つけているだけで命を落としてしまう”死のネックレス”

今回、紹介するのはちょっと古めの都市伝説です。

もうかなり前に、テレビでも紹介されたことがあったような記憶がある「ネックレス」の都市伝説です。

彼から貰った死のネックレス

死のネックレスは、都市伝説。もちろん、本当にあったことなのかは解りません。

どんな話なのか、まずは見ていきましょう。

女子高生のA子は、彼氏からネックレスをプレゼントされます。

そのネックレスは、彼が家族で行った海外旅行のお土産で、ブルーに光る綺麗な石がついていました。

宝石のように反射でキラキラしているのではなく、石そのものが光っているのです。

A子はそのネックレスをいつも身につけていて友人にも「彼氏から貰ったの」と嬉しそうに自慢していたといいます。

友人のB子に嬉しそうにネックレスを自慢していたA子ですが、数日経つと、学校に来なくなってしまいます。

連絡もとれず、心配したB子はお見舞いにA子の家を訪ねることにしました。

A子は寝込んでいましたが「何かのアレルギーかもしれない」と話していて、とりあえず無事でした。よく見てみるとネックレスをしていたあたりがちょっと赤くなっているように見えました。B子は「アレルギーならネックレスは外しておいたら?」と言ったそうですが、A子は「つけていたいの」と。ただ、この時はB子も「ちょっと体調が悪いだけ」だと思っていたんです。

ですが、翌週になってもA子は学校に出てきません。

そして、数週間経ったときのことです。A子から連絡が来て部屋に行ってみると、A子はガリガリに痩せて、肌は黒く変色してボロボロ。髪は抜け落ちて、変わり果てて別人のような姿になっていました。

そして、A子は「これ、B子に持っていて欲しい」と青白い光を放つネックレスを手渡してきたんです。

青白く光るネックレス・・・受け取ったB子は「持っていてはいけない」気がして、そのネックレスを親戚が経営している宝石店で鑑定して貰うことにしました。

「一体、何の石なんだろう・・・」

すると、翌日、親戚のおじさんから電話がかかってきて

「これをどこで手に入れた?」

とまるで怒っているかのような口調で問いただされたそう。B子が事情を説明するとおじさんは

「これは、ウランだそ。放射性物質だ」

と。

A子は、放射性物質を身につけていたせいて被爆して亡くなってしまったのです。

 

というのが、死のネックレスです。

まぁ、都市伝説ですから突っ込みどころは多々あるのですが、実は、この都市伝説には元ネタがあるそうです。

死のネックレスの元ネタはブラジルでおこったある事件だった?

放射性物質のネックレス・・・もちろん、普通に売ってるわけはありません。

ですが、実はこのネックレスの元ネタかも?と思えるような事件が過去に起っているのです。場所はブラジルで、今から30年以上前の1987年のことです。

ゴイアニア被曝事故という事件ですが、これ、廃病院の放射線治療施設に放置されていた核物質が盗み出されてしまったんです。

最初は格納容器に入っていたのですが、人の手を渡っていく過程で解体されて中から取り出されたのが光る物体でした。

光る物質の正体は、セシウム137だったのですが、解体業者はそんなこととは知らずに「光っていて綺麗だ」と知り合いや親戚な配ってしまうんです。

カーニバルに衣装に光る粉を塗ろうと考えたのだそう。中にはセシウム137の粉を食卓に置いていたり、子供が触ってその手で食事をしていたこともあったそうです。

その後、解体作業をした人や光る粉を貰った人が次々に体調不良を引き起し、事件が発覚します。

この事故では死者も出ており、命は助かったものの腕や指を切断した人もいたそうです。

死のネックレスは都市伝説ですが、ゴイアイア被爆事故は実際に起ったこと・・・もちろん今は、放射性物質が放置されるなんていうことはないでしょうけど、知らぬ間に放射性物質が一般人のてに渡っていたという恐ろしい事件です。

参考資料:ゴイアニア被曝事故の原因や真相!場所と現場・映画やアンビリバボーでの特集まとめ