高槻市の「アジャリの森」は、大阪府の隠れ心霊スポットです。「阿闍梨の森」とも書かれます。
神社の拝殿裏にあるうっそうとした森、60もの謎の石塔という不気味なロケーションに加え、首吊り自殺があったというウワサもあり、写真を撮れば必ずオーブが写るといいます。
有名なホラー番組『北野誠のおまえら行くな。』でも取り上げられ、数々の心霊現象が記録されました。
今回は大坂府の心霊スポット、アジャリの森の心霊現象や由来などを紹介します。
大坂府の心霊スポット、アジャリの森の場所は、大阪府高槻市東五百住町1-22-4。JR京都線の沿線で、ちょうど高槻駅と摂津富田駅の中間地点にあります。
町中にポツンと存在する「歩人山稲荷神社(ぶにやまいなりじんじゃ)」を囲う、いわゆる「鎮守(ちんじゅ)の森」がアジャリの森です。
昔はもっと広い森だったようですが、現在はだいぶ縮小され、周りには田畑が広がっています。
「阿闍梨の森」とも書かれるように、アジャリという名前の由来は仏教僧「阿闍梨(あじゃり)」にあると誤解している人が多いのですが、実は無関係。
古代日本の豪族「大河内味張(おおこうちあじはり)」が、安閑天皇に耕作のために500人を献上し、その人々が住んだ土地がアジャリの森がある「五百住(よすみ)」の地名になりました。「アジャリ」とは、「味張(あじはり)」がなまったものなのです。
大坂府の心霊スポット、アジャリの森は歩人山稲荷神社の拝殿裏にあるうっそうとした森で、ただでさえ不気味なのですが……その恐怖に拍車を立てるのが60体もの謎の石塔です。
これは地元に点在していた古いお墓などが集められ、山積みに積み上げられたものだとされています。
アジャリの森で語られる心霊現象としては、霊が現れる、心霊写真が撮れる(オーブが写る)といったものがあります。
地元では、「アジャリの森で首吊り自殺をした者がいてその霊が現れる」とうわさされており、実際に森の中のご神木で何度も首つり自殺体が発見されています。
神社は聖域ですから、そんなところで自殺なんてしようものなら成仏できずにさまよってしまうのも納得ですよね……。
アジャリの森は関西の心霊マニアの間では有名で、2020年での映画化も決まった松原タニシ氏の『事故物件怪談 怖い間取り』で有名なホラー番組、『北野誠のおまえら行くな。』でも取り上げられました。
タレントの北野誠氏や西浦和也氏が訪れたところ、ビデオカメラがすべて撮影不能になるという心霊現象に襲われます。さらに写真撮影をすると、北野氏が首をしめられているような写真が撮れたり、狐のような顔をした女の霊が写ったり(さらにしばらく北野氏に取り憑いていたとか)と、震え上がらせました(参考:CBCラジオ「北野誠のズバリ お盆怪談ウィーク」2020/08/14)
今回は大坂府の心霊スポット、アジャリの森の心霊現象や由来などを紹介しました。
アジャリの森は心霊スポットではありますが、歩人山稲荷神社そのものは心霊スポットではなく、地元でも愛されているスピリチュアルなパワースポットです。管理もしっかりしていますし、夜にはセンサーライトが作動するなど、防犯対策もしっかりされています。
ただお墓や石塔が積み上げられた拝殿裏のアジャリの森だけが、心霊スポットとして避けられているようです。
神社なので誰でも探訪は可能ですが、迷惑をかけるような行為や、聖域を荒らすような行為は厳禁です。
大阪府には他にも様々な心霊スポットがあります。
処刑場跡地である「しおき場」や、自殺者多数の「大泉緑地」、隠れ心霊スポットである「五月山」、怪奇現象が絶えない「千日デパート火災現場跡」、過去に事件や事故があった「長居公園の公衆トイレ」などなど……どれもオカルトオンラインでくわしく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。