北朝鮮と言えば・・・拉致問題やミサイル発射など、日本にとってもとんでもなく迷惑な国でもあり、そして、金正男の暗殺事件などかなり怖い国という印象があります。
確かに、北朝鮮は日本にとって友好国ではなく、国家の動向にどうしても注目が集まりがち・・・なわけですが、北朝鮮にある白頭山という火山をご存じでしょうか。この火山が噴火したら、日本にとっても対岸の火事では済まないかもしれないといわれているんです。
白頭山はどこにある?
白頭山は、北朝鮮両江道と中国吉林省の国境にある標高2,744mの火山です。頂上にはカルデラ湖があり、そして、山の中央部が地下のマグマの上昇圧力で毎年3mmずつ上昇しているという活動している火山です。
もちろん、日本から行くのは政治的にもかなり難しい場所ですが写真で見る限りとても美しい山です。
この白頭山ですが、火山ですから噴火する可能性はもちろん否定できません。
白頭山が噴火したらどうなる?
北朝鮮にある白頭山・・・日本から距離もあるわけですが、もし噴火したら・・・実は日本だけでなく地球レベルで影響があると考えられているんです。
中国・北朝鮮だけでなく「韓国全土が火山灰に飲み込まれる」「北半球の平均気温が最大0.5℃下がる」などと言われる。
もし大噴火すれば、日本でも近畿地方、中国地方などに火山灰が積もる可能性も指摘されている。
そして、恐ろしい事に白頭山は、過去1000年周期で大噴火を繰り返してきのですが、今の時点で白頭山が最後に噴火した記録があるのが946年・・・つまり、周期を見ればそろそろ危ないかもしれないというわけです。
ちなみに過去の噴火では
標高2744mの山頂に直径5kmのカルデラ湖が形成されるほどの“世界最大規模”の大噴火だったと考えられている。朝鮮半島全域で火山灰が1m以上、日本でも5cm程度積もったとの記録が残っている。
ということだそう。
今、日本では富士山の噴火の懸念が高まっていますが、富士山だけでなく白頭山の噴火も近いかもしれないということです。
富士山もスタンバイ状態?
そして、日本のシンボルでもある富士山も、ご存じのとおり火山。そして、富士山も
火山学の権威で京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏である「富士山は300年ぶりの大噴火に向けた“スタンバイ状態”に入っています」としているのです。
富士山は過去にも何度も噴火をしており、巨大な噴火の爪痕を残しています。美しい山ですが、それと同時に災害を引き起すレベルの噴火の危険もあります。富士山の噴火シミュレーションでは、
「停電」
「火山灰で精密機器に影響」
「物流への影響」
「噴石」
「健康被害」
などが予想されています。
火山灰が降り積もり、道路が寸断され、精密機器が使えなくなり・・・スマホもネットも出来なくなるかもしれないし、自衛隊のヘリも火山灰の影響で出動できず、さらには火山灰を吸い込んで健康被害もでるかもしれない・・・。そして、火山ですから、当然、噴石が飛んでくる場所もある・・・。
そして、気になるこのニュース・・・
今年3月、富士山火山防災対策協議会が改定した富士山噴火のハザードマップでは、想定される噴火口(側火口)の数を従来の44か所から252か所に、溶岩の噴出量予測を2倍に引き上げた。
引用:
富士山噴火シミュレーション 発電所停止、スマホもPCも使用不可に…(NEWSポストセブン) – Yahoo!ニュース
やはり富士山噴火の危険が高まっているのかもしれません。
北朝鮮の白頭山の噴火に富士山の噴火・・・いつやってくるか解らない災害ですから、警戒して備えをしておくにこしたことはないようです。
参考資料:富士山噴火シミュレーション 発電所停止、スマホもPCも使用不可に…
富士山は“噴火スタンバイ状態”と専門家 2021年は世界でも噴火多発