今回はアメリカの有名未解決事件の一つ「ジョンベネちゃん殺害事件」について紹介していきたいと思います。
この事件の被害者「ジョンベネ」ちゃんは美少女コンテストでグランプリを何度も獲得しており、全米有数のセレブ一家ということでも知られていました。
父親はコンピューター会社を経営しており、年間数十億ドルも売り上げる大富豪だったのです。
裕福で幸せかと思われていた家族の中で突如起きた殺害事件、犯人は誰なのでしょうか?
今回の記事ではそんな「ジョンベネちゃん殺害事件」について詳しく触れていきたいと思います。
事件概要
1996年12月26日の早朝、警察署に一本の電話がかかってきます。
電話の主はジョンベネの母親で「娘が誘拐された」との内容でした。
すぐに、捜査本部を設置し捜査を開始します。
12月25日の夜、ジョンベネちゃんの家族とその友人達はクリスマスパーティーに出席し、パーティー後は自宅に帰宅します。
その際に、ジョンベネちゃんは既に車内で眠っており、父親が抱き抱えてベッドに連れていきます。
それが、前日から事件発生までの流れです。
父親は自宅の階段に脅迫状が置かれているのに気づき、それを発見した父親は捜査官に見せたところ、合計3枚の手書きで自宅のキッチンにあった黄色いメモ用紙であることがわかります。
「警察には連絡するな。午前8時から10時頃に連絡する。警察に連絡したら娘を殺す。金を用意しろ。
などと書かれています。
しかし、犯人からの連絡はなく捜査官が再度家中を捜索し直した結果、地下室からジョンベネちゃんの遺体が発見されたのです。
ジョンベネちゃんの遺体の様子
ジョンベネちゃんの遺体の様子は以下の通りです。
口はガムテープで塞がれており、首には紐で縛った痕、頭部に打撲痕(懐中電灯で2回強く叩かれていた)があり、手には謎のハートマーク(このマークはいまだに詳細が分かっていない)。
凶器はキッチンに置いてあった懐中電灯の可能性が高いと考えられている。
なぜなら、懐中電灯と頭部の傷の形が似ていたからです。また、不可解なことに懐中電灯の表面には指紋の一つも付着していなかったのです。
疑われたのは・・・「家族だった!」
家族は事件解決に協力的ではなかったのです。
警察側が家族犯行説を唱えてしまったため、家族は事件解決へ非協力的になりました。
そのため捜査はさらに難航を極めたのです。
さらに、警察は現場維持を怠ると言った初歩的なミスを犯していたのです。ジョンベネちゃんの体に付着していた物的証拠が、両親の涙などでなくなってしまったのです。
検死の結果、ジョンベネちゃんの下半身に性的虐待を受けたような「かすり傷」と胃の中からパイナップルが出てきたのです。
警察は、家内部の人間で性的虐待をする可能性があり、かつ体力のある大人。
つまり、父親に疑いの目が向けられることになるのです。
部屋に置いてあった脅迫状は、切羽詰まった状況で書いたとは考えられない。
なぜなら「385ワード」も綴られていたからである。
脅迫状の平均的なワード数は50〜60ワードであり、いかにこの事件が計画的に実行されているのかがわかる。
さらに、身代金の11万8000ドルはこの時期に父親が受け取っていた年末賞与と同じ金額だったのです。
犯人が一家に身近な存在であるというイメージに誘導するものになっていると言います。
つまり、この脅迫状は両親によって短時間で入念に用意されたものだというのです。
怪しい証拠がどんどん出てくる!
母親が警察に通報した時の通話の音声を細かく分析した結果、電話をしていた部屋にはおそらく3人の人物がいたということが判明。
さらに、自分の娘が死んでひどい状況になっているというのに、リハーサルをしたかのような応対に気になっていたそうです。
聴取の記録によると、通報した時点で息子のパーク(ジョンベネの兄)は寝ていたことになっているのだが、録音音源の解析やオペレーターの証言でも部屋には3人いたと指摘されているのです。
真犯人は兄・バーク!?
受話器が切れる前に父親が「We are not talking to you(お父さんとお母さんは、お前に話していないよ)」という声。
母親が家の誰かに向かって「What did you? help me Jesus(何をしたの?ああ、神様)」という動揺した声。
兄バークと思われる男の声「What did you find (何を見つけたの?)」と尋ねる声が検出されたのです。
まとめ
捜査当局はこのように推理します。
その夜に、息子のために用意していたパイナップルを目を覚ましたジョンベネがやってきて、パイナップルを食べてしまった。
カッとなってしまったパークが近くにあった懐中電灯で妹(ジョンベネ)の頭を殴り、命を奪ってしまった。
それを目撃した母親が懐中電灯の指紋を入念に拭き取り、脅迫状を用意し外部の人間の犯行に見せかけようとした。
このような推理をしたのです。
事件発生から20年、今もなお父親は外部犯行説を唱えており、私立探偵を雇って独自で犯人を負っているそうです。