チョマトーとはアイヌ語の「チ・ホマ(害を受けるの意)」と沼を意味する「トウ」から構成される名称。この沼の近くを通っただけで時計が止まる、犬が決して近づかないなどの噂がある。
1800年頃(あるいはそれ以前)に北見アイヌ(一説には日高アイヌ。以下同じ)が宝物や美女を獲得すべく十勝アイヌのコタンを攻撃した。 当初は劣勢に立たされていた十勝アイヌが神に祈りを捧げると状況は変わり、北見アイヌはチョマトに退避する。 北見アイヌはそこで水鳥を捕獲して空腹を満たしていると、十勝アイヌに包囲されており、逃げ場を失った北見アイヌは沼に飛び込んだ。 沼が赤く見えるのはその時の戦士達の血が多く流れたからだという。 そのため『血で染まった沼チョマトー』とも云われ、漢字では「血妖魔沼」と表記し、「血妖魔沼戦没者慰霊碑」が建っている。また、 2004年に大きく曲がっていた道路をまっすぐにする工事で、沼は埋め立てられて小さくなっていたが、その工事で人骨が発見されている。