オカルトオンラインでもよくご紹介する宇宙や地球の話・・・今回は、でっかい宇宙の話ではなく、私たちが住んでいる地球の話題です。
地球や自転の話をいうと、パッと浮かぶのがポールシフト・・・ですが、ポールシフトが起こったらどうなるのかについては、以下の記事をご確認ください。
そして、今回の話題は「うるう秒」で初めてマイナスの時間調整があるかもしれないというお話です。
うるう秒ってなに?
うるう秒・・・なんとなーく「聞いたことがある」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
漢字で書くと「閏秒」と見慣れない表記になってしまうので、この記事ではひらがなで”うるう秒”と表記しますね。
うるう秒とは、現行の協定世界時を調整するというもの。2021年までに27回の調整が行われ、いずれの場合も1秒追加するというタイプのものでした。日本だけでなく世界レベルで行われる時間の調整のことです。
これは、1日の基準となっている地球の自転速度の関係で、調整が行われるというものです。いろいろと説明をしていると込み入った話になるのですが、とってもわかりやすく言えば、地球の自転が遅くなったり早くなったりするから、調整するというわけです。
私たちが生活していて気づくことはまずないのですが、実は、地球の自転の時間と、原子時計の時間が微妙にずれるんです。このずれを数年に一度調整するのがうるう秒というわけです。一番、最近では2017年にうるう秒で1秒が追加されました。
地球の自転速度が遅くなっている?
うるう秒について、なんとなく解っていただいたと思うのですが、過去のうるう秒はすべて追加が行われました。
実際に1990年以降は、地球の自転はほんのわずかながら、早くなっていたそうです。ですが、今、地球の自転が遅くなってきているというのです。
実は2020年までは地球の自転速度は速くなっていて、また再度、うるう秒で追加が検討されていたそうです。ですが、2021年に入って一転して、地球の自転が遅くなっている・・・そうです。
実際、地球の自転速度は常に一定ではなく太陽や地球の核の影響などで変化しているものです。私たちはみんなが地球の上に乗って一緒に動いているから、速度の変化を感じることはありません。猛スピードで動いている感覚はありませんよね。
ですが、実際に地球は時速1700キロという猛スピードで超高速回転をしています。
これ、音速で表記するとマッハ1.37。ちなみに自衛隊にも配備されている戦闘機のF35の最大速度がマッハ1.6ですから、地球は戦闘機並みの速度でぐるんぐるんしているんです。
ちなみに・・・余談ですが公転速度は時速約10万7000 kmです。これは、ロケットの速度の倍以上で音速に変換するとマッハ3です。地球って、めちゃくちゃ高速で回りながら移動しているんですね。
マイナスのうるう秒が行われれば史上初
さて、うるう秒のお話です。
地球の自転速度が遅くなれば、うるう秒で時間をマイナスに調整することになります。
うるう秒は、1972年にスタートし計27回行われましたが、いずれも追加でした。つまり、もし、仮にこのまま地球の自転が遅くなっていけば、史上初のマイナスうるう秒となるわけです。もちろん、だからといって私たちの生活に何かの変化が起こるということはありません。
ちなみに、地球で起こるだろうと言われているポールシフトとこの自転速度との関係は不明。ただ、北極点の移動速度が速くなっているという報告もありますし、ちょっと気になるところでもあります。
ちなみに、マイナスうるう秒ですが今すぐ必要というほどではなく、そして、地球の自転速度が今後どう変化するかはわかりません。ただ、このまま遅くなっていけば、マイナスうるう秒の可能性もゼロではないでしょう。
参考資料:「うるう秒」ってなに? 国立天文台
閏秒 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』