今回は中世フランスに実在したとされている「鉄仮面男」について紹介していきたいと思います。
有名な冒険小説「三銃士」や「ブラジュロンヌ子爵」に登場します。
レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されており、頭がすっぽり入る鉄仮面を被った姿に衝撃を受けた人も少なくないと思います。
実は、この男は17世紀のパリに実在した人物であるということが判明したのです。
正体に関しては様々な説が飛び交っており、それは信憑性に欠けるものばかりでした。
しかし、ついにその真の姿が350年もの長い期間を得て明かされることとなったのです!
「鉄仮面の男」とは?なぜ幽閉された?
この鉄仮面の男は1969年に逮捕され1703年の死ぬまでの30年以上をバスティーユ牢獄に幽閉されていたのです。
牢獄された男の頭には鉄仮面が常にかぶせられており、その素性を知るとこは許されなかったのです。
歴史家たちは「鉄仮面」の男をユスターシュ・ドージェという人物であると考えます。
実はマスクは時折つけていただけであり、そのマスクも鉄製ではなく「ベルベット製」だったとも言われているのです。
そして、鉄仮面の男は誰かの召使いであった事は確実なのだそうです。
つまり、誰の召使いだったのかということがいちばんの問題点で、これが30年間幽閉された理由になるのです。
そして調査の末答えを求めた教授がいる!
それが、アメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校で歴史学の教壇に立つ「ポール・ソンニーノ」教授です。
この教授は先ほどの”「鉄仮面の男」とは?なぜ幽閉された?”について調査をしていた教授でもあります。
闇に葬り去られていた真実
「仮面の男」ことユスターシュ・ドージェの正体は、なんと「ルイ14世の治世前期に宰相を務めたマザラン務めたマザラン枢機卿の出納管だった」のです。つまり会計係ということになります。
長年にわたり膨大な資産を蓄えていましたが、会計係のユスターシュ・ドージェはその金の出処について「口外してはいけない」事実を知ってしまったそうです。
この教授がこの「口外してはいけない」事実を調査した結果、一部だけですが判明したそうです。
「マザラン枢機卿が当時の英国王室から莫大な金を騙しとっていた」という事実がこの教授は突き止めたのです。
ドージェはうっかり口走りそうになってしまった可能性があるそうです。
捕まった際にマザランに騙された可能性が大きく「身元を明かして真実を漏らせば、すぐに処刑するぞ」と脅されていた可能性があるそうです。
なぜ鉄仮面をかぶせされられていたのか?
ユスターシュ・ドージェは投獄後時折ベルベット製の仮面をつけていた理由は、知人に顔をみられ、身元が割れてしまうことを防ぐためだったのかもしれません。
身元がバレてしまえば自身も殺されてしまうからです。
この話は書籍化や映画化されている!
この話は多くの書籍や映画で紹介されているので紹介したいと思います。
鉄・仮・面ー歴史に封印された男
この書籍は最もこの話の真相に迫っている作品です。
この「鉄仮面の男」についてもっと知りたいと!と思っている方はこちらの書籍は必見です。
レオナルド・ディカプリオ主演で映画化もされている
1998年に制作された映画でルイ14世と鉄仮面伝説、老いた三銃士の復活と活躍、王妃とダルタニアンの秘めた恋を描いた歴史娯楽活劇となっています。
鉄仮面伝説と関わりのある三銃士も登場しているので是非みてみてください。
●関連映画●
まとめ
いかがだったでしょうか?
約350年の間この事件は未解決とされていましたが、長い年月を経てこの事件収束の光が見ててきましたね。
今回はわかりやすく簡潔に書きました。
本当はもっと多くの説や仮説が建てられており、ここでは紹介しきれないほどの量に及びます。
もし、この話について興味のある方は是非上記で紹介した書籍や映画を見てみてください!