隔離生活・・・「あぁ、もし聞くのも嫌だ」と思ってしまいますよね。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出やイベントを自粛をしたり、もしかしたら「自分が感染源になってしまうかも?」と自主隔離をしたりした人も多かったのではないでしょうか。
そんな世の中で「隔離」なんて言葉を聞くと「また、コロナかよ」「もうたくさんだ」と言われそうですが、今回、ご紹介するのは新型コロナウイルスの話題ではありません^^
実は、アメリカの米航空宇宙局NASAが“8ヶ月の隔離生活”の参加者を募集しているのです。
隔離生活の実験は有人飛行のため
隔離生活の実験に参加する人をNASAが募集している理由は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため・・・ではなく、月や火星などの比較的近い天体に向けての有人飛行のためです。
「新型コロナウイルスの感染を止めるために8ヶ月みんなで引きこもろう」とかそういうものではないので安心してください。
ご存じのとおり人類が足を踏み入れた地球以外の星は、地球の衛星の月のみ。太陽系の他の惑星や衛星などに探査機を飛ばしたり、着陸させたりすることには成功していますが、火星へはまだ到達していません。
もちろん、火星は宇宙レベルで言えば近く、距離はおよそ7,528万キロメートル・・・。光の速さの乗り物でもあれば別ですが、そんな速さの乗り物は地球にはありませんから、やっぱりめちやくちゃ遠いんです。
当然、時間がかかる・・・。
そこで、有人飛行を実現するためには、長い隔離生活で人の心と身体にどんな影響が出るのかを実験する必要があります。つまり、月や火星への有人飛行のための準備というやつです。
NASAはアルテミス計画という月への有人飛行を計画していますから、その計画のひとつということなのかもしれません。
応募条件は?報酬はあるの?
NASAが募集しているならやってみたい!と思った方もいらっしゃるかもしれませんので、応募条件を確認してみましょう。
隔離生活の実験に参加するための応募条件は
- 30〜55歳
- 英語とロシア語を流暢に話せる
- 理系の修士号か博士号or医師の資格
- アメリカ市民
- 軍の士官訓練課程を修了しているor学部卒業で軍もしくは民間での実務経験者も選考対象
です。
どうですか?ばっちりでしたか?
って、ものすごく条件が厳しいですよね 汗
少なくとも、日本人で文系ライターの私は参加はできないようです。
この実験では、モスクワの実験室で8カ月の間、外部と遮断されて火星に向けて飛行する環境に似せた環境で生活をするそうです。火星に向かう環境がどんなものか解りませんが、かなり辛そうではあります。
ちなみに報酬はばっちり支払われるそうですが、金額は公表されていませんでした。
隔離生活は心身に影響する
NASAが募集してまで、隔離生活の実験をしているということは・・・そう、やはり隔離生活は人の心身に影響を与えるんです。
特に、有人飛行ともなれば宇宙空間という”何があるか解らない”という究極のストレスの中での隔離ですから、そのストレスは自粛生活の比ではありません。
宇宙飛行士はそのストレスに耐えた上で他者とチームワークを取って、作業をこなし自分の健康を維持しなければならないのです。つまりものすごく頭がよい上に、ストレス耐性が要求されるという究極の人達です。
もちろん、普通に生活している私たちでも隔離生活をすればストレスを受けます。
宇宙空間とまではいいませんが、隔離は心身に影響する・・・のですから、ステイホームをするときはネットなんかで他者とのつながりを持つなどの工夫をしたいですね。
まとめ
NASAが8ヶ月の隔離生活の実験に参加する人を募集しています。これは、月や火星への有人飛行のためのもので、応募条件はかなり厳しくなかなか応募できなさそうです・・・。
NASAが計画している月への有人飛行のための実験とされており、隔離生活が人の心身にどんな影響を与えるかを実験するためのもの・・・金額は不明ですが報酬も貰えるそうです。