世界ではたくさんの都市伝説がありますが、あまりメキシコにまつわる都市伝説は聞いたことがないのではないでしょうか?
今回紹介するのは「ラ・ヨローナ」という都市伝説で「嘆き悲しむ女の幽霊」として多くの人に知られています。
この、「ラ・ヨローナ」という女性には悲しい過去があるといわれていて、最近では映画化されていたのでそれを踏まえて、今回の記事で紹介していきたいと思います。
ラ・ヨローナとは?
ラ・ヨローナとは、別名「嘆き悲しむ女の幽霊」といわれています。
昔子供を亡くしてしまい、川で泣きながら自分の子どもを探していて、近くを通った人やラ・ヨローナの嘆き悲しむ声を聴いてしまった人は不幸が訪れるという呪いがあるのです。
ラ・ヨローナのエピソード
彼女はメキシコの貧しい村に家族と一緒に住む、マリアという美しい女性でした。
ある日、大金持ちの貴族の御曹司が貧しい村を通りかかった時に、御曹司がマリアに一目惚れをして一瞬で恋に落ちてしまったのです。
この御曹司だけではなくマリアも次第に彼に魅かれていき喜んで御曹司のことを受け入れたのです。
しかし、マリアの家族は大金持ちの貴族と結婚できたことを喜んだが、御曹司の父親は自分の息子が貧乏な家庭の娘と結婚したことにひどく失望していたのです。
二人はそんな父親から離れるために、父親のもとに住むのではなく、村に家を建てることに決めたのです。
これで幸せの日々が訪れるのかと思ったが、マリアの幸せもここでついえてしまうのでした
御曹司とマリアの間には、男女の双子を出産して間もなく、夫(御曹司)は実家に帰りっぱなしのことが増えて家に帰ってくることが少なくなりました。
家に帰ってきたとしてもマリアには目もくれず、子どもたちにしか目を配ることがなかったそうです。
ここで、マリアは自分はもう彼(御曹司)に愛されていないことを気づいたのです。
そしてついに、彼(御曹司)に帰ってくることがなくなりました。
それでも彼女は子どもや家族と仲つつましく暮らしていました。
それから数年の時が立ち、マリアが子どもたちを連れて川の側を歩いていると見覚えのある馬車を見かけるのです。
その馬車の中には夫(御曹司)と若い女性二人で乗っているのを見かけました。
それを見たマリアは限界の怒りを感じ、愛しているはずの子どもを川に投げ捨て溺れさせてしまったのです。
しかし、人の怒りは長くは続かず溺れていた子どもが浮かんできた時に、自分が仕出かした事の重大さに気づいたのです。
そして、耐えられなくなった彼女は川に身を投げ自殺を図ったのです。
しかし、彼女の魂は死ぬことを許されずに、永遠にその川で泣きながら子どもたちを探しているという話です。
ラ・ヨローナに会ってしまったら?
彼女に遭遇する前に、まず彼女の泣き声が聞こえてきます。
もし泣き声が聞こえてきた場合は川の反対方向に走って逃げる必要があります。
そうしなければ、不幸が訪れます。最悪の場合死が待っています。
見つけた人間が子どもの場合
見つけた人間が子どもの場合は細心の注意を払わなければいけません。
彼女(マリア)が子どもを見つけると、わが子だと勘違いし溺れさせようとしてくるそうです。
子どもの場合は大人とは違い細心の注意を払って逃げる必要がありますね。
現地では子どもに門限を守らせるための脅し文句としてよく語られているそうです。
映画化されたラ・ヨローナ
2019年に「ラ・ヨローナ ~泣く女~」という題名で公開されました。
この作品は「死霊館」シリーズを生んだジェームズ・ワン氏がプロデューサーとしてかかわっており、監督は「死霊館」の監督経験のあるマイケル・シャヴェス氏が務めています。
そのため、ホラー映画としては良作の作品ができていると思います。
字幕版
吹替え版
まとめ
いかがだったでしょうか?
悲しくも恐ろしい話でしたね。
最近映画化されてかなり話題を生んでいるので興味のある方はぜひ見てみてください。
筆者は予告編だけ見ましたが、怖くて画面から遠ざかってみていました(汗