ふざけて井戸の水を飲んで若者が、その日から1週間ほど、頭に3本のロウソクを乗せて鬼のような形相で追いかけてくる女の夢にうなされたという。
平安時代にこの場所で丑の刻参りをしていた女がいたと言う。しかし、安倍晴明に呪詛返しをされて、女は自らの呪詛で呪われてしまった。女はその衝撃から、井戸に落ちてしまい、そのまま息絶えたという。この事件の後、女の怨念が祟りを引き起こすようになったため、社を建て稲荷を祀り、ようやく祟りは鎮まった。別名、縁切りの井戸としても有名。女の怨念が乗り移った井戸の水を別れたい相手に飲ませると縁が切れるという話が広まり、水を汲みにくる人が後を絶たないという。