履いている人の足を美しく、そして、背を高く見せるハイヒール・・・。魅力的なファションアイテムですよね。
おしゃれさんを魅了するハイヒールですが、その起源をご存じですか?
ハイヒールの起源については、いくつかの説があるのですがその中のひとつはとてもおしゃれ番長御用達のファションアイテムとはほど遠い、清潔ではない内容なんです。
この先は、ちょっと汚い話しが含まれるので、食事中の方やそういう話しは好きじゃないという方は、この先【閲覧注意】ですよ~。
中世ヨーロッパで汚物を踏まないようにするためのハイヒールだった説
ハイヒールが誕生したのは中世ヨーロッパだと言われています。
美しい履き物ですから、起源も美しい・・・と思いたいところですが、実は道路に落ちていた汚物を踏まないようにするためにハイヒールにしたという説があるんです。
汚物というのは、つまその排泄物のこと。後で触れますが、まだ、下水が発展してしなかったので、そこら辺に汚物が落ちていたというんです。
しかも道路は石畳・・・。ハイヒールを履くことで、ドレスが汚れないようにしていたのではないかとも言われています。
パッテンとハイヒールはちがう?
ハイヒールの起源については、汚物対策説以外にも複数の説があります裕福な上流階級のたしなみであったとか、自分の背の高さをアピールするための物だったという説も有力。
ちなみに、汚物対策としてはパッテンという履き物を靴の上から履いて底上げをしていたそう。
つまり、パッテンとハイヒールを混同したのではないかという説もあります。
ただ、ここで気になるのは「道路がそんなに汚かったのか!」ということ。ハイヒールの起源がどうであれ、汚物対策をして歩かないといけないほどの道路が汚かったとしたら・・・私たちが持っているおしゃれな中世ヨーロッパのイメージとはちょっと違いますよね。
中世ヨーロッパの道路は汚かった?
ハイヒールの起源は汚物対策だ!
というとんでも説が飛び出すほどに中世ヨーロッパの道路は汚かったのか・・・と言われると答えは「YES」です。
中世ヨーロッパでは、下水のシステムが完成されておらず、汚物を道路に直接捨てていた??とも言われているんです。石造りの建物と道路・・・。ヨーロッパ独特の複数階の建物・・・。
汚物をどうしていたかというと、上の階から投げ落とすこともあったとか。
ロングドレスを着ているご婦人が石畳を歩く・・・なんともノスタルジックで良い感じですが、足下には汚物があったかもしれないということです。
高さだけなら底を厚くすればいいわけです。その方が歩きやすいでしょう。でも敢えてハイヒールにしたのは、汚い地面との接地面を減らすためとも考えられています。
もちろん、ハイヒールを履いたときに見た目の美しさやデザイン性もあったとは思います。が、接地面を減らしたくなるくらい、石畳の道路が汚れていたというわけです。
まとめ
おしゃれな履き物の代表選手のハイヒールですが、ある説によるとハイヒールは道路の汚物を踏まないようにするためのものだったのではないかとも言われています。
もちろん、ハイヒールの起源に関しては諸説あって、上流階級のステータスだったとか身長を高く見せるためだったとも言われています。ただ・・・中世ヨーロッパの道路が汚かったのは事実。パッテンという靴の上から履くものは、本当に汚物対策として使用された物ですし、ハイヒールがなぜ厚底ではないのか・・・については「接地面を減らすためだった」という説もあるほどです。
下水のシステムが完成されていなかった当時、石畳の道路に直接、汚物を捨てていたとも言われており、道路は大変不衛生だったそう。
中世ヨーロッパのおしゃれなイメージがちょっと壊れてしまいますが、ハイヒールの起源がどうだったにせよ、昔のヨーロッパの石畳の道路は汚かったのかのは事実のようです。