水際対策はやっぱり失敗?インドの二重変異株が都内で見つかってしまう・・・

オカルトオンラインでもご紹介した二重変異株。

これは、インドで見つかったウイルスでひとつのウイルスにふたつの変異が見られるものです。ワクチンの効果が弱くなるかもしれないとか、感染力が強いのではないかという懸念がある今、もっとも注意が必要な新型コロナウイルスの変異株のひとつです。

先日の記事ではこの二重変異株が5例、日本で確認されているというニュースもご紹介したのですが、今回はその二重変異株がすでに都内で見つかっているというニュースです。

都内に二重変異株の感染者がいた!

インドの二重変異株が国内で発見されていた・・・というなかなか衝撃的にニュースが流れてから数日・・・二重変異株の感染者が都内で発見されました。

国内では、インドで急速に感染拡大している変異株の感染者が26日までに21人確認され、うち1人が都内在住でした。

関係者によりますと都内の1人は、海外渡航歴がないことから、保健所などが感染経路を調べています。

引用:東京都内でインドの“変異株”初確認(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

このニュースのなかで気になるのは、21人という数字ではなく、1人の感染者は海外渡航歴がないということです。

空港検疫で見つかる分は、これは水際対策が功を奏しているということですから、むしろ見つからない方が問題とも言えます。

空港で止まってくれれば、ギリギリですが国内にはウイルスは入らないと言うことになるでしょう。

ですが、海外渡航歴がない人がすでに感染しているということは、市中感染している可能性を否定できないということでもあります。

東京では連日、感染者が確認されていますが、その検査数の少なさもインターネット上で話題ですよね。人口から考えても、東京の方が検査数が少ないというのは確かにおかしい気もします。

東京オリンピックを控えている今、東京で感染者をたくさん出すわけにはいかないという政治的な思惑もあるのかもしれませんが、二重変異株が東京ですでに市中感染しているとしたら、東京でも感染者が急に増えるという事態も想定しなければならないのかもしれません。

 

二重変異株が見つかったインドは大変な状態に

二重変異株が見つかったのはインドですが、インドでは感染者が急速に増えており大変な事態になっています。

あの、WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長ですらこんなコメントを出しています。

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は26日、新型コロナウイルスが猛威を振るうインドの状況は「悲痛の域を超えている」との危機感を示し、支援を急いでいると述べた。

引用:インドのコロナ流行「悲痛の域超える」 WHO事務局長が警鐘

中国で感染拡大していたときに忖度していたと言われている事務局長が何を言っても信憑性に欠けるという側面は確かにありますが、その事務局長ですら「悲痛の域を超えている」と言うほどの感染爆発がインドで起っているのです。

首都ニューデリーは当初1週間のはずだったロックダウンが延長され、医療も逼迫しています。26日にしインドの国内で35万人の感染が確認されるという事態に陥っており、各国が支援に乗り出しています。5日連続30万人を超える新規感染者がみつかってしまうという事態・・・もちろん、生活様式や人口密度、感染対策の方法などの要因もあるはずですが、二重変異株の存在も大きいのではないかと言われています。

参考資料:インド 新型コロナ 1日で最多35万人超の感染確認