ハヤブサがリュウグウからガスを持って帰ってきたことが話題・・・宇宙人の話ってわくわくしますよね。
私たちの住む太陽系のボスといえば太陽・・・太陽は自らエネルギーを出している恒星で、地球などの惑星は太陽の回りを回っている惑星です。
太陽系に関する話題は【二重惑星】冥王星の衛星は冥王星のハーフサイズ!?】や【太陽風ってなに?地球を守るバリアーは太陽から出るプラズマだった?】などの記事でご紹介してきました。
今回は・・・太陽系のお話ではなく地球から1200光年離れたケプラーという恒星の回りを回っている惑星についてです。
太陽系で最も大きな惑星は木星・・・直径は139,820 kmで地球の約11倍です。
惑星の中でもなかなかのサイズの木星ですが、ケプラー88の惑星ケプラー88dは、木星よりずっと大きいんです。
ケプラー88ってどんな恒星?
今回の主役ケプラー88dは、ケプラー88という恒星の回りを4年かけて公転しています。
ケプラー88dにとっての太陽にあたるのがケプラー88。名前が似ているのでちょっとわかりにくいんですが、恒星=太陽のように自分で光っている星。惑星=地球のように自分で光ってはいない星です。
ケプラー88は恒星、ケプラー88dは惑星ということですね。
ケプラー88は、地球から1,243光年の距離にある恒星で「太陽に似ている恒星」とも言われています。今のところ3つの惑星が発見されています。その中のひとつがケプラー88d。ちなみに質量が海王星の半分程度しかないケプラー88bとケプラー88cもあります。
ケプラー88を公転するケプラー88dは木星の3倍の質量をもつ惑星
木星の3倍の質量を持っていると考えられているケプラー88d。太陽系では木星が最もサイズが大きく、木星の影響力は他の惑星にも及んでいます。
ちなみに木星の質量は地球の300倍。木星についでサイズが大きな土星の2倍にもなります。
自ら光を放つ恒星ではないものの、木星は他の惑星の軌道などにも大きく影響している太陽系の惑星のリーダーのようなものです。その木星のさらに3倍の質量を持っているのがケプラー88dという惑星。
ケプラー88dは、つい最近になって観測された惑星で、ハワイ大学天文学研究所が初めて発見しました。
質量が大きくても1200光年離れた惑星を観測するのはとても難しく、発見しただけでもすごいこと!しかも質量が大きかったことから「ケプラー88を公転する他の惑星への影響が大きいはず」ということで「皇帝」とか「エンペラー」と呼ぶ科学者もいるんです。
ケプラー88を公転する他の2つの惑星に比べて質量が桁違いのケプラー88dは、ケプラー88ファミリーの惑星のリーダー格であると考えられています。
まさにエンペラー!皇帝!と呼ぶにふさわしい惑星といっていいでしょう。ちなみに、ケプラー88cと木星の質量がほぼ同じだそうですから、もし、木星がケプラー88の惑星だったとしても・・・普通サイズという事になってしまいます。
太陽系の中で最も大きな惑星の木星も決してコンパクトサイズではありませんが、広い宇宙に目を向けると上には上がいるということです。
まとめ
今回は太陽に似ている恒星とよばれることもあるケプラー88の回りを公転している3つの惑星のなかのひとつケプラー88dについてご紹介しました。
ケプラー88dは皇帝とかエンペラーと呼ばれる惑星で、質量は木星の3倍!他の惑星に多大なる影響を与えているはずで、その影響力はかなり強いのではないかとということからそう呼ばれています。
地球から約1200光年の距離にある巨大な惑星は、ケプラー88の回りを約4年かけて公転しています。
惑星の皇帝と呼ばれるケプラー88dは、つい最近発見されたばかりの惑星ですから、これから観測が進められていくことでしょう。