岩手県の心霊スポットに「グリーンヒル見分森公園」があります。奥州市水沢区にある森林公園で、「みわけもり」と読みます。
ネット上ではあまり有名ではありませんが、見分森公園は地元の人にはかなり危険な心霊スポットとして認識されています。
というのも、とにかく「いわくつき」の場所だからです。
処刑場の跡地に作られたといわれ、今でも墓地が公園に隣接しています。その後も園内で首つり自殺があった、レイプ事件があった、駐車場で練炭自殺があった、近くの高校で自殺があった、などなど恐ろしい歴史や事件が後を絶ちません。
もちろん心霊スポットとしても超ド級。幽霊が出る、心霊写真が撮れるのはもちろん、電話ボックスに生首が現れるという噂まで。
園内の様々な施設で心霊現象が起こると、地元民から恐れられる、岩手県有数の心霊スポットなのです。
今回は岩手県の心霊スポット「グリーンヒル見分森公園」の、過去の歴史や地名の由来、実際に起こった事件、そして心霊現象を紹介します。
岩手の心霊スポット:グリーンヒル見分森公園の場所・歴史・事件まとめ
グリーンヒル見分森公園の場所はココです。
岩手県奥州市水沢見分森55−1
処刑場跡地に作られた? 「見分森」の由来
「松浦佐用姫」を知っていますか? 佐賀県ではとくに有名な伝説ですが、あの「弁財天」のモデルとなった女性であるため、佐用姫は日本各地に広まっています。
岩手県奥州市にも「掃部長者伝説」というものがあり、ここに佐用姫が出てきます。
見分森がある地域は扇状地で、海抜113mある見分森が、唯一の高所でした。佐用姫がここから故郷を「見分けた」ため、「見分け森」になったという言い伝えが残っているのですが……
見分森の地名には、もう1つ恐ろしい説があります。
それが、「身分け」です。
この森にはかつて処刑場があり、処刑において手足や首がバラバラに分かれていくことから、「身分け森」と呼ばれるようになったというのです。
実際見分森公園には、平安時代初期の古墳が残っていたり、江戸時代の石碑がいくつか建っており、長い歴史をもった地域であることがうかがえます。
園内には無縁仏をまつる無縁塔があります。また公園の北側には墓地が隣接しており、ここにも正体不明の慰霊碑が多く立っています。
処刑された人たちの首が埋められているのでしょうか……。
見分森公園で起こった事件・自殺
見分森公園では、様々な自殺や事件があったことが住民のあいだで語られています。
- 園内でレイプ事件があり、その女性はのちに自殺した
- 南駐車場で練炭自殺があった
- 公園の近くにある高校でイジメを苦に部室で首つり自殺した少女がいる
- 展望台で首つり自殺者が出た
恐ろしい話ですね。こうして並べてみると、自殺が非常に多いです。
そして自殺といえば首つりです。園内には生首の霊が現れるといいます。
処刑で首を切られた「身分け」森……。
やはり、すべてつながっているのでしょうか?
岩手県の心霊スポット:グリーンヒル見分森公園の心霊現象レポート
グリーンヒル見分森公園は広大で、様々な施設があります。そして施設のあらゆる場所で心霊現象が起こるといわれています。
ここからは見分森公園内の心霊スポットを細かくレポートしていきます。
公園入口には案内板が立っていますので、実際に行かれる方は参考にするとよいでしょう。
画像引用元:ハイキングさ あべじゃ
最初に紹介する公園内の心霊スポットは、展望台です。
展望台には女性の霊が出るといいます。
人によっては、夜に歩くと空気が違うのがわかるでしょう。寒くもないのに身震いを起こすとか。階段などは薄暗く、スプレーの落書きだらけで不気味です。
夜の展望台に行けば、てっぺんに赤い目玉が1つ光っているのが見えます。最初は驚くでしょうが、ランプです。
昔の交番や田舎の消防団のランプを思い出すような色合いで、濃厚な血の色を想起させます。
常夜灯か、はたまた飛行機避けかはわかりませんが、なんとも不気味です。
らせん階段を登りきれば、眼下に夜景が広がります。晴れていれば、満天の星明りが出迎えてくれます。
県内でも有数の森林公園であり、夜景も綺麗な展望台ですが、夜は人っ子1人いません。
静かな夜景に目ざといカップルたちも敬遠する……見分森公園は、そんな場所なのです。
廃墟探検ユーチューバーの報告によると、何も見えなくても、階段に自分とは異なる足音が反響したり、園内のそこかしこからラップ音が響いたりするそうです。
また女性の声がどこからともなく聞こえる、女性の霊が現れるという展望台の心霊現象は、前述のレイプ事件と関わりがあるようにも思えますが、どちらかといえば首つり自殺の霊の可能性が高いと思われます。
その理由は、階段途中の細長い窓にあります。
窓にかかった太い鉄枠の棒。これほど首つりに持ってこいの丈夫な横木はないでしょう。首と鉄棒の両端をしっかりくくれば、あとは、窓から飛べばいいだけですから……。
画像引用元:ハイキングさ あべじゃ
次に紹介するのはプール跡です。
かつてはプールとして利用されていましたが、今は使われていません。
プールとして利用されていた頃から、様々な心霊現象が語られていました。
1か所だけ妙に冷たい箇所があり、そこに霊がいるとか、足を引っ張る男の子の霊がいる、排水溝からこちらをのぞいている、といった話が伝わっています。
プール跡へ向かう途中には白い網目の柵があるのですが、いくつかが破られています。動物か、経年劣化か、それともお行儀の悪い人によるものでしょうか。
場所によっては人が通れるくらいに開いているので、プールを見ることができるのです。
プール跡では、今でも白い子どもの霊の目撃情報があります。
最後に紹介するのは、見分森公園の最恐心霊スポットと名高い電話ボックスです。
外観は、よくある緑色の公衆電話です。上部の白い電灯に、NTTのマークがぼんやりと浮かんでいます。
しかし今やクモの巣や虫やらがはびこっており、使われている気配はまったくありません。電話帳もなく、清掃日の日付も更新されていないようです。
この電話ボックスに、生首が出現するといいます。
処刑……身分け……首つり……そして生首。本当にいやな符合ですね。
くわしく紹介するのはここまでにしますが、ほかにも園内のベンチに霊がたたずんでいるなど、とにかくあらゆる場所・施設で心霊現象が起こるという危険な心霊スポットなのです。
今回は地元民から恐れられる岩手県の心霊スポット、グリーンヒル見分森公園について紹介しました。
処刑場跡に作られたといわれ、実際に自殺や事件などの噂が相次ぐいわくつきの公園です。
実はあなたの町にある公園や公共施設も、恐ろしいいわくつきの場所なのかもしれません。
多くの人は気づいていないだけで、怖いものは、案外日常に潜んでいます。
このことを知ってしまったあなたの日常は、きっと不気味な非日常に変わってしまうでしょう……。
岩手県には、他にも実際に飛び降り自殺があった危険な心霊スポット「四十四田ダム」や有名な慰霊の森、子殺し伝説や飢饉の惨状を残す「わらす河原」などがあります。
どれもオカルトオンラインでくわしく紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。