日本人を奴隷として売っていた?!キリスト教弾圧の理由

昔、まだ、人が物として売られることがあった時代に、実は、日本人奴隷がいた…それもヨーロッパなどの遠い国に…。

と言われると「嘘でしょ」と思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、実はこれ、本当にあったことなんです。

そして、日本の黒歴史のひとつ「キリスト教の弾圧」と、日本人奴隷が関わっているのです。

公開日:2019年9月24日 更新日:2020年1月14日

キリスト教弾圧もなかなかこわい

戦国時代から江戸時代にかけて行われていたキリスト教の弾圧が恐ろしいものだったことはなんとなく知っているという方も多いのではないでしょうか。
キリスト教の弾圧は、時の天下人だった豊臣秀吉が行ったもので、1587年にバテレン追放令を発令しましたことで一気に加速します。

後に天下をとった徳川家康の江戸幕府も同じような政策をとっていてキリスト教を布教することはもちろん、信仰することも難く禁じられたというわけです。

画像引用元:徳川家康

キリスト教の弾圧の方法はかなり残酷なものが多く、キリスト教を信仰するたくさんの人が拷問され、虐殺されたという記録が残されています。

京都の大殉教では、4人の子供と1人の妊婦を含む52名が市中引き回しの上、火刑となりましたし、元和の大殉教では宣教師と修道会士、信者そして、その人たちを匿っていたとされた55名が処刑されています。

豊臣秀吉の死後もキリスト教弾圧はすさまじく、1623年には江戸で55名、その翌年は東北で108名、次いで平戸でも38名というたくさんのキリスト教の信者や宣教師が公開処刑されたのです。

でも、豊臣秀吉は最初からキリスト教を禁止していたというわけではありませんでした。

始めのうちは友好的に接していて、自ら宣教師と面会していたこともあったほどです。つまり最初から拒絶反応を示していた訳ではないのです。それなのに、なぜ豊臣秀吉もそして江戸幕府もこのようなかなり激しい弾圧を行ったのでしょうか。

画像引用元:豊臣秀吉

弾圧をするということは、その分、反感を買ってしまうリスクもあるということ…当時の日本においてヨーロッパなどの列強諸国は大きな脅威でもあったはずです。

にもかわらず、キリスト教を難く禁じ、信じることすらも禁止して残虐な方法で国内から排除しようとしたのでしょうか。

それには、恐ろしい理由があったのです。

キリスト教を禁止した理由は実は「奴隷として日本人を売っていたから」だった?

豊臣秀吉や江戸幕府が激しくキリスト教を弾圧した理由…その理由はもちろん、ひとつではありません。

キリスト教の宣教師たちが日本国への潜入を企てていたことや、キリスト教の宣教師が幕府の支配体制に自分達まで取り込まれることを拒否したこともその理由に含まれています。

ですが…実は、キリスト教の布教と偽って日本人を奴隷としてポルトガルなどに売り払っていた人たちがいたといわれているんです。

キリスト教の宣教師は、実は南蛮貿易の仲介役でもありました。そして、キリスト教を布教することでキリスト教に傾倒した大名達もどんどん取り込んでいくわけです。

そして、この宣教師の一部は日本人を奴隷として売り払って利益を得ていたのです。

実際に当時のヨーロッパなどで「小家畜か駄獣かの様に」「売られて奴隷の境涯に落ちた日本人

(引用:使節団一行が日本人奴隷を目撃した際の記録をローマで見たという記録も残されています。


つまり、キリスト教の宣教師を仮面被って、奴隷貿易をしつつ、宣教師として大名に取り入って幕府の体制に取り込まれることを拒否していたというわけ。

これを放置していると、日本という国が乗っ取られてしまうのではないか…豊臣秀吉も江戸幕府もそれを恐れてあれほどまでの弾圧を行ったのです。

そう考えると、キリスト教弾圧より、宣教師の仮面を被った奴隷貿易がどれほど恐ろしいものだったかが解るのではないでしょう。

もちろん、残酷な手段は良くありませんが、もしそのままキリスト教の宣教師を放置していたら日本はどうなっていたでしょうか。

奴隷生産国としての道を突き進んでいたかもしれません。

そして、今の日本もなかったかもしれないのです。

日本人奴隷は高値で取引されていた?

日本人奴隷の存在がキリスト教弾圧の理由のひとつだったわけですが、実は当時のポルトガルなどでは奴隷貿易がとても盛んでした。

つまり、人は売り物だったわけです。

その奴隷貿易の中でも日本人は珍しく、そして、遠方からの奴隷ということもあって非常に高値で売買されていたといいます。

奴隷として売られる経緯はいろいろだったでしょうけど、キリスト教を信じてついていったらそのまま船に乗せられて外国で奴隷になってしまった…そんな日本人もいたことでしょう。

そして、二度と帰ることはできない…家畜のように扱われて人生を終えてしまうのです。

そして、その奴隷貿易商人は宣教師を仮面を被って日本に潜入していたんです…。

これもまたなかなかゾクッとする話ではないでしょうか。

「日本人を奴隷として売っていた?!キリスト教弾圧の理由」のまとめ

今回は、歴史のお話…キリスト教弾圧の実態と理由が実はとんでもなく怖い!噂についてご紹介しました。

キリスト教の弾圧は、残酷な方法ばかりが注目されますが、実は、本当に怖いのはその弾圧の理由だったんです。

当時のキリスト教宣教師がどんな目的で日本に潜入したのか…ただ、純粋にキリスト教を布教したかっただけではなさそうです。

三角貿易による日本人奴隷化

南蛮貿易が活発になった戦国時代には、ヨーロッパでは植民地政策による奴隷化が進んでおり、ポルトガルなどでは多くの奴隷商人がアフリカやアジアの人々を連れ去っていたといいます。

欧米の列強が奴隷市場として狙っていた国の中には紛れもなく日本もあったのです。

宣教師としての姿は仮の姿であり、実は宗教を利用した商売目的であったという世にも恐ろしい話でした。

8 件のコメント

  • バテレン禁止令が発見されたのは1933年、この年の出来事は?
    近世日本國民史5豊臣氏時代乙編の三八六、国主から日本仁を数百買取
    ユダヤ陰謀論、我が闘争、トランプの共通点、ユダヤが、バイデンが、人身売買
    九州御動座記を読みたい→図書館行き→織豊政権とキリシタン(2001年)を借りる

  • 補足です
    >前者だとしたら文字通り同志・身内を売買していたことになる

    奴隷売買に関わっていた日本人側は主にキリシタン大名なので、彼らからするとキリスト教徒は同志・身内。
    そしてポルトガル商人は間違いなくキリスト教徒。だから上記になります。
    分かり難かったのでいちおう。

  • 「奴隷をポルトガル商人に売り飛ばしていたのは他ならぬ日本人」などと言って宣教師を擁護している(おそらくクリスチャン)人がいます。
    それでは奴隷として売られていたのはキリスト教徒だったのか、あるいは異教徒だったのか。
    前者だとしたら文字通り同志・身内を売買していたことになる。従って異教徒が売買されていたと考えるのが自然。「奴隷(異教徒)にキリスト教(自称正しい教え)を与える」という大義名分があった。
    結局、宣教師が奴隷売買に直接関わってなかったとしても、黙認してたことに変わりはない。

  • どんな小さいことでも予言が現実になるのはとても怖いですね(((*>_<)))ブルブル

  • こんな記事もやっていたんですね……
    他の記事も見させて貰います!!

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