犯罪史に名を残すほど恐ろしい未解決連続殺人事件「ニューオリンズの斧男」

今回紹介する未解決事件は、ニューオリンズの住民を震え上がらせた未解決事件について紹介していきたいと思います。

この記事のタイトルでは「ニューオリンズの斧男」と記載していますが、別名「アックスマン」とも呼ばれています。

「アックスマン」と聞いて、どこかしらかっこいい雰囲気を感じますが、事件内容は非常に残酷でグロテスクです。

今回はそんな内容をお届けしていきますので、苦手な方は注意しながら読み進めていってください!

犯罪史に名を残すほど恐ろしい未解決連続殺人事件「ニューオリンズの斧男」

1918年5月から1919年10月にかけてルイジアナ州ニューオリンズにて発生した連続殺人事件が今回紹介する「ニューオリンズの斧男」です。

ニューオリンズの住民たちはこの斧男に長い期間恐怖しながら生活をしていくのです。

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「ニューオリンズ斧男」最初の事件

1918年5月23日に最初の事件が起こります。

「ジョセフ・マッジョ」とその夫人たちが、自分たちの営む食料品売り場の上にあるアパートで寝ているところを襲われます。

警察の捜査によると裏口の鍵は壊されており、犯人はここから侵入したと考えられています。

夫人の遺体は剃刀によって喉を切り裂かれており、逃走前に斧で頭を切り離していたのです。

「ジョセフ・マッジョ」は発見当初は、息をしていたのですが数分後に亡くなってしまいます。

第一発見者はジョセフの兄弟、ジェイクとアンドリューの2人です。

この2人は隣接するアパートに住んでおり、謎の呻き声を聞いたとして襲撃から2時間後に家のドアを蹴破り強制侵入します。

するとそこには、犯人がきていたと思われる血塗れの服が残されていました。

犯人は殺人現場で服を着替え、変装を施し逃走したと考えられています。

しかし、警察はおかしなことに気付きます。

宝石や金品などに一切手がつけられていなかったのです。

それに加え、夫人の遺体の近くから落書きが発見されます。

落書きの内容

・Mrs. Joseph Maggio will sit up tonight. Just write Mrs. Toney

(マッジョ夫人は今夜は眠れない。トニー婦人のように)

その後、複数名容疑者として上がったのですが、証拠不十分により全容疑者が釈放されます。

過去にも同じ事件が起きていた?!

事件を担当していた捜査官たちが過去のファイルを調べていると、1911年に3件のイタリア食糧雑貨店経営者への襲撃事件を見つけます。

いずれにせよ、この事件全てに斧が使われており、侵入口は家の裏口からでした。

しかし、どの事件もいまだに未解決で事件解決に至っていませんでした。

第二の事件が発生する

最初の事件から約2ヶ月後の1918年6月27日に2度目の事件が発生します。

同じく食料品店を営む「ルイズ・ボスマー」と愛人の「ハリエット・ロウ」が店内血溜まりに横たわっているのを発見されます。

幸いなことにこの被害にあった2人は生き残ります。

「ボスマー」は頭蓋骨骨折と言う重傷。「ハリエット」は左耳上に深い切り傷。

その後、病院で目を覚ましたハリエットへ捜査官は質問を投げかけます。

「犯人の姿は、若くて黒かった」

そう述べたことから、店の従業員であったアフリカ系アメリカ人「ルイス・オビコン」を逮捕します。

しかし、彼からは証拠が一切出てきませんでした。

その後、ハリエットが突然「ボスマー」に襲われたと証言を変えるのです。

しかし、彼女を襲ったとするとボスマーの頭蓋骨骨折はどう証明するのか?

この事件は複雑さをます一方なのでした。

被害者が次々と出現してくる

1918年8月5日の早朝。

就寝中であった妊婦「アンナ・シュナイダー」がベッドの横に立つ人がげで目を覚まします

その後鈍器のような物でボコボコに殴られます。

頭皮は切れ、歯は数本折れ、顔は血塗れ。

その数日後に「ジョセフ・ロマーノ」と言うイタリア食品店の店主が同じ手口に会います。

残念ながら彼は息を引き取ってしまします。

「アンナ」と言うと2日後に健康で元気な女の子を無事出産したそうです。

街はパニックに包まれる

家族は寝る前に見張り番を立てたり、夜中に街を歩くさいはショットガンを携帯したりしていたそうです。

犯人らしき人を見つけたとなると、マンハント部隊が組織され市民を襲撃したり、バックフェンスを飛び越えた男を見たらすぐに捜索隊が結成されたりしたそうです。

街全体は完全にこの「斧男」「アックスマン」に取り憑かれていました。

犯人から手紙が届く!!

1919年3月10日に「チャールズ・コルティミリア」の一家がアックスマンと思わしき人物に襲撃されます。

娘は殺害され、生き残った2人は頭蓋骨骨折という重傷。

その後警察に1通の手紙が届きます。

内容は以下の通り。

手紙の内容

March 12 1919

地獄より敬意を込めて:アックスマン

彼らは私を捕まえたことはなく、またこれからも捕まえることはない。私の姿を見た物はいない。さながら地球を取り巻くエーテルによって作られた透明人間のように。

私は人間じゃない、地獄から来た悪魔か幽霊だ。

私はニューオリンズの馬鹿な警官たちがアックスマンと呼ぶ者だ。

ターゲットを見つけたら、次の犠牲者の所へ行くよ。

彼らは”そうされたがっている”のを私だけが知ってるからね。

現場に置いた血まみれの斧以外、私の痕跡は残していない。

自分に危害が及ばないようにしたいなら、警察へ通報するといい。

もちろん、私は合理的な悪魔だ。罪を犯していない人間は裁かない。

犠牲者が過去に起こしてきた罪は、悪の権化”フランシス・ヨーゼフ”を呼び出すほど愚かなものだ。

次の犠牲者も俺を探すな。なぜなら彼らがアックスマンの怒りを避ける唯一の方法は”生まれなかった事”だけだから。

私は警告する必要があるとは思えない。なぜなら今までと同じく警察が私を捕まえられないと確信しているからだ。

間違いなくニューオリンズ全体が私のことを”最恐の殺人鬼”としてみているだろう。毎晩街に現れることも出来る。私は死神と繋がっているから、町の何千もの市民を殺せる。

さて、来週の火曜日夜12時15分ちょうどに、私はニューオリンズへ降り立つ。憐れみから、あなた方に少しヒントを与えましょう。

ここです:

私はジャズ音楽が大好きで、ジャズバンドをやっている家は被害を免れることを悪魔に誓う。

もしジャズバンドをやっている家族がいるなら、その人にとっていいことだろう。

一つだけ確かなのは、火曜の夜にジャズをやっていない人間のところに、斧はやってくる。

よし、タルタロスの暖かさが恋しいくらいに寒いな。

時間がきたからここまでだ。

君がコレを公表すること、そしてそれが上手くいくように。

そして今までもこれからも、私がこの世に存在する最悪の存在だと信じてもらえることを祈って。

ーーアックスマン

この手紙によってチャールズ一家の事件はアックスマンによる物だと断定されました。

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まとめ

あの手紙後何度か同じような手口で事件が起こりました。

1919年10月27日「マイク・ペネトーネ」の事件を最後にアックスマンは消息を経ちます。

あれだけ人を殺害しておいて、何も痕跡を残さず消え去るアックスマン。

彼は果たして人間だったのか・・・?

また、彼の犯行理由、犯行を止める理由はなんだったのだろうか?