1996年に『ポケットモンスター赤・緑』が発売されてから、ゲームだけでなくアニメや映画など、世界中で人気の『ポケモン』シリーズ。
2019年にはnintendo switchで最新作『ソード&シールド』が発売され、現在も人気は衰えていません。
ところで、ポケモンのゲームやアニメには数々の怖い都市伝説があるのをご存知ですか?
今回はその中でも『ゲンガー』というポケモンに関する都市伝説と、その真相に迫っていきます。
シャドーポケモン・ゲンガー
分類:シャドーポケモン
タイプ:ゴースト・どく
高さ:1.5m
重さ:40.5kg
図鑑説明:まんげつのよる かげが かってに うごきだして わらうのは ゲンガーの しわざに ちがいない。(『ポケモン ソード』より)
引用:ポケモンずかん(https://zukan.pokemon.co.jp/detail/094)
ゲンガーは1996年に発売された初代ポケモンから存在するポケモンです。
ポケモンのお墓がある不気味な町、シオンタウンに表れる『ゴース』や『ゴースト』から進化します。
デザインもかっこよく、ステータスも優秀なため初期から人気のポケモン。
その名の通り幽霊をモチーフにしたポケモンなので、ゲンガーにまつわる都市伝説はもうずいぶん長い間語り継がれています…。
①ゲンガーの正体はピクシーに乗り移ったゴースト?
ゲンガーの都市伝説で最も有名なのがこれ。
ゲンガーの正体は、ゲンガーの進化前ポケモン『ゴースト』が、ようせいポケモン『ピクシー』に憑依したものだというのです。
理由のひとつめは、ゲンガーの体重がゴーストとピクシーの体重を足した数値になっていること。
ふたつめは、ゲンガーとピクシーの姿がよく似ていることです。
真相…信ぴょう性は低い
まずは理由のひとつめ、体重について。
ゲンガー…40.5kg ピクシー…40.0kg
ゴースト…0.1kg
ピクシーとゴーストの体重を合わせると40.1kgとなり、確かに同じぐらいですね。
また、ゲンガーの身長は1.5m、ピクシーは1.3mと、ここも似ています。
しかしそれでも身長体重いずれも微妙に違っているため、この説はこじつけである可能性が高そうです。
②初代バグ”げんがはなかはしこうよう”
この都市伝説の舞台となるのは、初代ポケモンの『赤・緑』です。
港町・クチバシティで乗れる船『サントアンヌ号』の近くにあるトラックを特殊な方法で調べると、バグで『GENGA WA NAKAHASHIKOUYOU(げんがはなかはしこうよう)』の文字が表示されるというのです…。
そしてこの『げんが』というのが『原画』と『ゲンガー』のダブルミーニングとなっており、製作スタッフが隠したメッセージだと噂になりました。
ゲンガーのデザインをしたスタッフの名前?
『なかはしこうよう』とは、中橋紅葉という人物名だという噂で、この人物はゲーム制作に携わっていたそうです。
この人物はデザイナーで、ゲンガーのデザインも担当しました。
しかし中橋紅葉さんはゲーム完成前に亡くなってしまい、スタッフロールに名前を入れることができなかったんだとか…。
そのせめてもの弔いに、バグという特殊な形でゲームに名を残したそうです。
”げんがはなかはしこうよう”はガセ
有名な都市伝説ですが、これはガセだということがわかっています。
そもそも、このトラックを調べて『GENGA WA NAKAHASHIKOUYOU』の文字を確認できた人はいないのです。
中橋紅葉さんが亡くなったという情報も、2008年頃にネットの掲示板に書き込まれた匿名の投稿が元となってます。
よって、信ぴょう性はかなり低い、というかほぼガセですね。
ゲンガーの都市伝説はほとんどガセ…
ゲンガーについての都市伝説を紹介しました。
ゲンガーはゴーストタイプのポケモンで、いかにも都市伝説のネタにされそうなポケモンですよね。
しかしそのどれもがガセ…ネットで誰かが流した情報がひとり歩きしてここまで大きくなってしまいました。
でもそれって、それほどゲンガーは初代から今まで人気のポケモンで、皆に愛されているポケモンということではないでしょうか。
ゲーム・アニメそれぞれの最新作でも登場しているゲンガー、まだまだこれから新しい都市伝説が生まれるかもしれませんね…。