突然ですが・・・世界にはどのくらいの人がいるかご存知ですか?
国連人口基金(UNFPA)が発表している世界人口白書によると、2020年の世界人口は約78億人で増加傾向にあることが解っています。
日本の人口は世界ランキングでは11位ですが、78億分の1.2億人が私達ということになります。日本は世界的に見てもかなり恵まれている国です。社会インフラが整っており、生きていく上での最低限の生活が保障され、水道をひねれば安心して飲める水が出て、道路も舗装されている。日本に生まれ育った私達にとっては当たり前のことですが、私達はとても恵まれているのです。
とはいうものの、日本の社会の中でも格差があります。お金持ちもいれば、お金がなくて苦労している人もいる・・・わけですが、格差という視点で世界に目を向けるとその差がとても大きいことがわかります。
世界の富豪8人の資産は下位36億人と資産とほぼ同額?!
先ほどご紹介したとおり、世界人口は78億人です。
ですが、持っている資産は平等ではありません。富豪8人が持っている資産は、下位半分にあたるあたる36億人の人たちが持っている資産とほぼ同額という驚愕の格差があることが解りました。
国際NGO「オックスファム」が公開したデータによると
世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じだったとする報告書を発表した。トップ10の大企業の収益の合計は、下位180の貧しい国々の収益以上だという。
とのことです。
ちなみにこの8人の富豪とは
- ビル・ゲイツ
- アマンシオ・オルテガ
- ウォーレン・バフェット
- カルロス・スリム・ヘル
- ジェフ・ベゾス
- マーク・ザッカーバーグ
- ラリー・エリソン
- マイケル・ブルームバーグ
です。マイクロソフトやFacebook、Amazon 、そして、有名な投資家などそうそうたるメンバーです。もちろん、富を得ることが悪いことというわけではありません。彼らは才能と運に恵まれた上に、努力をしてここまでの富を築いたのです。
ですが、この8人が持つ資産と世界人口のうち資産が下位にあたる半分の36億人の資産が同額というのはあまりにも差がありすぎるようにも思えます。
富の再分配はやはり社会的に意味がある?
こ8人の富豪には含まれていませんが、日本にもお金持ちはいます。ソフトバンクグループの孫正義さんや、元ZOZOTOWN社長の前澤友作さんなどは有名ですよね。
元ZOZOTOWNの前澤友作さんは、SNSで「お金贈り」をしていることでも有名。彼は「富の再分配」という言葉を用いて、実際に知らない人にお金を配っています。
富が一部の人たちのところに集まっている今の状態を打破するために、お金を配るという社会的の試みは意義があるものとも言えるでしょう。
ですが、日本やアメリカ、ヨーロッパなどの主要な国のほとんどが自由経済という社会の形を取っており、経済的な格差が現れるのは当然のことでもあります。ただ、格差が広がりすぎると、一部の富豪は富が有り余っているのに、貧しい人々は、お金がないことが理由で病気などで命を落としたり、教育が受けられないということにもなってしまうのです。
日本に生まれた私達は、はっきり言ってしまえば世界的にはかなり恵まれている・・・それでも格差を感じることは多々あります。
世界の富が偏っているというこの事実・・・。富んだ人のところにますますお金が集まるという今の社会システムが作った大きな格差は、社会的な闇ともいえるでしょう。
参考資料:世界人口は約78億人に 日本は前年比40万人減で11位のまま