100年以上研究が続いた「ツングースカ事件」ついに事件の真相が明かされる?

皆さんは「ツングースカ事件」をご存知ですか?

別名「ツングースカ大爆発」とも呼ばれており、この事件ではシベリアのツングースカ上空で巨大な火の玉が爆発し、周囲に広がる森が約2,150平方キロメートルにわたって破壊された事件です。

各国の研究者が調査研究を行ってきましたが、約100年の間未解決のままでした。

今回はそんな「ツングースカ事件(別名:ツングースカの大爆発)」について紹介していきたいと思います。

1908年に起きた「ツングースカ事件」

1908年6月30日の午前7時過ぎに中央シベリアの町バナバラの交易所のベランダで座っていた男性が北の空で何かが「2つに割れる」のを目撃したそうです。

森の上空の半分が炎に包まれていたように見えた途端、凄まじい衝撃音と地響きが聞こえてきました。

椅子からは吹き飛び、服は燃えているかのように熱く感じたそうです。

この話は現場から約60kmも離れている地点での出来事です。

おそらく、中心地にいたら死んでいたことは間違えないでしょう。

調査が始まったのは意外と遅かった。

このツングースカ大爆発の調査が本格的に始まったのは帝政が終わり「ソ連」が始まってきてからのことでした。

今とは違い科学の進歩が進んでいなかった為、なかなか真相に近づくことができませんでした。

しかも、爆心地が発見されたのは調査開始から6年経過後だったのです。

そして、様々な仮説も建てられました。

第二次世界大戦後に発表された小説の中にこのような仮説がありました。

説①

・ツングースカの大爆発は、地球にやってきた宇宙船が積んでいた核爆弾だ

仮説にしてはかなりアホくさいですが、第二次世界大戦後で核に対する意見が多かったことを考えるとこのような仮説が立ってもおかしくはありませんよね。

他にもこのような説が立てられました。

説②

・彗星か小惑星の空中爆発が原因

・ガスが大量に溜まって噴き出した!

などの説が上がりました。

後ほど詳しく紹介しますが、この事件は2013年に事件の真相が解明されました。

翌年の2014年には実際にガスが原因と思われる大爆発が起きているのでこのような説も考えられますね。

2013年に事件がようやく解明!

事件の解明に向けた調査は長い間続けられました。

そして2013年ようやくこの事件の犯人は「隕石」と断定されたのです。

ウクライナ・ドイツ・アメリカの合同調査団が、現場の泥炭から地球には存在しない貴重な鉱物を発見します。

ウクライナ国立学士院のヴィクトル・クヴァスニツィヤらは炭素鉱物(ダイヤモンド・六方晶ダイヤモンド、グラファイト)の集合体を確認しました。

このような物体は隕石が地球に衝突した時に起こると言われているのです。

今回の「ツングースカ事件」は、人間が記録している中で最大の隕石衝突威力だったそうです。

TNT火薬にして5メガトン相当だと言われています。

わかりやすくいうと「広島に投下された数百倍の威力」と言われているのです。

隕石はとある角度で大気圏に突入した時に分裂してしまった為、完全な状態で地表に到達した隕石の破片はほとんど見つからなかったのです。

その為、事件解決につながる隕石の破片は微量だったのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

この隕石衝突事故は人類史上最も大きかった隕石衝突事故だということにびっくりしましたね。

隕石の衝突した時の範囲約2,150平方キロメートルは東京とほぼ同じサイスになるのです。

もし、この隕石が日本に落ちてたとすると一夜にしてまちが一気に吹き飛び壊滅してしまうのです。

NASAは隕石飛来に対する対策を提案しているそうです。

この地球から隕石衝突に対する脅威を無くして欲しいと思えるような事件でしたね!