モナ・リザと並ぶ傑作肖像画『白貂を抱く貴婦人』『ラ・ベル・フェロニエール』の魅力【連載No.8】
イタリアのルネサンス期に生まれ、当時の芸術の中心だったフィレンツェや、水の都・ヴェネツィア、ミラノなどで活躍した、万能の天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。 彼の実際の活躍や天才たる所以を、彼が描いた絵画を通して紹介する連...
イタリアのルネサンス期に生まれ、当時の芸術の中心だったフィレンツェや、水の都・ヴェネツィア、ミラノなどで活躍した、万能の天才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。 彼の実際の活躍や天才たる所以を、彼が描いた絵画を通して紹介する連...
15世紀末ルネサンス期のイタリアを代表する芸術家といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチ。知らない人はいない「万能の天才」ですね。そしてそのダ・ヴィンチが描いた最高傑作の絵画の一つが、『最後の晩餐』です。
『モナ・リザ』は知ってる。『最後の晩餐』も知ってる。でも、何が凄いか分からない。こういう方、少なくないと思います。絵画ってものすごくハードルが高くて、なんかいろいろ知ってないと楽しめない感じ…。しかし、「なんとなく」で絵画の魅力を知らないのは、非常にもったいない!
「世界一有名な絵画といえば?」と世界中の人に質問したら、おそらく返ってくる答えは『モナ・リザ』でしょう。なんせ「世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品」といわれているくらいです。
レオナルド・ダ・ヴィンチといえば、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」といった絵画が有名ですよね。一般的には、画家として知られている人物です。たしかに"最も"有名な功績は、人類史上最も有名な絵画を描いたこと。しかし、ダ・ヴィンチが持っていた才能は、画家のそれだけではないのです。