インドで発見された、新型コロナウイルスの二重変異株・・・。すでにインドではかなりの人がこの二重変異株に感染しているそうですが、実はすでに日本国内でも二重変異株が発見されていたことが解りました。
遠くの話だと思っていたまさかのすでに国内に入っていたという事実・・・これからどうなっていくのでしょうか。
新型コロナウイルス二重変異株が国内で5例確認されていた
新型コロナウイルス二重変異株ですが、遠くの国の話ではなくすでに日本国内でも確認されていたことが解りました。
加藤勝信官房長官は22日の記者会見で、インドで発見されている、1つの新型コロナウイルスで2つの変異が起きる「二重変異株」について「国立感染症研究所によると、わが国では5件確認されている。この変異株に関する情報収集、評価分析を進めるとともに、水際対策の強化、変異株に対する監視体制の強化を通じて感染拡大防止対策を徹底していきたい」と述べた。
すでに日本で確認されていたことにも驚きですが、入ってしまっているのに水際対策をするというちょっと的外れな回答にも驚いてしまいます。
この二重変異株ですが、国内のどこで見つかったのかは発表されていません。空港検疫などではなく市中感染だったとしたら、イギリス型の変異株のように日本でもこのタイプの新型コロナウイルスが増えてしまう可能性も否定はできない状況です。
二重変異株はワクチンの効果が薄れる?
新型コロナウイルス二重変異株をどうしてもそんなに警戒しているのか・・・それは、ワクチンの効果が薄まる可能性があるからです。
もちろんまだ詳しいことは解っていませんが、世界保健機関によると「ワクチンの効果が影響を与える可能性がある」とされています。もちろんこの事実は日本政府を把握してるとのこと。
去年の今頃とはちがって、なんとなく緊張感が薄れてしまっている理由の一つには、未知のウイルスと呼ばれた新型コロナウイルスもすでに流行を初めて1年が経過し、そして、ワクチンが完成していて優先接種が始まっているという事実があるからです。
ですが、ワクチンの効果に影響があるとしたらこれは恐ろしい話。しかも、二重変異株は感染力も強いと言われています。今、関西で猛威を振るっているのはイギリス型の変異株ですが、大阪ではまん延防止等重点措置から2週間が経過しても新規陽性者が1000人を超えて推移していることを見ても感染力の強さが解ります。
自粛や休業要請をしても大幅に感染者が減っていないという事実から見ても、変異株は今までの新型コロナウイルスより感染力が強く警戒が必要ということになります。
インドの感染状況は?
二重変異株が発見されたインドですが、首都ニューデリーでは外出制限などの強い措置がされているようです。それでも感染者は一日あたり23万5千人だそう。
インド政府の17日の発表によると1日当たりの感染確認者は約23万5千人で3日連続で20万人を超えた。
もちろん、インドは人口も多いので、感染者数も当然多くなるわけですが、それにしても一日で23万人の感染者はものすごい数といっていいでしょう。
外出制限がされ、しないには検問所や警察官の姿があり、通行人は身分証明書を提示する必要があるという徹底ぶりです。
インドでは、すでに二重変異株の感染が拡大しているわけですが、感染力が強くワクチンの効果も薄くなるというのが事実なら、新型コロナウイルスの脅威はしばらく続くことになりそうです。