島根県は霊的濃度の非常に濃い土地です。
10月には日本中の「八百万の神々」が島根県出雲市に集うといわれますし、出雲大社は縁結びで有名ですね。しかし同時に日本神話には、黄泉の国=あの世の入口は、出雲(島根県)にあると書かれています。
島根は、あの世とこの世の境目の土地です。ですからそんな島根県には、恐ろしい心霊スポットが数多く存在します。
今回はその中でも、島根県出雲市にある「かもめ荘」について紹介します。
あの霊能者で有名な宜保愛子氏も除霊を断念したという逸話があるほどの場所です。しかも宜保愛子氏はその1ヶ月後に亡くなり、これが「かもめ壮の呪い」と噂されるなど……ほのぼのとした名前ですが、超危険な心霊スポットなんです。
人体実験場とも噂される「かもめ荘」の正体は? 「かもめ荘の呪い」は本当なのか?
その真相を追求していきます。
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島根県の最恐心霊スポット:「かもめ荘」は人体実験施設?
まずはかもめ荘の場所から紹介します。出雲大社にも近いですね。島根県出雲市大社町日御碕 県道29号線。
かもめ荘は島根県のみにあらず、全国的に有名な心霊スポットです。巨大な廃墟なので、オカルトマニアや廃墟マニアなら1度は目にしたことのある場所かもしれません。
今ではガラスや木枠がめちゃめちゃに散らばり、壁には不気味な落書きなされ……昼間でも薄暗く、不気味な場所です。
とにかく多くの霊が存在しているされ、「写真を撮ればかならず心霊写真が撮れる」、「視線や人の声を感じる」といった怖い話が語られています。
「かもめ荘を訪れた帰り道には事故に遭う」との噂もあるので、安易な気持ちで行ってはいけない心霊スポットの1つです。
廃墟になる前は、「宿泊施設だった」「精神病院だった」「老人ホームだった」「結核や肺炎の隔離病棟だった」「保養所だった」などなどさまざまな証言がなされていて、はっきりしません。
そのため「北朝鮮工作員のアジトだった」、「人体実験が行われていた」といった噂まで流れる始末です。隠さなくてはならない事情があったから、ウソの情報を流したということですね。
少なくとも廃墟になる前は「国民宿舎(保養所)」だったことがはっきりしており、さらにその前は民宿だったことまではわかっています。ただ、その民宿ももともとあった施設を利用したといわれているため、こうも多くの証言が出ているのでしょう。
真相はわかりません。
かもめ荘でもとくに危険なのは「地下室」と「開かずの間」
なんの施設かもはっきりしないのに、長い間、島根県の最恐心霊スポットとして語り継がれているのには、理由があります。
実際に訪れた人の体験談も含め、かもめ荘でもとくに危険とささやかれているのが「地下」です。
かもめ荘に訪れて地下へ続く階段の前で突然、鳥肌が立った、肝試しで来たけど地下を見た瞬間に危険を感じてすぐに引き返した、という人も。
かもめ荘の地下に続く階段の先には狭い「なにか」の入り口があるのですが、その先にはさまざまな物が散乱しています。この地下部分を、かもめ荘を元々は宿泊先だったという人は「地下の客室」、精神病院だったという人なら「地下の隔離病棟」と話します。
それぞれ言い方は違えど、かもめ荘でとくに危険な場所は地下だということがわかります。
また地下には(ボイラー室とは異なる)用途不明のサビた機械がいくつかあり、「こんなものは民宿には必要ない」という意見から、人体実験場や北朝鮮のアジトという話が出たようです。
島根県の最恐心霊スポット:かもめ荘の体験談
心霊スポットかもめ荘の体験談には、以下のようなものがあります。
- 夜中に肝試しに行ったら、誰もいないはずなのに物音が聞こえた
- かもめ荘に行って帰ってから高熱が出た
- 友達と行った時にふざけて地下の方に向かって、おーいと叫んだら自分たち以外の声でおーいと返事がした
- 風もないのに天井に残っていた照明が揺れていた
- 出雲大社観光の帰りに廃墟を見つけて入ろうとしたが、急に息がしにくくなってその場を離れたら息苦しさを感じなくなった。後で調べたら心霊スポットだった
やはり地下で多くの体験談が語られているのですが、気になるのが「開かずの間」と呼ばれる部屋です。
奥のほうにある部屋らしく、普段は開いていないのですが、たまに開いている場合があるようです。ここに入ると、肺炎や高熱に遭うといいます。
もともとは肺炎などの隔離病棟だったという説もありますから、なんとなくうなずける話です。
YouTubeにはかもめ荘を探索した動画が数多く投稿されおり、見てみると、たしかに地下奥に真っ白い異質な部屋があります。他の部屋にはガラスや木、カーテンなどが散乱しているのに、この部屋だけ家財などはなく、白いコンクリートだけでなんとも不気味です。
廃墟ですので、当然崩落の危険もあり、一時期は不良のたまり場でもあり、心霊要素を抜きにしても危険な場所でした。
そんなかもめ荘がなぜ今も廃墟のまま残っているのかというと、実は過去に何度も取壊しが行われたそうで……。ただし入った業者が立て続けに不幸に遭い、壊すのも危険と放置されるようになったようです。
結核や肺炎などのサナトリウム病院が保養所に変わったという話はよくあったようで、貞子で有名なあの『リング』も、そういった歴史が背景になっています。
宜保愛子も逃げ出した? 「かもめ荘の呪い」は本当なのか
画像引用元:映画.com
宜保愛子氏といえば、1980年代に一世を風靡した霊能者です。
当時オカルトブームだった、テレビの心霊番組などに引っ張りだこだったのですが、2003年に胃ガンで亡くなってしまいました。
遺族も知り得ない死者の秘密を当てる、霊を本当に怖がる、懐疑派の物理学者を完全に論破してしまうなど、「宜保さんだけは本物」と評判の霊能者でした。
シンプルな除霊・供養方法を用い、けっして霊感商法などで金品を巻き上げることなどはしなかった人間性は、今でも称賛されています。
そんな宜保愛子氏ですが、実は心霊番組でかもめ荘を訪れ、除霊を行ったものの、あまりの霊の多さに断言した、という逸話があるのです。
さらにその1ヶ月後に胃ガンで亡くなってしまったため、「かもめ荘の呪い」として当時有名になりました。
もちろん、ただの都市伝説と言いきることは簡単です。実際に、1ヶ月でガンを発症し、死に至るというのは考えにくいです。
しかしこういった逸話もあり、かもめ荘は、あの宜保愛子も逃げ出した・祟られた最恐の心霊スポットとして、全国的な知名度を得ることになりました。
ちなみに宜保愛子も逃げた心霊スポットは他にもあり、コチラで詳しく紹介しています。
今回は島根県出雲市の最恐心霊スポット「かもめ荘」について紹介しました。
あの世とこの世の境界である島根県には、他にもさまざまな心霊スポットが存在します。天然記念物でもありながら全国の水子の怨念が集まる「石見畳ヶ浦」や、縁結びのご利益で有名なあの「出雲大社」も実は日本最大の怨霊が封印されている危険な地であり、心霊スポットの一つともいえるでしょう。
どれもオカルトオンラインで紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
もともとなんの施設だったのかわからず様々な説が語り継がれているかもめ荘には、得体の知れない強い念が集まっています。
島根県の有名な心霊スポットなので多くの人が訪れた場所でありながら、また再び訪れてみようという人は少ない場所です。それだけ実際にこの場所に訪れた人にしかわからない強烈な―本能的に人が危険だと感じてしまうほどのお恐ろしさが存在しているのでしょう。
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