死海文章の2人目の書き手をAIが発見!

オカルトオンラインでもご紹介した「死海文章」

約2000年前に書かれたとても貴重なもので、恐怖の洞窟と呼ばれる洞窟内で発掘調査が行われています。死海文章(死海写本)とも呼ばれるこの文章は、、1947年以降死海の北西にあるクムラン洞窟という洞窟などで発見されたもので、聖書の原型とも言われている世紀の大発見です。

宗教的にもそして、歴史的にもとても貴重な死海文章ですが、最近、約60年ぶりの新しい死海文章が発見されたというニュースが話題になりました。

死海文章の書き手はだれ?

 

「二十世紀最大の考古学的発見」とも言われる死海文章ですが、約2000年前に誰かの手によって枯れた物であることは間違いありません。

死海文章を最初に発見したのは、ムハンマド・エッ・ディーブという羊飼いの少年だったそう。遺跡の近くの洞窟で巻物が入った壺を発見し、これが瞬く間に世界中の注目を集めることになったのです。

死海文章は約3万点もの断片が見つかっているのですが、最初に発見したのは考古学者ではなく羊飼いの少年だったのですね。

この死海文章の中には、旧約聖書の写本や宗教的なルールを記載した教典などが含まれているわけですが、どんな人が書いたのかは謎に包まれていました。

死海文章を書いた人たちは、自分達が何者なのかという情報を一切、写本の中に残していないのです。持ちろん長い月日の中で劣化して失われてしまった文章の中に、作者の情報があった可能の芋ありますが、今、発見されている3万点の死海文章の中には作者の情報はないのです。

2000年前にどんな人達が写本をつくり教典を書いていたのか・・・とても気になりますが、調べる術はありませんでした。

ですが、死海文章の中でもほぼ完璧な状態で発見されたイザヤ書については全長7メートルに及ぶ文章の「筆跡がほぼ同一」とされており「1人の人物が作ったのだろう」と言われていました。

AIが発見した死海文章の書き手

情報が残されていない以上、調べることができないと思われていた死海文章の書き手・・・イザヤ書を書いた人物が同一である可能性が高いと言われていたのですが、AIの分析でもう一つ利死海文章の書き手が浮かび上がってきました。

 

ヒンジと自己組織化マップ、さらにこれらを混合した結果を、統計的手法を用いて解析した。すると、各手書き文字のサンプルは、明らかに異なる特性を持つ2つの群に分類された。そしてそれらの群は、それぞれイザヤ書の前半と後半の文字に由来していることが判明した。こうして博士たちは、文書の半ばを境に明らかに異なる2つの筆跡を観測し、イザヤ書の背後には2人の書き手が存在したとの結論に至った。

引用:死海文書に2人目の書き手、AIが見破る 筆跡から筋肉の運動を解析

つまり、イザヤ書を書いた人がもう1人いたということ・・・。

2000年前の書き手もまさかAIによって自分の存在が浮き彫りになるなど予想もしなかったことでしょう。

死海文章には「地球が丸い」という記述がある?

歴史的にも宗教的にもとても重要な死海文章ですが、実はイザヤ書の中には「地球が丸い」という内容の記述があるんです。

地球が球体であることは、紀元前4世紀のアリストテレスやガリレオガリレイの地動説など出てきた頃にようやく通説となりました。ですが、死海文章が書かれたのはそれよりずっと前・・・。紀元前でいうと8世紀頃となります。

イザヤ書には「地球」という単語があり、ヘブライ語で「丸い物」という言葉が使われています。つまり、地球が丸いことが書かれているんです。

死海文章が書かれた時代に地球が丸いことを知っていた人がいたということなのかもしれません。

参考資料:死海文書の新たな断片を発見、「恐怖の洞窟」で-ナショナルジオグラフィック

地球は丸い-Las Vegas Japanese Community Church