臓器の疾患で、移植をしなければ助からない・・・。
というときに行われるのが臓器移植です。一部の臓器を除いて、臓器移植は脳死状態になったドナーとその家族の同意があった場合に行われる治療法のひとつです。
実際に臓器移植をして命が助かったとう方もいらっしゃるのですが、臓器移植をしたら趣味や趣向、性格が変わったという事例があるそうです。そして、臓器移植を美化するあまりに見落としている事実についても触れてみましょう。
【記憶転移】臓器移植をした人の性格や趣味・趣向が変化した
臓器移植をされた人が、臓器移植の前と後で、趣味や趣向、性格が変化したという事例があるそうです。もちろん科学的には証明されていないことですし、通常、臓器移植をした場合に移植された側にドナーの情報が提供されることはほとんどないそうです。
でも、臓器移植の前と後で明らかに変化が見られたという事例は実際に報告されているんです。
- 音楽や食べ物の趣味が変わった
- 考え方が変わった
- 知らないはずの言葉を使うようになった
等など・・・。科学的にはまったく証明されていないことではありますが、事実として起こっている。しかも、後でドナーがどんな人だったのかを調査したところ、ドナーが生前好きだった音楽を移植された側が好むようになったというケースもあったそうです。
こんな事例もありました。
この女性は術後に苦手だったピーマンが大好きになり、ファーストフードが嫌いだったのに、チキンナゲットを好むようになったということです。性格も活発になり、ときどき若い男性のように振る舞ったそうです。
彼女の場合、そうした変化が現れただけでなく、夢のなかに若い男性が現れ、その名前までが見えたといいます。
基本的にドナーとレシピエントは直接会うことができません。しかし、彼女は手術の日の死亡記事をチェックすることでドナーが誰であったかを知り、その家族に会いに行きました。
ドナーの若い男性はピーマンとチキンナゲットが大好物だったそうです。
臓器移植という大きな治療を受ける課程で考え方や物事に対する見方が変化するということは、あるでしょう。ですが、食の好みが大幅に変化する・・・しかもドナーが好きだった食べ物を好むようになるのは、単なる偶然ではないかもしれません。
命や魂は身体のどこにあるの?
命や魂というエネルギーがどこに宿って存在しているのか・・・。
臓器移植での記憶転移があるのであれば、その人のパーソナリティーは身体のすべてに宿っていると考えられるのかもしれません。
記憶や経験、その他の判断や趣味・趣向は脳に宿されていると考えてまいがちですが、実際には、臓器にも魂や命が宿っていて、その人のパーソナリティーを支えているひとつの器ではないのかという考え方もできます。
身体の統合性は脳だけに由来していないかもしれない
臓器移植のドナーは脳死状態にある人。ですが、今、一般に「死」というと、心臓が停止してしまう心停止を指していることが多いでしょう。
となると、気になるのは脳死が死に当たるのかという問題、もし、臓器に何かしらのエネルギーが宿っていたり、記憶が宿っているとしたら、まだ、脳死は人の死とは言い難いのかもしれません。
脳死を防ぐ?脳低温療法
脳にダメージを受けた時に、意図的に身体を冷やして低体温の状態にするという治療法があります。それが脳低温療法です。
脳低温療法を行うことで、脳死を防いだり脳障害防げる可能性があるというのです。そして、後遺症も少ないと言います。
ある学者さんが、以前、こんなことを言っていました。
「脳死の状態になっても、脳低温療法が成功すれば退院できる事例もあります。でも、脳死や脳死に近い状態から脳低温療法を施したあとにそれがだめだったからといって、そこから臓器移植をするとなると臓器にダメージが発生してできなくなることもあるんですよ」
つまり、ドナーになるということは、脳低温療法という回復の道を閉ざしてしまうことになるかもしれないということ・・・。
ドナーという選択肢は、個々が持っている選択権ですが、すべての可能な治療を行っても脳死の状態なのか、回復の見込みがないのかということについては、ちゃんと考えたほうが良さそうです。
まとめ
臓器移植を受けた人が、ドナーが好んでいた食べ物を好むようになったり、音楽の趣味をドナーの趣味に寄ったりするという事例が実際に報告されています。
科学的には証明されていないことですが、もしかすると脳だけでなく身体の細胞や臓器にも記憶が宿っているのかもしれません・・・。
そして、この現象は、命や魂が身体のどこに宿っているのかという疑問にもつながるものでもあります。臓器移植はとても良いことで美しい命のリレーのように思えますが、もし臓器にも命や魂が宿っているとしたら・・・。