日本では子どもを狙った誘拐事件が年間100件から300件の間で推移しています。
つまり、1〜2日に1件ペースで起きていると言っても過言ではない数字なのです。
1999年には子どもの誘拐検挙率は100%を誇っていましたが、2005年には70%へと低迷しているのです。
今までの誘拐目的は「子どもの身代金」が目的でしたが、最近の児童の誘拐目的は「性的衝動」「性的目的」「悪戯」などへと変化しています。
それに伴い、昔は「男の子だから大丈夫」という考え方もあったそうですが、今の時代性別関係なく誰もが誘拐の対象になりうるそうです。
このような事件についての話は親だけではなく子供にも聞かせる必要がありますが、だからと言って、自身の子供に対して「性の話をするのは少し抵抗がある」という親御さんもたくさんいるでしょう。
事実、子供を狙った性犯罪は今もなお上昇傾向にあります。
今回紹介する事件は子供を誘拐や人身売買といった犯罪から守るための教養として読んでいただければ幸いです。
未解決のまま時効が成立した誘拐事件「江東区小5女児誘拐殺人事件」
江東区小5女児誘拐殺人事件は、1969年5月に発生した誘拐殺人事件です。
1984年5月30日をもって公訴時効が成立し、未解決事件となりました。
1969年5月31日、東京都江東区に住む小学5年生の女児が若い男に車に乗せられ連れ去られたという事案が発生します。
3日後の6月3日に埋立地で他殺体として発見されました。
他殺体とは、他人に殺されたと判断される遺体
捜査の結果
捜査の結果、被害女児は乱暴された形跡が遺体に残っており、主な死因は首を締められたことによる窒息死だと断定されます。
誘拐発覚から遺体発見までの間報道管制がひかれていました。
報道管制とは、権力機構などが公表する情報を意図的に操作すること
目撃情報によりますと、目撃された車がライトバンになったり、日産・サニー、マツダ・ファミリアになるなどと、目撃情報が定まらず捜査は難航していました。
この事件への捜査に4,300名ほどの捜査員が投入されたものの、結局犯人特定、逮捕に至ることなく1984年5月30日に公訴時効が成立し未解決事件になりました。
犯人の特徴
朝日新聞などによって犯人の特徴が公開されました。
「犯人は内気な性格」「事件は性的虐待目的」などと憶測を発表したのです。
子どもを狙った犯罪について
当サイトでは誘拐事件や失踪事件についての記事を多く執筆していますが、その事件の被害者の年代的に若年層が多いのが見受けられます。
特に小学生以下を対象として誘拐事件がかなりあります。
いかに、子供を狙った誘拐事件が多いかということをわかっていただけると思います。
そのため、以下に関連記事を記載しておきますので興味のある方は是非見てみてください。
まとめ
以上が「江東区小4女児誘拐殺人事件」です。
最後に関連記事として小さな児童が犠牲になった事件を紹介しました。
お子さんがいるご家庭ではいつ自分の子供が犯罪に巻き込まれるのかわかりませんので、予め犯罪の手口や事例について知っておく必要があるかもしれませんね。
冒頭でも言いましたが、今回紹介した話を教養として取り入れていただければ幸いです。