黒又山ピラミッドで本物の人工空洞が証明された【日本のピラミッド①】

ピラミッドといえばエジプトやメソ・アメリカが有名ですが……実は、日本にもピラミッドがあったことは知っていますか?

1980年代後半にブームになり、日本でも10ほどのピラミッド候補が発見されました。それらのほとんどは本物のピラミッドかどうかは不明……なのですが、秋田県黒又山ピラミッドだけは、科学的な調査で内部の空洞や人工的なテラス状構造物であることが証明されました

今回は日本のピラミッドの中でもっとも本物である可能性が高い、秋田県の黒又山ピラミッドについて紹介します。

本物の人工的ピラミッド?秋田県黒又山ピラミッド

黒又山ピラミッド

秋田県鹿角市十和田大湯地区にある黒又山(くろまた-)は、地元では「クロマンタ」と呼ばれて愛されています。

もともと黒又山は綺麗な二等辺三角形をしていることと、標高わずか280メートルほどの小山くらいというサイズから、本物の日本のピラミッドとして期待されていました。

そして1992年から1994年にかけて、同志社大学博物館研究室の環太平洋学会「黒又山総合調査団」によって考古学的調査が行われた結果、人工ピラミッドである科学的な証拠をいくつもたたき出したのです。

ただ日本のピラミッドが流行した80年代後半から、10年も過ぎてから調査がなされたのであまり騒がれなかったことだけが残念ですね。

【秋田県】黒又山ピラミッドで見つかった空洞は墳墓?

秋田県の黒又山ピラミッドは、地中レーダー調査によって、頂上付近に空洞があることがわかりました。

さらに空洞内には、直方体の物体球体の物体があることがわかったのです。

その直方体は棺のような形状をしており、まさにエジプトのピラミッド内部の王の墓を思わせます。

【秋田県】黒又山ピラミッドで見つかったテラス状人工構造物

これだけではありません。

黒又山の地下から山頂にかけて、石で造られたテラス状(階段状)の構造が確認されたのです。

一段の高さは7~10メートルほどで、それが等間隔で並んでおり、また各テラスの表面には小石がびっしりと敷き詰められていることまでわかっています。

まさにエジプトのピラミッドそのものの構造を思わせますよね。

実は黒又山は、1000年前に噴火した十和田山の火山灰が積もり、その上を杉林が覆い現在の黒又山になったことがわかっています。

つまり、完全人工のピラミッドを火山灰が覆って、今の黒又山が誕生した可能性が出てきたのです。

【秋田県】黒又山ピラミッドで見つかった巨石遺構やストーンサークル

大湯環状列石(ストーンサークル)

黒又山ピラミッドの山頂にある本宮神社の拝殿前からは、石器や石造品、土器、土製品などの縄文時代晩期の遺物が発掘されました。

他にも目や蛇のような文様が刻まれた「烏帽子(えぼし)状の立石」も発見されています。

黒又山のすぐ近くには、縄文時代後期初めの大湯環状列石(ストーンサークル)があることから、黒又山ピラミッドも山岳宗教祭祀の場であったと考えられます

つまり、現在でいうパワースポットですね。

ですが、すごいのは黒又山ピラミッドだけではありません。

【秋田県】黒又山ピラミッドとレイラインと天文学

黒又山ピラミッドの周辺には、数多くの神社があります。

それらを地図上で確認すると、ピラミッドの東西南北軸上に並んでいるのがわかります。

それだけではありません。

黒又山の東西南北に加えて、黒又山を中心に夏至には駒形神社から四谷稲荷神社に、冬至には四角岳山頂部から土ヶ久保神社に日が昇り沈んでいく……つまり、夏至や冬至の日といった「日の出ライン」、「日没ライン」ともぴったりと一致しているのです。

この地理学や天文学の知識が活かされた配置はとても偶然とは思えません。まさにレイラインですね。

レイラインについてはコチラでくわしく紹介しています。

黒又山ピラミッドのレイラインと神社

画像引用元:双葉社『日本ミステリー遺産』(2012)

黒又山ピラミッドは、テラス状の構造や、墳墓の空洞など、古代エジプトのピラミッドを思わせます。つまりエジプトのピラミッド同様、墳墓でありながら太陽信仰の祭祀場だった可能性が浮かび上がります。

このような高度な文明が日本に存在していたことも驚きですが、なにより弥生時代以降、田舎の未開の地として蔑視されてきた東北にピラミッドが作られたことが最大の驚きです。

青森県にある日本のキリストの墓や、十和利山ピラミッド大石神ピラミッドなどと合わせて、日本の正史に記されていない東北の超文明が存在していた証なのかもしれません。

日本のキリストの墓についてはコチラでくわしく紹介しています。

次回は日本のピラミッドシリーズ第2弾、日本で最初に認定された広島県葦嶽山ピラミッドを紹介します。こちらもぜひご覧ください!

また日本のピラミッドは、推理小説家やSF小説家などに大きな影響を与え、多くの壮大かつ面白い傑作を生みだしました。

筆者のオススメは、あの『戦国自衛隊』の原作者である半村良氏が書いた『石の血脈』『黄金伝説』と、大河ドラマ『炎立つ』の原作者である高橋克彦氏が書いた『竜の柩』です。どちらも大傑作ですのでぜひご覧ください。

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夏藤涼太

神話に魔法、UMAにUFO、超能力に超古代史、最新科学に都市伝説まで、オカルトならなんでもござれのWebライター。「日々にロマンを。毎日を豊かに。日常を非日常に」をテーマに書いています。学生時代の専攻は民俗学。