モスマンの呪い

UMA、通称未確認生物。

未だ生物学上の定義がされていない謎多き生物の総称です。

それらは時に人間や他の生物に害をなし、恐れられ、また、一部の好事家達の注目を集めています。

日本だとツチノコが有名ですね。目撃例のあった新潟県糸魚川市が、ツチノコを捕獲した人に最大で1億円の賞金を与えるというツチノコ懸賞金を制定したのも記憶に新しいです。

本記事を執筆している2019年にも『つちのこ探検隊』と銘打ったイベントが行われているくらいですから、その人気、もとい町おこし効果は強力なものだったのでしょう。

しかし、UMAブームに騒ぐのは日本だけではありません。UFOの本場アメリカでは、目撃地に銅像が作られるほど市民権を得ているUMAがいます。

その名はモスマン。

ポイント・プレザントに出現した悪魔のような未確認生物です。

公開日:2019年11月5日 更新日:2020年3月8日

1.モスマンの特徴

モスマンは、体長2メートル程で二足歩行の有翼生物であり、全身を灰色の毛に覆われています。

体のシルエットは人間のそれに近いのですが、人間であれば頭部があるべき部分に頭がなく、代わりに赤く光る二つの目がついています。

このUMAは、1966年にアメリカのウエストバージニア州にあるポイント・プレザントという地域で発見されました。以降もウエストバージニア州を中心に多数の目撃例があります。

目撃例の中には飛行するモスマンに追いかけられたという事例がありますが、その際にモスマンは一切翼を動かすことなく高速で飛んでいたそうです。

どういった推進力で動いているのでしょうか。

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2.シルバーブリッジ事件との関連性

このUMAを語る上で外せないのが、モスマンを題材にした映画『プロフェシー』です。

劇中では、モスマンのせいで橋が崩落し大量の人が亡くなってしまうというシーンがあるのですが、実はこの崩落事件は実際に起きた事件をモデルにしています。

その事件の名前はシルバーブリッジ事件、1967年12月15日にポイント・プレザントとオハイオ州を結ぶ大橋、シルバーブリッジが崩落し、46人もの犠牲者が出たという大事件です。

画像引用元:モスマン

この事件に関して、橋が崩落する光景を予知夢で見た少女がいた、この事件が発生する前日に大量のUFOを見たなど、様々なオカルト的仮説が伝播したのですが、その中に 事件発生の少し前に、橋の上に止まっているモスマンのような生物を見た、という証言がありました。

その事件を境にモスマンの目撃情報がぱったりと減り、また、橋の場所がモスマンの目撃例が多発していた地域だったことから、橋の崩落は自らの存在を嗅ぎ回った人間達へのモスマンの呪いであるという噂が広がりました。

※余談ですがプロフェシーの作中では、モスマンが主人公に脅迫電話をかけるシーンがあります。随分シュールな光景で面白いです。

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3.モスマンの正体は鳥?

空を飛ぶ、という特徴からモスマンの正体は大きな鳥であるとする説が多数派です。

当時の警察の見解としては、モスマンは渡りの群れからはぐれたシエートポークという大きなサギであるということでした。

しかし、モスマンを実際に見た住民たちからは、ほとんど賛同を得られませんでした。

また、眉唾ではありますがモスマンの調査を始めた頃から、元々近隣地域にいなかった筈のフクロウやコンドルなどの鳥類がウエストバージニア州で発見され始めたそうです。

誰かが調査を撹乱するためにわざと野に鳥を放ったのでしょうか。

こういった撹乱をモスマンが行うとは考えづらく、人間の中にもモスマンの存在を知り、それを隠蔽するものがいたと考えられます。

4.モスマンと宇宙人の関係性

また、モスマンの出現地域ではUFOの目撃例が異様に多いことも特徴に挙げられます。シルバーブリッジ崩落の際にも事件前日にUFOが目撃されていました。

また、目撃例の中にはUFOにモスマンが吸い込まれていくのを見たという声もあります。

これらの事から、モスマンは宇宙人のペットであるという説があります。

しかし、自らのペットを宇宙人にとって未開の地である地球に放つでしょうか。

どちらかといえば、高い飛行能力と、サーチライトのように光る赤い目という特徴から、モスマンの正体は宇宙人が地球を監視するために作った人工生物であると考える方が現実味があるように思えます。

5.モスマンの呪い考察

ここからは筆者の見解です。

一般的に、シルバーブリッジを崩落させたのはモスマンの呪いの力によるものとする説が多いですが、調べて行く内に、私は果たして本当にそうなのだろうかと感じるようになりました。

この事件を予知夢で見た少女や、現場付近で見られたUFOなど、モスマン以外にもシルバーブリッジの崩落に関わってくるオカルト的な要素は沢山あります。

それに、自らの存在を探ろうとする人間を消したいのなら、橋を落とすよりももっと直接的な方法があるはずです。

そういった疑念もあり、私はシルバーブリッジ崩落の件とモスマンの呪いは関係ないと考えました。

ただ、条件に当てはまる人間をモスマンが呪い殺そうとしているという事については、私は少しの疑いも持っていません。

実際、先述の映画『プロフェシー』撮影に関わった人間は、既に80人以上が亡くなっているのですから。

最初に目撃されてから、1年足らずでアメリカンUMAの代表格に躍り出たモスマン。彼が宇宙人の偵察部隊ならば、我々はそう遠くない内に未知との遭遇を果たすかもしれません。

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北陸オカルト会主催。オカルト全般を題材とした座談会である本会を運営する傍ら、オカルトライター、脚本原案としても活動中。2019.8.24に福井県にて怪談イベント『北陸テラーナイト』を主催。