オカルトオンラインでもいろいろとご紹介してきた宇宙の話し・・・【ギリギリ肉眼でも見える!?一番遠い星は1万6000光年の彼方にあった】や【肉眼ではっきり見える?!2020年5月にアトラス彗星が大接近】そして、目には見えない【ダークマターってなに?観測できないけど存在している?! 】
などなど、私たちの常識では計りきれないのが宇宙です。
この記事の中でも紹介した「肉眼で観測できる一番遠い恒星は1万6000光年離れたカシオペヤ座V762」だとご紹介したのですが、宇宙はもっともっと広大です。
そんな宇宙の遙か彼方で起こった爆破が地球から観測できたというお話を今回はご紹介したいと思います。
75億光年離れた爆発を肉眼で観測できた?!
まず、軽く説明をしておきましょう。
もうご存じという方もいらっしゃるかと思いますが、広大すぎる宇宙の距離は私たちが普段使っているキロメートルなどの単位ではあまり紹介しません。宇宙のお話をするときは光年という単位を使います。1光年は光が1年かけて進む距離のこと。
光は、1秒で地球を7週半します。この速度で1年かけて移動する距離が1光年です。
つまり、1光年先の惑星や恒星があったとしても、人類がそこにたどり着くのは今の技術力では不可能ということになります。
ちなみに太陽系の外縁天体の冥王星まで、光の速さだと約5.5時間。距離は48億kmです。アメリカのNASAの探査機は冥王星に到着するまでに9年以上かかっています。光の速さなら5.5時間と言われると「わりと簡単に行けそう」と思っていまいますが、9年以上かけてやっと探査機を冥王星に送り出せるのが人類なんです。
と前置きはこのあたりにして・・・とにかく広い宇宙!そして、光の速さで進む1年分の距離・・・約10兆キロメートル!を1光年・・・その距離の単位で75億光年というとんでもない彼方の爆発を観測することに成功したのです。
75億光年!もう遠いなんてものではありません。行くのはおろか、観測するのも難しい距離なのですが、この距離で起こった爆発を2008年に捉えることに成功しました。しかも肉眼で観測できるほど明るくなったというのだから驚きです。
ただ、残念ですが今はもうその光を見ることはできません。
75億光年は宇宙の果てとの中間地点
75億光年という距離は、めちゃくちゃ遠い!もう、おかしくなるくらい遠い距離です。
もちろん75億光年離れたところで起こった爆発を2008年に観測したということは、爆発が起こったのは75億年前で、光は75億年かけて地球まてやってきたということです。
そして、この75億光年という距離は宇宙の果てと考えられている場所との中間地点と言われています。
恒星が放ったガンマ線も観測した
この爆発では、探査機がガンマ線を観測しています。
しかもそのガンマ線の量はいままで観測したなかでも最大クラスだったそうです。もうピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、この大爆発は、恒星が最後を迎える時に核がが崩壊して大爆発を起こしブラックホールなどになるときの超新星爆発ではないかと言われています。
宇宙の中で超新星爆発そのものは別に珍しいものではないのですが、75億光年も離れた恒星の爆発が地球から見えるというのですから、まぁなんとも気前よく爆発したものです。そのエネルギー放出量は天文学的な数字だったことでしょう。
もし、こんな巨大ば爆発が至近距離で起こっていたら。。。地球も太陽系も何らかのダメージをうけていたかもしれません。75億光年離れていてよかったですね・・・。
まとめ
地球から遙か彼方の75億光年という距離にある恒星が放った爆発の光やガンマ線・・・その光は肉眼で観測できるほどのものだたっそうです。
探査機は最強クラスのガンマ線を観測・・・。75億光年という距離は宇宙の果てと考えられている地点からの中間のあたりと言われています。
もしこんな壮絶な爆発が近くで起こっていたら・・・75億光年という距離があってラッキーだったのかもしれません。
参考資料:75億光年の星が放つ爆発光を観測