティを感じさせてくれます。
この映画の題材が、1959年、9人の男女が雪山で不可解な死を遂げた都市伝説的な事件「ディアトロフ峠事件」です。
実話?都市伝説??「ディアトロフ峠事件」
ディアトロフ峠事件の9人の男女は、ただ雪山で亡くなったにしては、
- 目玉や舌が切り抜かれていた
- 薄着のままテントの外に飛び出した形跡があった
- 死体から放射性物質が検出された
などなど、およそ想像できない様子で見つかっています。
ロシア連邦の最高検察庁は、2019年2月1日に、
「この事件は自然現象が原因で起こった」
と発表しましたが、これが事実なのか何か隠し事があるのかは、神のみぞ知るところ。
映画『ディアトロフ・インシデント』では、あくまでもフィクション的に、事件の結末までをしっかりと描いています。
都市伝説が好きな人は、間違いなくハマる映画です!
『プロフェシー』
1966年に起きた「モスマンとの遭遇事件」を題材に、リチャード・ギアが謎を解明しようと奮闘するミステリー・ホラー作品。
「モスマン」とは、
- 体長2m前後
-
背中に大きな翼がある
-
自動車と並走する飛行速度
-
ギラギラと輝く赤い目
など目撃証言こそ複数あるものの、未だ正体が明らかになっていないUMA(未確認生物)です。
このモスマンとの遭遇事件が、本作のモデルとなっています。
1966年の「モスマンとの遭遇事件」
事件を簡潔にまとめると、
- 1966年11月12日の第一発見以降、モスマンの目撃報告が相次いだ
- ドライブ中の若者がモスマンと遭遇し、全速力で逃げたが追跡され続けた
- 最初の目撃以降、その現場付近で奇妙な光体が複数回目撃された
- シルバー・ブリッジ付近でモスマンが目撃された際、シルバー・ブリッジが崩落し46人が亡くなった(関連性は不明)
上記のような不可解な出来事が頻発しました。
モスマンの正体については、
- 鳥類説
- エイリアンのペット説
- 集団ヒステリー説
など様々な説が挙がっているものの、どれも決定的ではありません。
映画『プロフェシー』では、これらの目撃証言や事件を一部扱っており、本当か嘘か都市伝説的で、ワクワクしながら観られます!
実話をベースにした作品
- 『サイコ』:猟奇的な殺人鬼、エド・ゲイン
- 『IT』シリーズ:殺人ピエロ、ジョン・ゲイシー
- 『死霊館』シリーズ:ウォーレン夫妻と、呪いの人形アナベル
- 『NY心霊捜査官』:霊感を使って活躍していた心霊捜査官、ラルフ・サーキ
- 『サランドラ』:カニバリズム代表、ソニー・ビーン
- 『ポゼッション』:呪いのアイテム、ディビュークの箱
- 『サイレント・ハウス』:1944年にウルグアイ国民を震撼させた、男性惨殺事件
- 『ディアトロフ・インシデント』:現在も未解明の都市伝説、ディアトロフ峠事件
- 『プロフェシー』:1966年の事件とUMAを扱った、モスマンとの遭遇事件
「ホラー映画はフィクションだから怖くないよ?」
って思ってる人におすすめしたい、実話ベースの映画の数々。
「ドキュメンタリー映画じゃないからフィクションじゃん」
というツッコミは置いといて。
今回紹介してきた映画は、実話がベースだと言われている映画まとめていますので、リアルな恐怖が好きな方にはぜひおすすめしたいものばかりです。
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今回は、実話ベースのホラー映画9選をご紹介してきました。
ホラー映画って、作品数も多いのですが、マイナー過ぎたり古い作品になるとレンタル屋さんにも在庫すら無かったりという経験はありませんか?
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