洗脳・・・という言葉は「聞いたことがある」という人が多いかと思います。
まるで映画やドラマの中の話のようですが、洗脳は決して珍しいものや特殊なものではありません。もちろん、脳される人が特殊な人というわけでもない。
ごく普通の生活を送っていたはずの人が洗脳されてしまうことってあるんです。そして、それで大きな事件になることもあります。
洗脳されたらどうなる?
洗脳されたらどうなるのか、洗脳を別の言い方をすると「思想改造」といいます。
つまり、その人が持っていた価値観などをすべて否定して改造してしまうことです。そして、最後にはその人の心を支配し、そして、行動も支配してします。決して、物理的に自由を奪うわけではなく、心を支配することで行動までコントロールするというものです。
洗脳って犯罪じゃないの?
人の行動を制限してしまうと、場合によっては犯罪になります。逮捕監禁罪などがそれですが、心という目に見えないものを支配して行動をコントロールすることは今の日本では犯罪ではありません。
ですが、洗脳をして犯罪行為をさせたという事件は起こっています。
“洗脳”を利用して起こった事件
洗脳というマインドコントロールを悪用して起こった事件があります。凄惨な事件でしたので、当時、マスコミでも大きく取り上げられたので知っているという人も多いかもしれませんが、2つご紹介します。
北九州監禁殺人事件
この事件は2000年に起こった連続監禁・殺人事件です。
犯人は、弱みにつけ込んで被害者に対して虐待を繰り返して洗脳し複数の人間をマインドコントロール下に置きます。そして、マインドコントロール下に置いた者同士をお互いに信用できないような環境にして、被害者同士を虐待させるという酷いものでした。
殴る蹴るや食事制限、衣服の制限、睡眠制限のほか、性器に電気ショックを与えるといったすさまじい拷問を加えました。こうして、被害者を完全にコントロールしとうとう殺人事件まで起こしてしまいます。
あまりの凄惨さに裁判で検察官が「鬼畜の所業」という激しい言葉を使ったほどでした。最終的に死刑が言い渡されます。
そして、平成を彩った有名アーティストも洗脳の被害者となりました。
参考資料:Wikipedia
X JAPANのボーカルの洗脳
最近、カバーアルバムを発売して活躍しているX JAPANのボーガルToshiさんが以前、12年にも渡って洗脳されていたことをご存じでしょうか。
これは、刑事事件にはなっていないのですが、世間を大きく騒がせた洗脳事件でX JAPAN解散の原因になったとも言われています。
当時、X JAPANは絶大に人気を誇っており若者のカリスマでした。そのボーガルを務めていたのが、Toshiさんです。実はToshiさんは12年にも渡ってホームオブハートというカルト団体に洗脳され、総額10億円以上のお金を奪われたというのです。
当時、この団体の代表を務めていたmasayaという人物が、X JAPANの存在を否定し、そして、恫喝や暴力を使って洗脳していったのです。
当時、マスコミの取材も受けていたToshiさんですが、すべてmasayaの支持にそったものだったのです。そして、ToshiさんはX JAPANを離れ、masayaが推奨するヒーリング音楽の道へと走ってしまうのです。
素晴らしい才能を持って成功した人物でも、こうして操られてしまったというわけ・・・もちろん、今は、洗脳はとけていて、音楽活動を再開されています。
宗教も洗脳という側面がある
カルト宗教なともよく、洗脳というマインドコントロールを用いて信者が逃げないようにコントロールしようとします。
地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教や輸血拒否事件のエホバの証人も信者を洗脳しているという側面があるように思えます。洗脳されているから、地下鉄に猛毒をまけたのかもしれませんし、子供の命より教義を優先させるという選択ができたのかも・・・。
いずれにしても、洗脳は人をコントロールする方法として確立されたもので、誰でも洗脳の被害に遭う可能性があるということです。
参考資料:壮絶な過去を乗り越えた「X JAPAN」 ToshIの洗脳事件を振り返る
まとめ
洗脳といわれると、ついつい自分には関係ない・・・テレビとか映画とかの話だと思ってしまいすが、実は、洗脳を利用した殺人事件も起こっていますし、有名アーティストも洗脳でだまされしまった・・・そんな事件もありました。
実は誰でもその罠にはまってしまう可能性があるのが洗脳の怖さなのです。
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