2021年1月17日で、阪神淡路大震災から26年が経ちました。
あの震災を知っている…ニュースで見たという人にとっては忘れられない日でしょう。阪神淡路大震災は、活断層が引き起こした地震。マグニチュードだけで見れば、東日本大震災より地震の規模は小さいのですが、大きな被害を出しました。
阪神淡路大震災は直下型の地震だった
阪神淡路大震災は、1995年1月17日午前5時46分に発生した地震です。
マグニチュードは7.3、最大震度は7という大きな地震で神戸市をはじめとする近畿の広いエリアに被害が出ました。
犠牲者は6434人…建物の倒壊や火災、高速道路は横倒しになり、ビルや建物なども倒壊し大きな被害をもらたしました。
被害の規模はとても大きく、戦後の自然災害としては東日本大震災に次ぐ被害規模となりました。
大都市を襲った巨大地震ですが、この地震で被害が大きくなった原因のひとつが「直下型」だったからです。
直下型の地震とプレート型の地震の違い
阪神淡路大震災は、兵庫県の淡路島の北部と明石海峡を通過する活断層によって引き起こされた地震でした。
東日本大震災は、プレートの境界線で起こる地震。もちろん、地震ですからどちらも揺れが観測されるわけですが、活断層が引き起こす地震は直下型…。つまり、私たちが生活している足元で起こる地震になります。
震源からの距離が近くなりやすく震源の深さも浅いことが多いので、マグニチュードが比較的小さくても大きな揺れを感じることが多いのです。
一方で、プレートの境界線で起こる地震は、エネルギーが大きくなりやすい…。東日本大震災のマグニチュード9は世界的に見てもかなり大きな規模の地震でした。
プレートの境界線で起こる地震は、震源が海底になることも多く、その場合、沿岸部を津波が襲うことになります。
どちらの地震も自然災害ですから、人間の力で止めることはできないのですが、直下型の地震はどこにいても起こる可能性がある地震といえますし、プレート型の地震も日本に住んでいれば当然人事ではありません。
いつか起こると言われている南海トラフ巨大地震はプレートの境界線で起こる地震ですから、津波が発生する可能性が高く今から警戒されています。
直下型地震の怖さとは?
阪神淡路大震災のような直下型地震は、活断層が引き起こすのですが、日本には地震が切迫しているとされている活断層が少なくとも31あるとされています。
現在、地震の起きる切迫度が、阪神・淡路大震災の直前と同じか、それを上回る活断層は全国で31あり、住宅の耐震化や家具の固定などの対策を進める必要があります。
他にも、もしかしたらまだ見つかっていない断層もあるかもしれません。
熊本地震も活断層が引き起こした地震でした。
緊急地震速報が間に合わないかも?
直下型地震の怖さのひとつは、緊急地震速報が間に合わないことがあるからです。
緊急地震速報は地震の衝撃波が伝わる誤差を利用したもので、音はかなり怖いですが大きな揺れが来るまでのわずかな時間を教えてくれるもの。
ですが、震源が近いと衝撃波の誤差が少なくなるかほとんどなくなってしまうことがあります。
つまり、緊急地震が鳴ったと同時に揺れ始めた!ということも…。
地震の大きな揺れから身を守るための緊急地震速報ですが、直下型地震で震源に近い場合は揺れと同時になり始める可能性があることを知っておきましょう。
阪神淡路大震災から26年。
震災を知らない人もいらっしゃるかもしれませんが、地震はいつやってくるか解らないものです。