コンゴ共和国にある火山が噴火し、人口200万人の都市に溶岩が迫っています。
日本のメディアではあまり報道されていませんが、多大な被害が出ているとのことです。火山の恐ろしさをまざまざと見せつけられる事態になっています。
コンゴ共和国ってどこにある?
コンゴ共和国と聞いてもピンとこない人もいらっしゃるかと思います。
コンゴ共和国は、中央アフリカにある国家で人口は526万人で、1960年8月15日にフランスから独立した国ですので、公用語はフランス語です。首都はブラザヴィルで石油の産出国のひとつでもあります。
ニーラコンゴ火山はどんな火山?
日本から遠く離れたコンゴ共和国で、火山の噴火が起っているわけですが、噴火したのはニーラコンゴ火山という火山です。
ニーラコンゴ火山は、標高 3,470 mで山頂火口には溶岩湖があることでも知られています。活動が活発な火山で、1977年1月10日には、大量の溶岩が麓の集落を飲み込むという大噴火を起こしており70人あまりの方が命を落としています。
また、最近では2002年にも噴火しており、この時には麓にあるゴマという都市の建物15パーセントが消失し150人もの犠牲者が出ています。
そして、今回・・・2021年5月22日にもニーラコンゴ火山が噴火しゴマにの一部に対して避難命令が出ています。
夜空が赤く染まった!ニーラコンゴ火山が大噴火!
今回の噴火でも溶岩が流れ下り、溶岩はとうとう空港にまで到達したそうです。住宅にも被害が及んでおり犠牲者も出でいる様子・・・。
空が真っ赤に染まった様子がTwitterなどのSNSにも投稿されています。
💙💛❤️ #RDC #Goma pic.twitter.com/q6OKNssVYb
— Leopard Leader Foot (@leopard243) May 23, 2021
いやこれ、めちゃくちゃ怖いですよね。火山は大きさや標高があれば威力が大きいというわけではありませんが、3000メートルを超える山から噴煙がたちのぼるっているのは恐ろしい光景です。
22日に発生したコンゴ民主共和国(旧ザイール)のニーラゴンゴ火山の大規模噴火で、住宅数百棟が溶岩に飲み込まれるなどした。住民は破壊された自宅へ戻り、行方不明になった家族や近親者を探している。
ニーラゴンゴ火山から噴き出た溶岩は夜空を真っ赤に染め、火山の南に位置する人口約200万人のゴマ市に向かって流れ出たが、市内に到達する手前で流れが止まった。
また、避難する時には混乱もあるようで、避難する時のに起った交通事故で亡くなった方もいらっしゃるそうです。
他にも刑務所から逃走しようとして命を落とした人もいるとか・・・子供が170人行方不明になっているとの情報もありますし、被害の全容はまだまだ見えてきません。
ゴマのブヘネ地区という地区では、ほぼすべての建物が溶岩に埋まってしまっていて、復旧には時間がかかりそうです。ゴマからニーラコンゴ火山までの距離は約10キロ・・・そして、ニーラコンゴ火山活動は未だに活発な状態だとも言われています。隣国のウガンダまで避難した人たちもいたそう・・・ただ、すでに人が戻り始めているという報道もあるんです。
有毒ガスも発生しており、民間防衛責任者は「冷え固まった溶岩の上を歩かないように」と注意を促しているとか・・・。実は、一部の溶岩はすでに冷えて固まって来ており、その溶岩の上を歩いて有毒ガスを吸い込んで亡くなった方もいらっしゃるそうです。
噴火がこのまま収まるかも解らない中で、すでにゴマに戻っている人もいるということなのでしょうが、また噴火しないか気がかりです。