成分兵器が実はめちゃくちゃ怖いって話しをオカルトオンラインの【もし生物兵器で攻撃されたら・・・考えて見るととんでもなく恐ろしい】 という記事でご紹介しました。
じわじわの侵入してくるウイルスや細菌の恐怖は計り知れません。そして、それと同じくらい実は怖いのが化学兵器です。
化学兵器ってなに?
成分兵器と化学兵器は、よく一緒に議論されることも多いのですが、別のものです。
成分兵器は、【もし生物兵器で攻撃されたら・・・考えて見るととんでもなく恐ろしい】でもご紹介した通り、人体に有害な細菌の恐怖やウイルスをらばらまくこと、つまり”生物”を使った兵器です(ウイルスは厳密には生物ではありませんが・・・)
それに対して化学兵器というのは、毒ガスなどの化学物質です。
それを人類に対して使用する兵器として開発されたものが、化学兵器です。爆弾や核兵器が激しい爆発現象を起こして強烈な熱やエネルギーで人や都市を破壊するのに対して、化学兵器は人を毒殺するものです。
化学兵器は禁止されている
化学兵器は、化学兵器禁止条約という条約で禁止されている危険な兵器です。
もちろん、化学兵器をばらまくための爆弾なども禁止・・・。1993年に署名されて1997年に発行したこの条約は今でも有効です。正式には【化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約】といいます。
とこんな条約があるなら大丈夫じゃない?なぁんて思ってしまいますが、条約は締約国のみ有効・・・化学兵器禁止条約には192カ国が参加していますが、イスラエルやエジプト・・・そして北朝鮮は加盟していません。
一瞬で無差別に人の命を奪える兵器
化学兵器は、爆弾のような火や爆風で攻撃するというものではありません。簡単に言ってしまえば毒をまくわけです。
防護服などを着ていない限り、化学兵器にさらされると種類によっては人は命を落としていまいます。また、核兵器より開発が容易で、しかも大量に生産することも可能・・・。
また、化学物質がどこに流れていくかは、地形や天気に左右されるので【撒いてみない解らない】という怖さがあります。
そして、化学兵器の種類によっては持続性があるものまで・・・もし、持続性のある化学兵器が使われたとしたら、その地域が毒性の高い化学物質で汚染されてしまうということです。
中には環境被害があるものまで・・・。成分兵器と並んで化学兵器って実はめちゃくちゃ怖い兵器なんです。
北朝鮮は化学兵器を持っている?
化学兵器がなにげに怖いことが解ったところで・・・気になるのはやはり日本のすぐ近くでミサイルや核開発をしている北朝鮮の存在です。
北朝鮮は、先ほど説明したとおり化学兵器禁止条約に加盟していません。そして、北朝鮮には化学兵器の工場があるとされています。
保有しているのはサリンやVXガスなど16種類で2500トンから5000トンはあるのではないかと・・・。この他にも北朝鮮は生物兵器も持っていると言われています。
日本に住む私たちにとって、実は生物兵器や化学兵器のリスクはゼロではないのです。迎撃システムがあるミサイルより、考えて方によっては危険かもしれません。
参考資料:Wikipedia
化学兵器が使われたことはある
実は化学兵器って、核兵器よりもずっと前からそれも何度も戦争で使われてきて人命を奪ってきたの兵器なんです。
化学兵器が使われた事例・・・例えば、地下鉄サリン事件も化学兵器を使用したテロという見方もできます。他にも、ペロポネソス戦争で使用された亜硫酸ガスや、第一次世界大戦で使用された催涙剤、ドイツが使用した塩素ガス、ベトナム戦争で使用された枯葉剤などは化学兵器です。
まとめ
生物兵器とならんで脅威とされる化学兵器は、毒性の高い化学物質で人を殺傷したり、土地を汚染するという恐ろしい兵器です。
化学兵器は、科学兵器禁止条約で禁止されていますが、北朝鮮などのいくつかの国は化学兵器禁止条約に加盟しておらず、そして化学兵器の工場を持っていると言われています。
日本で平和に暮らしているとどうしても「そんなの私には関係ないよね」って思ってしまいますが、化学兵器の脅威がすぐそこにあることを知っておきたいものです。
参考資料:Wikipedia