その名の通り、死や地獄などをテーマとした音楽であるデスメタル。
重く激しいサウンドはもちろん怪物のように叫ぶ(スクリーム)ボーカルも特徴的です。
今回は、デスメタルやそのサブジャンル・デスコア界隈の悪魔的・怪物スクリームボーカルを紹介します。
Alex Terrible/Slaughter to Preveil
ロシアのデスコア・Slaughter to Preveilのボーカル・Alex Terrible。
2019年頃、日本でも彼がカバーする「We Will Rock You」の動画がバズっていたのを知っている人も多いでしょう。
彼のスクリームは何といっても類を見ないほどの迫力です。
動画を見てもわかる通り、生声でこの迫力。2020年に来日しましたが、その際はマイクを外してスクリームする場面が話題となっていました。
2020年現在でまだ27歳と若いボーカルですので、今後も楽しみですね。
Phil Bozeman/Whitechapel
デスコアバンドの中でも、もはや大御所となったWhitechapelのボーカル、フィル・ボーズマン。
ボーズマンは華奢な体つきからは想像できないほど力強いスクリームを出します。低音域から高音域、ガテラルやトンネルスロートといった特殊なスクリーム、ラップ調の早口スクリームまで完璧なテクニック。
ライブでのパフォーマンスも抜群で、音源以上ともいえる精度のスクリームを聴くことができます。
Dan Watson/Enterprise Earth
現在、デスコアバンド・Enterprise Earthに所属しているDan Watson。
過去には変態バカテクデスコアバンド・Infant Annihilatorに所属しており、脱退から8年経った今でもその怪物ボーカルぶりは健在です。
ガテラルやグロウルといった低音域のスクリームには厚みがあり、音源でもライブでも迫力があります。
現在のバンドEnterprise Earthではシンプルなスクリームを多用するようになっており、貫禄が出てきたともいえます。
Dickie Allen/Infant Annihilator
変態バカテクデスコアバンド・Infant Annihilatorの現ボーカル・Dickie Allen。
彼は何といってもトンネルスロートと呼ばれる、モゴモゴした独特の倍音を含むスクリームが魅力で、常人ではなかなか出せない凶悪な音色が特徴です。
早口や難解なリズムのボーカルワーク、途方もないロングトーンなど、技術面も圧倒的。
この動画の4:48ぐらいから約20秒息継ぎなしのパートがあるのですが、スクリームボーカル界隈のTwitterでは、そのパートに挑戦する「Blasphemianチャレンジ」なるものが流行していました…。
CJ McCreery/ex.Signs of the Swarm・Lorna Shore
大注目のデスコアバンド・Signs of the SwarmとLorna Shoreを渡り歩いてきたCJ。
彼の低域のトンネルスロートはまさに人外ともいえる響きで、独特のこもった音色は怪物そのもの。
Signs of the SwarmからLorna Shoreに移籍になり、来日も予定していましたが直前にバンドから脱退。
ガールフレンドへのDVの噂もありましたが、その真偽はわかっていません。
Hunter Madison/Hunt the dinosaur
プログレッシブデスコア・Hunt the dinosaurのボーカル、Hunter Madison。
前述のボーカルたちのような凶悪さはありませんが、早口でひたすらまくしたてるラップ調のスクリームはまさに変態です。
王道のデスコアとは一味違った魅力が詰まっており、ハマる人はとことんハマるのではないでしょうか。
Gregory Gilbert/Shrine of Malice
US産ブラッケンド・ブルータル・デスコアバンドShrine of Maliceのボーカル、Greg。
トンネルスロートや低音域のスクリームは発展途上ですが、ホイッスル混じりの高音スクリームは狂気的。
そしてこの完成度で彼はまだ10代。これから大注目のバンド・スクリームボーカルの1人です。
余談ですが、彼のTwitterはガールフレンドらしき女性との惚気ツイートが多くて可愛いです。
スクリームボーカルは怪物ぞろい
デスコア界隈のスクリームボーカルは近年どんどんレベルアップし、怪物ボーカルが続出しています。
海外だけでなく日本国内にも良いスクリームボーカルがたくさんいるので、興味がある人はぜひ調べてみてくださいね。