私の妻の職場のことです。
妻は特別養護老人ホームに勤めているのですが そこで、奇々怪々な出来事が数多く起こるのです。
ご高齢の利用者さまが多く、老衰で亡くなられる方も いらっしゃいます。 奇々怪々な出来事は10年ほど前から起こり始めたようです。
先ずは、2年くらい前に起きた奇妙な現象から…。
ベッドが動く…!
妻の同僚(女性)が夜勤をしていた時のことです。
高齢者が多いため、必ず夜勤者は巡回を欠かさないそうです。 その日の夜も、利用者さんの就寝を確かめるために巡回していた時のこと… 同僚は、空き部屋の病室も念のためにチェック。 …すると、不思議な事にいつもの場所にある ベッドが少しズレていたのです。
特に気にも留めず、同僚が定位置に戻すべく ベッドをもとの位置に戻しましたが…なんと次の瞬間、 ベッドが、ひとりで動いて、ズレていた場所に戻ったのです。 …恐ろしくなった同僚は、それでも他の夜勤者を呼び、 事情を話し、再びズレたベッドをふたりで押し戻すことに。
しかし、押して定位置に戻そうとすると 今度は、ベッドが…ふたりを押し戻そうと、こちら側に力ずくで 押し返そうとするのです。
…こんな奇怪な現象を、夜勤者ふたりが目撃・体験したのです。 恐ろしくなったふたりは、外へ逃げるべく、建物の玄関ロビーへ走るのですが…
玄関ロビーの靴箱が一斉に開く…!
出口である玄関ロビーまでたどり着き、外へ逃げようとしたその時! 玄関ロビーにあるいくつもの靴箱のフタが、一斉に開く現象が…!!
俗にいう、ポルターガイスト現象だと思われますが、 原因がハッキリしないため、そののち、この事態を重くみた特別養護老人ホームは お祓いをして、玄関ロビーには、お札が張られています、今も。
…上記は、特別養護老人ホームのスタッフは、ほぼ知っていることですが 実は、妻が体験した奇妙な出来事も数多くあるのです。
この特別養護老人ホームは 私の住む地域でも名の知れた大きな建物ですから、実名は控えますが 妻が体験した奇妙な出来事もいくつかお話したいと思います。
私の妻は…霊能力、つまり霊感が高く、この特別養護老人ホームでも 説明できない現象を目の当たりにしています。
聞けば、そのほとんどは夜勤中に起きた出来事のようです。
手招きする、黒い腕カバーの腕!
妻が夜勤時に、就寝されている利用者様を確認しに行った時のことです。
その病室に入ると、利用さまとは別に人の気配を感じたそうです。 すると、眼前に… 腕だけが、黒い腕カバーをした状態でハッキリと現れた(見えた)のです。
その、腕は妻に対して、手招き…「こっちへおいで」のようなしぐさをしたそうですが 妻は応えなかったとのこと。
夜勤後、しばらくしてから、その病室の利用者さまは亡くなられたそうです。
もともと高齢者でしたので、老衰で亡くなったという記録ですが…。
その、黒い腕カバーの腕が、利用者さまを連れて行ったかどうかは、わかりません。
宙に浮く白装束の女性
この特別養護老人ホームで、複数の奇妙な出来事を体験している妻は …宙に浮く白装束の女性も見ています。
やはり、夜勤中の出来事で、病室を巡回したさい… 1メートルほど、宙に浮いている白い着物を着た女性がいたと。
女性の顔は、ぼやけていたそうですが その白い着物は、日本のものとは言えず、袖がラッパ状に広がっていたそうです。
外国の服とも日本の着物とも言い切れない、そんな白い衣服を着た女性を見た部屋の 利用者さまは、亡くなられたとのこと。何かしら関係があったかどうかは 今となってはわかりませんが…。
…もちろん、妻が体験した奇妙な出来事を同僚やスタッフに話すことは出来ません。
何故なら、こういう話はすぐに広まるものです、しかも…もし怪奇現象が原因で 利用者さまが亡くなられたかも知れない、そう考えると、話すべきことではありませんので。
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